ほたるをもう何年も見ていない。たぶん97年ごろ、N君一家と奈良の山奥の温泉に行ったときに見たのが最後だ。ほたるが見たい。
ワシが子供の頃は、家の近所の用水路が、石を敷いて、側壁を石で積んで固めて作ったものだったので、カワニナが住めて、今時期にはほたるが舞っていたものである。ほたるはワシの子供の頃の美しき想い出のひとつだ。
その川は、ワシが成人してまもなく、コンクリートの用水路になった。農家ではないので、コンクリートにするとどれほど農業がよくなるのかわからないが、土木の公共予算を回してもらって、とりあえず、ほたるの舞う用水路は消えた。
ほたるが見たい。ほたるが見たい。そうだ、ほたる見に行くか。