思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

荒れ野

2007年01月11日 | Weblog
聖書によく「荒れ野」という言葉が出てきます。
モーゼもキリストも荒れ野を彷徨った記述があります。

想像は出来ますが、想像ですから勝手な思い込みに近いものです。

しかし、今回モロッコを旅して少し理解できたような気がします。
中東とは違うものの、バスの車窓から「荒れ野」を見ることができた様な気がします。
乾ききった土と瓦礫が延々と続き、地平線まで同じ光景です。
文字通り何もない「荒れ野」です。
冬の時期でしたが夏は40度を越すひとつの木陰もない荒野です。

荒野に立つときは生死をかけて立たなければなりません。
私が1人置いていかれたら、既に気持ちの上で死んでしまいそうな場所です。

人を寄せ付けないロマンティックな光景でもあります。
日本では決して見れない光景です。

青海チベット鉄道

2007年01月11日 | Weblog
先日テレビで偶然に中国の「青海チベット鉄道」が全線開通した記念の番組があった。
偶然目に入った番組で、「青海チベット鉄道」なる線も知っていた訳ではない。
魅かれて最後まで見てしまった。

高度5000メートル以上の高地も走るので、客車は航空機メーカーに発注して気密性を保っている。
酸素が不足するので必要な人には酸素マスクまで準備されている。
牽引するのはアメリカ製の1000馬力のディーゼル車2両を連結する。

まるで巨大な生き物のような機関車、むせび泣くような汽笛の声に惹かれるのは私の幼児体験から来るんだろうと思う。
小さな田舎の駅を転勤で転々とした幼児期は蒸気機関車の蒸気音と動輪を回す巨大なピストンを見てすごした。
1日中機関車が撒き散らす石炭の匂い、絶え間なく聞く汽笛の音が子守唄みたいなものだった。

それにしても今回の青海チベット鉄道の機関車の勇姿は惚れ惚れする。
恐れるものがない巨人のようではないか、と惚れ込む。
汽笛よ、もうむせび泣かないでくれ、と思うほど胸が締め付けられる。

死ぬまでに1度でいいから乗せてくれ。
確か終点まで28時間の旅と記憶しているが。