名古屋大賞典、終わってみれば実績通り。

名古屋大賞典。
終わってみれば、実績通りの決着になりました。
勝ったメイショウトウコンの武幸四郎騎手は、ゆっくりゲートを出ると落ち着いてすぐに外に持ち出しました。
実績一番であるこの馬の注目点は、まず”あえて”前に行くのかどうかでした。
そしていつもの通り後ろから行くのなら、どこで外に持ち出すかという点でした。
それがまさか”あえて”出遅れ気味に、とは恐れ入りました。
馬が負うべきハンデを騎手が最初に背負って、あとは馬の力を最大限に生かす競馬をする。
普通の騎手では、できそうでできない芸当でしょう。
距離ロスもなんのその、あとは随時大外をゆっくりゆっくりとペースを上げてこの馬の持ち味を引き出しました。
やはり能力は抜けていましたね。



キングスゾーン。
すぐに逃げる形となって、ベストとは言わないまでも先行できて、まあほぼ思惑通りでしょうか？
でもこういうハナに立つ形になると心配なのがその気性。
フワついてハミ受けが心配になる。。。と原口先生のブログでも何度か紹介されていました。
３コーナー手前の早い段階で後続に一気に来られて、さらにその心配が現実になってしまいました。
これは去年（０７年）の佐賀記念などでも見られたこの馬の最も苦手な形。
まだ自身にエンジンが掛かる前の段階で一気に来られると、対応しきれない面があるように思われます。
それは能力の話もあるでしょうが、それよりも気性的なものなのかも知れません。
こうなった場合、乗り方として、もしかしたら脚を溜めるのに腐心するよりも、気を抜かさないようにジワジワとある程度よどみのない平均ペースに持ち込んでの思い切った先行策をとるのも一考かも？
まあその場合、相当のリスクが伴うことも確かですが。。。
やはり、もう少し頼りがいのある？格下の逃げ馬が４コーナー近くまで引っ張ってくれるようなレースの方がこの馬にとっては良いでしょうね。
そうはうまくは行きませんかね・・・。


その点、今回はクインオブクインがエスコートしてくれると思ったのですが。。。
まさか逆にクインオブクインがキングスゾーンの良さを殺す形にしてしまうとは。。。
意図的にテンには行かず、３コーナー手前の早い段階で一気にキングスゾーンを交わしていくのは、もしかしたら濱口楠彦騎手の高等な作戦（かけひき）のひとつだったのかも知れません。
クインオブクインの４着は、まさに濱口騎手の手腕によるところが大きいのではないでしょうか？
もちろん、馬にそれだけの力（自在性、瞬発力）があってのことではありますが。。。
お見事でした。





　「第３１回　名古屋大賞典（JpnⅢ）」

１着　メイショウトウコン（ＪＲＡ）　　　（武　幸）
２着　アルドラゴン　　　（兵庫）　　　（木村健）
３着　サカラート　　　　　（ＪＲＡ）　　　（後藤浩）
４着　クインオブクイン　（笠松）　　　（濱口楠）
５着　キクノアロー　　　（ＪＲＡ）　　　（岩田康）
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８着　キングスゾーン　　（愛知）　　　（安部幸）





馬券の方は、見ての通り・・・。（泣）
評価を落としていたキクノアローが、直前のパドックでやけに元気に見えて、一転上位５頭が思いのほか混戦に思えてしまいました。
キクノアローを軸に・・・？？？
でもそれでは買い目が拡がりすぎてしまうと思い、それならばと思い切って路線変更。
単勝オッズ１５倍以上をつけていたキングスゾーンの単勝１本ということに。。。
（配当に目が眩んだ！？）
たまにはこういう勝負もいいかな・・・・・と。

１００００円　×　１５倍　＝　☆☆☆☆☆☆円！？

保険ナシで勝負に出ることは、普段はあまりないのですが・・・。
これは私の絶対的な自信から来た大勝負ではなく、ただそれが”キングスゾーンだったから”できたというだけのこと。。。
まだまだ、若輩者です。。。。。








＜Ｐ．Ｓ．＞

競馬エースの記事によれば、キングスゾーンの次走は、再び地元での交流重賞「かきつばた記念」（ダ１４００ｍ）だとか。
最近のキングスゾーンのレース振りを見ていると、もしかしたら短い距離の方がレースしやすくなってきているのかも。。。なんてことも思います。
改めて良い状態で出走してきてくれることを願います。



でも、もう単勝勝負は・・・・・？（笑）