昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

お玉杓子とボウフラと

2008-07-21 | 自然界
近江の国伊吹山の近くまで鱒を食べに行った。


駐車場の前の崖に、一面に生えているウワバミソウの緑が鮮やかです。ウワバミが出るほどの山奥にあると言いますが、そうでもない。別名「ミズ」とも「ミズナ」とも。茎は山菜であっさりとして美味しい。






養鱒場の入口にある店は、最も古い素朴な店である。商売っ気がないのが楽しい。これでも店の表をそれらしくした方だ。看板などはなかった。







駐車場の前の崖はからは、年中清水が湧いて滴り落ちます。








サワガニがいたので、カメラを向けるとさっと逃げた。なぜカメラに気がついたのだろうと不思議に思って下を見ると、獲物を捕まえていました。

判るでしょうか。

カニはこちらを向いています。左のハサミで草の葉を挟んでいます。右の肩の上にのっぺりした丸くて光っているもの。これはどうやら大きなオタマジャクシの腹のようです。






別の崖下には、モリアオガエルのオタマジャクシがいました。

白いのは泡の塊で、かえるのタマゴが保護されていた泡の塊です。泡の中で卵が孵ると、オタマジャクシは泡の中を泳ぎながら、下の水溜りに落下します。

モリアオガエルの親は、タマゴを木の枝に、泡と共に産み付けます。運悪く真下に水溜りがなければ、天国に行きます。







こんな格好でもカエルの子どもですね。蛙の子は蛙です。







時々、空気を吸う為に水面に上がってくる。ところで、この丸い口は成長するとなくなってしまい、蛙の口にはなりませんね。
ボウフラがわんさと居ます。半分は雄だから血を吸わない。






北の寿司屋とキャラメルと・・

2008-07-20 | 国内旅行
  時計台の近くのビルの地下に威勢のよい寿司屋を見つけた。店頭から覗いていると、店員が出てきて回転寿司でないが・・と言って誘う。カウンターの中には握る職人が10人は居る。


店内の大きなメニューにある寿司の講釈の文句が面白い。余市・釧路・網走・日高・北見・函館に混ざって鹿児島・鳥取の字も見える。
 ここには大トロ・中トロという言葉はない。活本マグロは中トロに当たると言う。







黒カレイが、珍しく今日入ったと言うので、注文すると、尻尾を持って目の前に持ってきて、見せてくれた。 捌いて見れば、身は黒くなくて、白身の魚だった。








さしも暴れまわったカレイ様も、ここまで来るとおとなしいものだ。










一夜明けて、千歳空港です。
最近売り出し中の花畑牧場の生キャラメルを待つ行列が出来始めている。現在時刻は10時少し前であった。並ぶのが好きな人たち。
行列を仕切る赤いロープが見えるでしょうか。








左:行列の真上に、エスカレーターの橋があり、底が鏡になっています。行列が写っていました。この時、10時30分。
右:こちらの店には、一時トラブッた土産が多数あると言うのに、流行とはいえ、大当たりの生キャラでした。すぐに売り切れると言うのが、商売繁盛のコツでしょうね。









帰心矢の如く、富山湾上空から立山連峰の雄山が見えた。弥陀ヶ原がよく判る。





 飛行機は兵庫県の北から神戸空港に向います。その時眼下に見えた風景です。

 阪神間のすぐ西の播磨地方はゴルフ場だらけです。まるで虫が布を食ったように、芝生の地が森の中に点在します。自然がなくなる。オオ!マイガット!

大通公園点描

2008-07-19 | 国内旅行
  今回の札幌の午後は無為に過ごしたいと思いました。旭川の印象をそっと持って帰りたいという気もありました。大雪のインパクトが大きかった気もします。


噴水が都会の真ん中に、瀑布を作ります。






モデルの撮影で、その都度服装を換えて、何度も登場してきた女の子。グラビアを飾ると思うが、レフ板を使うとかなりの効果がありそうですね。






ハトの恋。
雄は羽を膨らませて、パホーマンスをして追いかけます。前を行く雌も巣作り用の草を口に咥えて、誘惑しています。









左:雌の正面に向って、ダンスをする雄です。横であぶれたのが注目しています。
右:めでたくカップルの誕生です。








連銭葦毛の馬が曳く観光馬車が通る。
道路は札幌駅から続く大地下街の建設中で、カタカタと音立てる敷板が並ぶ。







札幌のシンボル時計台は、観光客が絶えることがない。







左:旧札幌農学校演武場が正式の名前ですね。
右:マンホールの蓋。鮭が遡上していますね。





大通公園花満開

2008-07-18 | 国内旅行
テレビ塔を背中に見ながら、大通公園をぶらぶら。



これカナダの国旗ですね。メイプルシロップが採れます。外国種の大木が木陰を作ってくれます。和名はサトウカエデ。





ウツギ(ウノハナ)は垣根の陰でそっと匂う木ですね。それが普通は1~2mくらいの木でも、北海道に来ると大きくなる。3m以上は十分にありそう。




ベニウツギ。






バイカウツギ。







花フェスタのイベントにラン展があった。






世界でランの種類は多いという。奇を衒う花、奇を造る花で人は楽しむ。





どの花でも、よく見かける様で「おやっ」と思わせるものを持っていますね。変わった葉脈のもあります。



札幌市街

2008-07-17 | 国内旅行
午後には札幌にいました。明日の午後の便で帰るまで、札幌の街をぶらぶら。



シンプルで、すっきりとした外観の札幌駅。駅前広場には「牧歌の歌」というテーマの彫像があった。








新しい方の地下鉄に乗って、大通公園に行きます。今回はうろうろしないで、ゆっくりと、時間の経つのを楽しむ事にしました。やや疲れたかも。









大通り公園は、花が一杯だった。この花壇はすべて植木鉢の花が並んでいます。図柄はクローバでしょうか。









「花フェスタ2008」のイベントだそうで、地元北海道の人たちも、毎年これを見に来ると言っていました。

この緑と花一杯の空間が、人々にほっとする時間を与えているようでした。









左:日差しは強くても、気温はあまりあがらない。芝生に座って読書するやや肉にたるみのきた男はもしかして、日照不足の北欧の人かも知れませんね。
右:「開拓の母」と言う名が付いています。明治になって北の大地の開拓する人達にとって、この逞しい生命力の塊のような母の姿は、心のよりどころであった事でしょう。










若い女性たちは良い思い出ができた事でしょう。






大木になったヤマボウシが満開です。これだけ見事に咲くと壮観ですね。




旭川市街

2008-07-16 | 国内旅行
旭川の街を散策します。
 碁盤の目のように出来上がった計画都市は、判りやすいが、広い区画は脚が草臥れます。

左:旭川ラーメンを食べながら、窓から見える交差点の一隅でとうもろこしを蒸して売っているのが見えた。

  愛想のいい彼女はまた、サツマイモを売る季節もあると言う。母の商売を継いだとか言っていた。

  トウキビは柔らかくて甘くて美味かった。

右:お菓子屋さんのショーウインドウから道路に面して並んでいた人形。








買物公園道路の彫像が退屈させませんね。

左:音楽を聞くネコ。
右:関節が痛くなりそうなポーズで、可愛いですね。









一夜明けて、今日から家路に向う一日が始まります。

買物公園通りのフラッグが、街の空気を盛り上げます。「またくるね・・」







旭川駅も雪が「売り」のようですね。雪印が象徴的ですね。







おりしも、向かい側のホームから稚内行の特急「スーパー宗谷」が出発した。
いつかまた・・。



三浦綾子記念館

2008-07-15 | 国内旅行
大雪山から一気に旭川市内に戻り、三浦綾子記念文学館を訪れる。

 塩狩駅前にも小説に由来する記念館があったが、こちらも最近になって開館したようです。

 1922年生まれ、1939年旭川市立高等女学校を卒業後、小学校の教員になった。

 終戦の翌年の1946年退職し、結核にかかり、療養中にクリスチャンの洗礼を受けた。

 病が回復に向かい、三浦光世氏と結婚。

 しかし、その後すぐに数々の難病に冒されながら、執筆活動に専念した。

 1963年朝日新聞1000万円懸賞小説に入選したのが「氷点」でした。

数々の作品は、夫の光世の口述筆記によるものだそうです。

 1999年彼女は天国へと旅立ちました。

 三浦光世氏は今も健在で、綾子の文学の遺産を後世に残し、生きることの意味を問い続けた作品を、世に紹介するためにこの記念館を建てたそうです。


六角形のフロアーを持つ記念舘でした。夕陽が沈みかけ、逆光の中での撮影になりました。北海道の日暮れは早い。







門標の横にあった碑文です。







ベストセラーになった当時の「氷点」の書籍です。






塩狩峠の本と、記念文学館の正面ロビーの空間を圧する晩年の綾子の生気みなぎる写真です。






 氷点の主人公「陽子」が、人間の持つ原罪の運命を背負いながら、明るく育っていましたが、ついに自分の宿命に打ちひしがれて、この森の中を死と問答しながら彷徨い歩きました。






外国樹林の見本林は、北海道最古の外国針葉樹林で、明治31年(1887)に設置されています。面積1842ヘクタールだそうです。(約557万坪)



 森には立ち入り自由だけれども、夜になると真っ暗になる森林です。

 氷点の「陽子」は義理の母親の仕打ちにも負けずに明るく生きたけれども、義理の母親の子どもを殺害したのが、自分の親であることを知った時、その運命の恐ろしさに震えながら彷徨った森です。
しかし・・・・。



林床の古株にはキノコが生えている。樹林の幹に纏わりつく「ノリウツギ」の花が満開でした。





旭岳(花・鳥たち)

2008-07-14 | 国内旅行
エゾノツガザクラやキバナシャクナゲのブッシュの中に、ツガザクラとは少し違う花を持った白い花を見つけた。

ジムカデというツツジ科の高山植物だった。葉のつき方がムカデみたいですね。花は可憐です。初見でした。





雪で埋もれているハイキングコースを人が歩いています。






鳥が雪の上を歩く。何か虫のようなものを咥えている。巣にいる雛の餌だろうか。ハクセキレイとお聞きしました。










エゾコザクラが平らな草原に一斉に咲いていた。サクラソウと同じ姿でしたね。






ピーピーとうるさく縄張りを叫んでいるのは「ノゴマ」という鳥。喉が赤くてまるでグンカンドリのような・・。












コヨウラクツツジ? なんともはや、不思議な形の花です。単独で花がつき、ツリガネのような花弁です。クロウスゴの花弁が白でなく赤くなったものかも?



左:ショウジョウバカマ
右:帰路に着くロープウエイの影。




旭岳(花たち2)

2008-07-13 | 国内旅行
ロープウエイの駅にあった高山植物の案内板。このうち何種類を見つけることが出来るでしょうか。








ミネズオウは肉厚で、耐寒に優れる。





ミネズオウとエゾノツガザクラ。





逍遥路に5箇所くらいのポイントがあるが、ここのポイントはホシガラスが見えるというので、10人ほどがカメラを構えている。
 何だこの三脚の脚は、全くマナーが悪い。案内板があるのに邪魔な存在だ。






カメラが待機している背後には、お花畑が広がる。赤いのがエゾノツガザクラ、白く見えているのがキバナシャクナゲ。





花が開くと黄色が白色になる。





貴婦人のような花ですね。



旭岳(花たち1)

2008-07-12 | 国内旅行
花の旭岳といえるほど、高山植物が花開いていました。


お花畑は広範囲に広がります。





もっともよく目に付くのは、鮮やかな赤色をするエゾノツガラクザでした。





高山で、寒さと乾燥から身を護る繊毛で覆われていました。






小川の谷筋には、左:コメバツガザクラ。右:エゾツガザクラ。













鏡池に浮かぶ氷が融け、夜になると再び凍結する。岸辺のお花畑には赤いエゾノツガザクラとチングルマの群落が見えます。






チングルマに近寄ります。






冬の極寒の中で、耐え忍び、遅い春が来ると一斉に咲き始めます。