昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

法金剛院の秋2

2014-11-22 | 歴史・文化遺産
京の庭園にしては、それほど広くない庭園である。
サクラモミジが夕陽に映える。




カエデモミジが、透き通る。




酒天童子の品種名を持つツバキも、赤い花弁を落としている。




庭の苔の中に石仏が並ぶ。大師の話に傾聴する形で並ぶ。
こちらを向いている大師の顔らしき石仏がなんともはや、素朴なお顔であることか…。





この庭の個性を作る、人工の滝がある。




石組みを作って、滝の音が庭に響く設計である。




ながからむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は 物をこそ思へ  待賢門院堀河
千載和歌集より恋の歌
(末長く私を愛してくださるお心かも分からず、お会いして別れた今朝の私の心は、
  寝乱れた黒髪のように、千々に乱れて、物思いにふけっているのですよ)




サザンカの花が、緑の中で、咲き誇る。




クチナシの実が二つ。
 



左:クスノキの実                 右:白ツバキ
 



サネカヅラが鮮やかに赤くなる。ビナンカズラとも。果実を乾燥して強壮・鎮咳の薬とも。




表示板の裏表が透けて見えます。
「名にし負はば逢坂山の さねかずら 人に知られで 来るよしもがな」 三条右大臣 藤原定方
(名の通り、逢坂山に育っている「サネカズラ」のツルを手繰り寄せるように、
  人に知られずに、あなたの所に来る方法があればいいのになあ)