土曜日に
Makino Botanical Club
のお勉強会
「牧野博士とタンポポ」に行ってきました。
最初、司会の方が「タンポポセンセー」と
大声で呼んでくださいと言うので
みんなで呼ぶと
タンポポの妖精、藤川和美先生が
幕の後ろから現れて、ビックリ!
土佐と紀州一帯はシロバナタンポポである。
でも今はキバナの西洋タンポポが多い。
こうなることを100年以上も前に
牧野博士は予言していた。
明治のはじめに
サラダ野菜として。ヨーロッパに生えている種類が
アメリカ経由で、札幌に入ってきた。
そして徐々に南下して日本中に
広がっていった。
牧野博士は「タンポポの葉を食するには
シロバナタンポポのほうがよい」とまで言っている。
江戸時代には救荒作物(きゅうこうさくもつ)=
農作物が不作のときでも生育するものや
山野に生える食物で飢饉の時に食糧となるもの
としてタンポポを取り上げている。
それでは
高知県にはどのようなタンポポが
生えているでしょうか?
上段左側から
カンサイタンポポ、トウカイタンポポ、シナノタンポポ、クシバタンポポ
ヤマザトタンポポ、ツクシタンポポ、セイヨウタンポポ、アカミタンポポ
在来総苞型外来種、キビシロタンポポ、シロバナタンポポ、キバナシロタンポポ
などの13種類が生えています。
ちなみに日本には約20種類が生えています。
タンポポの特徴としては
花茎に花はひとつ。
花茎に葉はつかない。
家の近くの土手で取ってきたタンポポを
割ってみました。
そしたら小さな花がたくさん!
ひとつの頭花は80~200の小さな花で
できています。
私が持ってきたタンポポ(萎れてしまった)は
総苞が反り返っていたので外来種のよう。
以前シロバナタンポポを見かけたことが
ありましたが、最近は黄色しか見かけません。
江戸時代にはタンポポを食用としていた
なんて驚きでした。
春先に若菜を摘んで、葉をおひたしや
和え物に、根はきざんで漬け物、混ぜ物として利用
していたそうです。
また
タンポポの根を煎じると
ノンカフェインコーヒーに似た飲み物に
なるそうですよ。
最後に「タンポポ調査」に参加しょう!
環境の指標(ものさし)としてタンポポに着目
在来種(人間活動が緩やかに加わる)と
外来種(開発によって大きく改変された)の
生育環境の違いに着目してそれらの分布から
身近な環境を知る調査です。
今日も来てくださってありがとうございます。
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