ブログジャーナリストを目指すという若い女性が、報道写真のことで意見を書いていたが、その中である人が「事実と真実は違う」という意味のことを言っていたことに共感していた。
私はふと少し前の新聞の自民党幹部の写真を思い出してしまった。
その写真は、小泉大勝のあと、首相が演説を終えて演壇を降りるとき、居並ぶ自民党の幹部が前を通る首相に深々と平伏して頭を垂れている写真だった。
新聞の写真のタイトルも「平伏する幹部」のようなタイトルだったと思う。
つまり、大勝した首相に対して「今後は何事も仰せの通りに致します」という印象を抱かせるものだった。
こうまで卑屈になるかという想いを抱いたものだ。
ところがである。
その幹部の一人が後で語っている。
「なに平伏?、とんでもない。演説が終わったから皆が一斉に立ち上がろうとしている写真だ」
と述べている。
確かに若い人は立ち終わって胸を張っている人もいる。
年寄りは直ぐ立てなくてノロノロと腰を上げかけている。
それが真実だったらしい。
いい加減にしろ、と思った。
新聞の写真の横に載っていた「平伏」の文字は何なんだ。
現場で写真を撮った人はそうは思っていなかった筈だ。
とすれば、記事になるとき事実を知らない誰かが面白がってタイトルをつけたことになる。
報道写真を信じる怖さが身に染みた。
しかし、事実=真実 と思わせる優れた報道写真も多い。
1枚の写真が全ての真実と状況を語りかけてくるような感動の写真も多い。
私はふと少し前の新聞の自民党幹部の写真を思い出してしまった。
その写真は、小泉大勝のあと、首相が演説を終えて演壇を降りるとき、居並ぶ自民党の幹部が前を通る首相に深々と平伏して頭を垂れている写真だった。
新聞の写真のタイトルも「平伏する幹部」のようなタイトルだったと思う。
つまり、大勝した首相に対して「今後は何事も仰せの通りに致します」という印象を抱かせるものだった。
こうまで卑屈になるかという想いを抱いたものだ。
ところがである。
その幹部の一人が後で語っている。
「なに平伏?、とんでもない。演説が終わったから皆が一斉に立ち上がろうとしている写真だ」
と述べている。
確かに若い人は立ち終わって胸を張っている人もいる。
年寄りは直ぐ立てなくてノロノロと腰を上げかけている。
それが真実だったらしい。
いい加減にしろ、と思った。
新聞の写真の横に載っていた「平伏」の文字は何なんだ。
現場で写真を撮った人はそうは思っていなかった筈だ。
とすれば、記事になるとき事実を知らない誰かが面白がってタイトルをつけたことになる。
報道写真を信じる怖さが身に染みた。
しかし、事実=真実 と思わせる優れた報道写真も多い。
1枚の写真が全ての真実と状況を語りかけてくるような感動の写真も多い。