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金曜日の名古屋競馬場は話題満載。
名古屋の宮下瞳ジョッキーの500勝達成、笠松の佐藤友則ジョッキーの400勝、スーパージョッキーズトライアル第2ステージなど。
まさに”ジョッキーデー”といえる一日でした。
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あいにくの雨の中で行われた「スーパージョッキーズトライアル(SJT)」で、そのJRA「ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)」の地方競馬代表の座を射止めたのは、高知競馬所属の赤岡修次ジョッキーでした。
最後の最後、最終レースで12番人気のラピスレヴェリオン号を2着に持ってきての大どんでん返し。
12月に行われる阪神競馬場での「WSJS」では、昨年の濱崎楠彦騎手(笠松)同様に活躍を期待します。
名古屋競馬期待の岡部誠ジョッキーは残念ながらの総合第3位。
第1戦から第4戦まで全て4着という珍プレー(安定感?)のような結果でした。
それでも赤岡騎手同様、北海道ラウンドでは共に10番人気以下の馬であったことを考えれば、十分にその腕は見せてくれたように思います。
それにしても、どのジョッキーも各競馬場でリーディングを争うトップジョッキーばかり。
計4戦のレースは全て普段の競馬では考えられないような波乱の結果が続いて、さすがと思わせるものばかりでした。
読み、かけひき、技術・・・、それが上手くいったジョッキーにせよ裏目に出てしまったジョッキーにせよ、全てのジョッキーが”勝つため”にできることをレースの中で随所に見せてくれた素晴らしいレースだったような気がします。
馬券はともかく、名古屋ラウンドも”見応えのある面白いレースだった”というのが私の偽らざる率直な感想です。
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特に印象的だったのは、最終レースの大井競馬所属、ベテラン的場文男ジョッキー。
見事、見事、見事としか言いようがないです。
あのグローイング号をですよ!
1600m戦であのような素晴らしい快勝をさせてしまうとは!!
最近の名古屋競馬場を考えれば、勝ちタイム1分42秒3も優秀で、2着以降に、3馬身、3馬身、2馬身1/2つけるという会心の逃げ切りでした。
確かにグローイングはスピード能力に優れた地力のある馬ではあります。
現状、コースはラチ沿いが軽くて断然有利な状況でもあります。
雨の影響でさらに馬場は軽くなり、逃げ馬有利もわかります。
それでもですよ!
それを人気薄の馬でちゃんとスタートから実行し、馬を動かし、最後まで持たせるというのは並みの騎手では不可能でしょう。
後続につけた着差、最後の直線でますます拡がる脚色の違い。
結果だけを見るよりも、あれは実際目の当たりにしてみるとその凄さを実感します。
その前のレースで、戦前の予想通り先行激化の展開になり、差し馬が届く結果となりました。
このレースは、全く同じジョッキー同士のレース。
きっと牽制し合うだろう。。。特に自分の馬は人気薄。。。最初に飛ばす素振りを見せればきっと誰も追っかけては来ないだろう。。。
そういったところから、このマジックのようなレースは始まっていたように思います。
スタート直後、内側の馬が怯(ひる)むのではないかと思わせるくらいのオーバーアクションの出ムチを入れながら、周りの各ジョッキー達にもハナを大きく宣言し、最初の4コーナーではすでにハナを奪取。
あとは自身の30年以上培った”腕”をこのレースに結集させるだけでした。
スタート、ペース、息の入れ方、馬の動かし方、追い出すまでのサジ加減、追い出しのタイミング、そして最後の直線の追い方。。。どれを抜いてもこの結果は無かったでしょう。
”コースの状況の把握”、”展開の読み”や”かけひき”等も含め、まさに”熟練の技”。
ゴール前、本当に私の背中が少し震えました。
馬券は外しましたが、まるで自分が万馬券を取った時のような、そんな感覚でした。
第一名古屋競馬の「B-1レース」で、こんな結果になることなどめったにないのですから。。。
それだけ”凄いものを見た”と体が自然と反応したということなのでしょう。
思えば、昼間のセレモニーで的場騎手は、「また今回もクジ運には恵まれませんでしたが、きっと大穴をあけますのでよろしくお願いします。」って、真面目な顔で言っていましたか。。。
リップサービスとばかり思っていましたが、ホントに勝ってしまうとは!
まさに有言実行。
そういえば、レース前の的場騎手は、じっくり丁寧に返し馬をしていました。
馬の脚元を見ながら、並足からキャンターへ、そしてコースを確かめるようにゆっくりゆっくり周回し、ギャロップへ。。。
レースへ集中力が緊迫感が伝わってきます。
これは私が関東にいたずっと以前から感じていることなのですが、的場騎手はどんな無印の馬でも、どんなクラスのレースでも、ひとつひとつのレースをすごく大事にするジョッキーのように見えます。
当たり前のこととはいえ、改めて凄いジョッキーだなぁ~、と思いますね。
もちろん、結果を出してくれることはもちろんですが、それ以上に”馬券を買ってみたくなる”、”ファンから絶大な信頼を受ける”カリスマジョッキーたりえる理由は、そういったところなのではないでしょうか?
過去の的場文男騎手の記事 → 騎手こそ人生。
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あと何と言ってもこの日の話題といえば、名古屋の誇る日本一の女性騎手宮下瞳ジョッキーの500勝達成でしょう。
栄えある記念すべき彼女の記録達成のパートナーを努めたのは、シャルウィダンサー号。
第7レース、見事な逃げ切り勝ちでした。
レース終了後、調教師会代表から花束贈呈式が行われていました。
普段名古屋競馬場では、記録達成などのセレモニーは当日には行われないものなのですが、これは粋な計らいであったように思います。
なにせ注目度といえば、この日が断然であるでしょうし。
本人にとっては”一区切り”というだけのことなのかも知れませんが、とはいえこの数字は賞賛に値する数字。
また数字以上に、女性騎手としてこれまで名古屋競馬場で切り開いてきた道や、現在各競馬場で活躍する女性ジョッキーの目標、規範の存在として頑張ってきたことなどの功績は計り知れないものがあるでしょう。
例えば、トイレやサウナなど名古屋競馬場の施設ひとつをとってみてもすべては”ゼロ”からの出発であったことでしょうし、なにかにつけ先頭を歩いていくということは大変なことだと思われます。
また、競馬場のイメージアップに果たした役割も見逃せないでしょう。
ひとまずは500勝達成、おめでとうございます。
これからも一日でも長く頑張って頂きたいです。
過去の宮下瞳騎手の記事 → ”女は強いんです”って。
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総じて今日の感想は、競馬はやっぱり”ジョッキー”なんだなぁ~、ということです。
よく競馬というのは「馬7:3騎手」と言われます。
でも、ことに地方競馬においてでは、もっとジョッキーの占めるウエイトは大きいような気がしますね。
今週の名古屋競馬場なんかは、反則と思えるくらいに”インコース有利”な馬場状態。(笑)
同じ力の馬ならば、ラチ沿いを走るのと外目を走るのでは結果に雲泥の差が出てしまいます。
やはりいかにジョッキーが、レースを読んで、自在に馬を操作し、実際にレースを組み立てていけるか。。。という部分が勝負の分かれ目になってきます。
馬券を買う方としてみても、まず馬を見て、そして騎手を見る、ということが重要なんだなぁ~と、この日改めて思いましたね。
ジョッキーなくして、地方競馬の馬券は語れません。。。
また数々のジョッキーの記録というのも、地方競馬の誇りでもありますし。
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ちなみに、私の”今日イチ!”は、第8レースのローズヒップ号騎乗の清家義徳ジョッキー。
断然能力の高い1番人気ストラトス号(宮下騎手騎乗)を落ち着いた騎乗で競り落としたレースです。
コースバイアスや展開を読んだ好騎乗だったように思います。
私の馬券が的中したってことも、あるんでしょうケドね。(笑)
人間の感情なんてそんなもんなんだナ。。。
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たぶん。
それでは、また。
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<宮下瞳騎手の戦績>
6410戦 500勝-595-680-4635
<勝 率> 7.8%
<連対率> 17.1%
<複勝率> 27.7%
(2007年10月26日現在)
1999年「NARグランプリ優秀女性騎手賞」
2000年「NARグランプリ優秀女性騎手賞」
2001年「NARグランプリ優秀女性騎手賞」
2003年「NARグランプリ優秀女性騎手賞」
2004年「NARグランプリ優秀女性騎手賞」
2005年「NARグランプリ優秀女性騎手賞」
2006年「NARグランプリ優秀女性騎手賞」