氷川台のサミットに夫婦で買い物に行ったら、レジ待ちのおじいさんが着ていたツイードジャケットが目に付いた。ヘリンボーンのカチカチのハリスツイードだった。
たぶん長年着ているのだろう。小柄なそのおじいさんと一体になっていてむっちゃカッコいい。たぶん本人は、意識して着こなしているわけではないのだと思う。それとわかる、おしゃれなおじいさんもいるが、そんなのとは違う。かっこいいのだ。
年季が入っているから、歴史があるから重みがあるのだ。そのずっしり感がかっこいいのだと思う。若い人や、買ったばかりの服装にはない。そういうものが歳をとることのカッコよさのような気がしている。もちろん服装のことだけをいっているのではない。
老け方、年の取り方、個人差が大きい。年齢を重ねないと身につかないもの。そういうものが多いほどかっこいい老人なんだと思う。