前回に続き、28日(水)に名古屋競馬場で行われる「名古屋大賞典(GⅢ)」の話。
今回は地方競馬所属の有力馬について考えてみようと思います。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
「第30回 名古屋大賞典(GⅢ)」 ダ1900m右
1-01 スターエルトラド (牡8)大畑雅56<愛知>
2-02 ビッグドン (牡7)加藤義56<金沢>
3-03 サイレントディール (牡7)武 豊57<JR>
4-04 アルドラゴン (牡6)藤田伸56<JR>
5-05 マサアンビション (牡8)戸部尚56<愛知>
5-06 キクノアロー (牡4)岩田康58<JR>
6-07 レイナワルツ (牝7)児島真54<愛知>
6-08 タガノインディー (牡8)田中学56<兵庫>
7-09 セイウンヒノアラシ (牡9)大原浩56<笠松>
7-10 チャンストウライ (牡4)下原理56<兵庫>
8-11 ブルーコンコルド (牡7)幸英明59<JR>
8-12 ムーンバレイ (牡6)吉田稔56<愛知>
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前回のまとめを先にすると、JRA所属の馬ではやはり”キクノアロー”と”ブルーコンコルド”が実力では頭ひとつ抜けているという結論でほぼ間違いはないでしょう。
当てることだけを考えたならば、確率的にはこの2頭から買うのが順当。
配当の魅力は乏しいですから、2連勝馬券ならば他に手は出しづらいところ。
大きく1点勝負に出るか、どちらかを軸にして3点ほど流す程度かな?
この場合、この2頭で決まってしまったら仕方ないと思うしかないでしょう。
交流重賞はこういったケースが多いのは仕方ないことです。
それならば、この2頭から3連勝馬券といきたくなるのが人の性というもの。
多分このレースも、3連勝馬券を買うファンが一番多いと予想されます。
あとは、3連複の軸2頭で手堅く3~4頭に流すが、3連単で勝負に出るか、まず決めなければなりません。
でもあまりにも上位2頭が抜けているようならば、3連単馬券もリスクの割には配当も望めないところですので、3連複の軸2頭でソコソコの穴馬3~4頭に流すのが一番無難なところのように思われます。
そこで問題は、この3頭目の馬(2連勝馬券ならヒモ穴の馬)です。。。
JRAのサイレントディールが当然ヒモの一番手でしょうが、馬券的な妙味を考えた時、やはり地方馬を絡ませたいですね。
今回出走する地方馬は、、、
1-01 スターエルトラド (牡8)大畑雅56<愛知>
2-02 ビッグドン (牡7)加藤義56<金沢>
5-05 マサアンビション (牡8)戸部尚56<愛知>
6-07 レイナワルツ (牝7)児島真54<愛知>
6-08 タガノインディー (牡8)田中学56<兵庫>
7-09 セイウンヒノアラシ (牡9)大原浩56<笠松>
7-10 チャンストウライ (牡4)下原理56<兵庫>
8-12 ムーンバレイ (牡6)吉田稔56<愛知>
以上8頭。
さすがに8頭では考えるには多すぎますので、何頭かに絞ってみたいです。
分かりやすく考えれば、JRAの馬を除いたこのメンバーだけでレースを走るとすれば、どんな印がつくのか、まず考えてみようと思います。
◎ チャンストウライ・・・7戦6勝2着1回。未知の魅力。兵庫の星。
○ レイナワルツ・・・実績は一番。地元ではめっぽう強い女傑。
▲ ムーンバレイ・・・◎馬に前走勝ち。荒削りだが吉田稔Jの腕で。
△ ビッグドン・・・金沢№.1の実力。名古屋Gはフロックでない。
× タガノインディ・・・絶好調も木村J不在で?南関ではイマイチ。
今回は、その地方馬の中でも有力なこの上位5頭について考えていきます。
まず、地方馬一番手は、兵庫期待の4歳馬”チャンストウライ号”と見ています。
なにせ、7戦6勝とレースではまだ底を見せていません。
前走の名古屋競馬場で行われた「梅見月杯」では、初めて他馬の後塵を拝しましたが、あの時は主戦の下山騎手ではなくテン乗りの大山騎手でした。
慣れない初めての競馬場、レース展開も勝った馬のスローでの逃げに上手く乗られただけで、最後伸びてきた脚は相当見どころがあるものに感じられました。
「兵庫ダービー」勝ちなどを含め、”ベストタイザン”、”ジョイーレ”を下してきたその実績からも、実力は相当なものと見ています。
ただ、このような強いメンバーが揃った中で戦った経験が少ないので、その力がレースで100%発揮できるかというと、それはわかりません。
道中のペースも緩急厳しくなってきますし、仕掛けどころもこれまでのような自身の一番力の発揮できるタイミングで切れるかもわかりません。
そこでどこまで対応力があるかが、この馬の勝敗のポイントでしょう。
対抗としては、おなじみ”レイナワルツ”号。
実績はもう御存知のところ。
特に小回りの競馬場での健闘が目立つような気がします。
一番目立つところでは、一昨年名古屋競馬場で行われた「JBCクラシック」3着。
最後の直線は、あわや大金星!?と思わせるところまで粘りきりました。
今回も同じくそのめっぽう強い地元名古屋での戦い。
調整もしやすいでしょうし、仕掛けどころもバッチリでしょう。
この馬のことを知り尽くした児島真二騎手が、勝ち行って自滅する有力各馬を尻目に自分の競馬に徹すれば、入着のチャンスも十分にあります。
ただ勝つとなると・・・・・厳しいところがあるかも知れませんが。
単の魅力ならば、”ムーンバレイ”号の方があるでしょうか?
その圧倒的な内容での連戦連勝から”名古屋最強馬?”と言われ始めて、はや半年・・・。
「名古屋グランプリ」以降の戦績からは、少々頭打ちかのようにも見えます。
ただこの馬、、、まだ真面目に走ったことがないということも事実。
圧勝続きのレースぶりから、厳しい展開の”経験不足”がここ数戦の一番の敗因と言えるかも知れません。
しかし、前走は吉田稔騎手との初コンビで、見事、兵庫の”チャンストウライ”号を退けてみせました。
ベストディスタンスが短い距離であることは否定しませんが、我慢が利けば押し切る力はあるはずです。
この大外枠で、吉田稔騎手がどう乗るかにも注目です。
強引に行って、インでペースを握るのか?
はたまた抑えて行って、2周目に外目から進出を狙うのか?
どちらにせよ、切れ味では一枚劣ると考えられますので、直線を向いた時に先頭に立っているくらいでなければ、勝ちはないと思われます。
逃げるにせよ、早まくりをするにせよ、いかに3コーナーまでに無駄な脚を使わずにいけるかが勝負の分かれ目でしょう。
3コーナーを過ぎれば、あとは吉田稔騎手の騎乗技術に全てを任せるのみです。
小回りコースで、なおかつ多頭数のレース。
少々泥臭いやり方でも”勝つ”ことに関しては抜群の能力を持つ吉田稔騎手の力にも期待は大です。
さて次に金沢の雄、”ビッグドン”号。
この馬はここ数戦、決して力負けではないと思うような悔しいレースが続いてきました。
着順以上に着差はついていますが、ほんの少しの展開のアヤでああなってしまうのが小回りコースの怖さ。
加藤騎手も悔しい思いをしていることでしょう。
名古屋でのレースも今回で3走目。
そろそろこのコースの特徴にも慣れてきたでしょうし、ここらで大穴も十分に考えられます。
”差し足堅実”とはこの馬のこと。
2周目の3コーナーでの立ち回り方によっては、入着も十分ありえるように感じます。
2番枠。。。とはいえ距離は十分にあります。
知らぬ間に何か一頭大外から飛んでくるゾ!
・・・なんて私が一番想像できてしまうのが、この馬です。
最後に”タガノインディー”号。
この馬は主戦の木村健騎手でないことがなにより残念です。
前走「六甲盃」での2周目3コーナーからの急激なペース転換での勝利は印象的でした。
たとえ力は一枚も二枚も下だとしても、上手いジョッキーに乗せれば小回りコースでは勝ててしまうこともあるのです。
特に一流ジョッキーがすぐに手の内に入るような”展開への対応力に富んだ馬”には要注意です。
騎手が自在に操ってレースを支配できれば、どんなレースでも見せ場くらいは作れるものです。
田中学騎手とて、兵庫ではリーディングを争う腕自慢です。
ハマれば怖い。
”タガノインディー”は、そんな一頭です。
地方馬では、だいたいこんなものでしょうか?
あくまでヒモ穴。。。として、この5頭。
どれを選びましょうかね?(笑)
もしかしたら、遊びで数枚、地方馬だけ絡ませて買ってみるのも面白いかも知れません。
ドカンと入れる勇気は、さすがにありませんが。。。。。
本線はやはり、”JRA2頭+地方馬1頭”の買い方が一番楽しめるとは思います。
明日は最後に、当たらない?総合的なこのレースの展開予想でもしてみましょうか?
最終的な私の”愚馬券”も大まかに発表しようと思います。
あくまで”大まかに”。
当日パドックで買い目が変わることも多々!?ありますので・・・。
あしからず。
それでは、また。