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きっと何かが足りない~それを探す日記~

「第30回 名古屋大賞典(GⅢ)」。

2007-03-26 | 名古屋競馬の話

3月28日(水)、名古屋競馬場にて「第30回名古屋大賞典(GⅢ)」が行われます。
現在名古屋競馬では年に3回の交流重賞しか行われておらず、いわば名古屋のファンにとっては年に3度のお祭りのようなもの。

毎年、年の瀬に行われる「名古屋グランプリ」(GⅡ)。
ゴールデンウィークに行われる「かきつばた記念」(GⅢ)。
そして今回の「名古屋大賞典」(GⅢ)です。

「名古屋グランプリ」は、コースを2周する珍しい長距離戦で、交流重賞では最も長い2500mで争われるのに対し、「かきつばた記念」は名古屋で最もポピュラーなコースを丸々一周する1400mの短距離戦です。
どちらも小回りコースで直線は短く、騎手の位置取り、コース取り、ペース配分、仕掛けどころにより勝敗が左右される面白いレースです。
昨年の名古屋グランプリの”ヴァーミリアン”ような物凄いスピードの切れ味を持っていれば、そうそう展開には左右されないのでしょうが、それでも一瞬の仕掛け遅れなどで行くに行けない位置に取り残されたり、直線が短いため差し遅れたりする事も多々あります。

今回の「名古屋大賞典」は、1900m戦。
実に面白い。そして難解。
レースのレベルが高くなるほど、特に面白い。
そんな距離のレースです。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


「第30回 名古屋大賞典(GⅢ)」 ダ1900m右

1-01 スターエルトラド  (牡8)大畑雅56<愛知>
2-02 ビッグドン      (牡7)加藤義56<金沢>
3-03 サイレントディール (牡7)武 豊57<JR>
4-04 アルドラゴン    (牡6)藤田伸56<JR>
5-05 マサアンビション  (牡8)戸部尚56<愛知>
5-06 キクノアロー    (牡4)岩田康58<JR>
6-07 レイナワルツ    (牝7)児島真54<愛知>
6-08 タガノインディー  (牡8)田中学56<兵庫>
7-09 セイウンヒノアラシ (牡9)大原浩56<笠松>
7-10 チャンストウライ  (牡4)下原理56<兵庫>
8-11 ブルーコンコルド  (牡7)幸英明59<JR>
8-12 ムーンバレイ    (牡6)吉田稔56<愛知>

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



今回はまずJRAの馬について。
地方馬の検討は次回にまわします。
まあ普通に考えれば、というか普通に展開すれば、このあたりの馬での決着になることは容易に想像できることでしょうから、まずこの辺のJRA馬から考えていきます。
でもそのうちのどれを軸にするかとなると、やはり厄介な距離のレースなのかも知れません。



当然、まず考えなければならないのがGⅠ馬”ブルーコンコルド”の取捨でしょう。
この中ではダントツに切れ味抜群のブルーコンコルドですが、1900m戦はこの馬にとって少々長いでしょうか?
当然この馬中心のレースになることは、各陣営、各ジョッキーとも周知の事実。
もし各馬がこの馬を意識して乗れば、瞬発力勝負は避けたいところでしょうから、自然と1周目スロー→2周目ハイペースの流れになるかも知れません。
しかしこの馬、11番枠を引き当てたので、やはり無理して行かないと考えるのが妥当な線でしょう。
名古屋競馬場では”迷ったら外枠”とよく言われます。
本当に力のある馬ならば、少々距離はロスしても、3コーナーまでの位置取りのために窮々とした動きが必要になる競馬よりも、ゆったりとレースが運べる外枠がレースしやすいためです。
そうだとしても、この馬にとっては”距離ロス”はつらいところでしょうから、そこが幸騎手の思案のしどころ。
みんなこの馬を意識して乗ってくるでしょうから、ずっとスローの3ハロン勝負には、どう考えてもならないような気がします。
どこで、どの馬が仕掛けるのか?
そこがポイントでしょう。
はたして、GⅠ馬の取捨は???


またそんな流れになれば、前走長距離の適正を示した”キクノアロー”が最有力でしょうか?
距離適正は前走で十分示してくれましたし、鞍上は小回りの名手岩田騎手。
この”スロー→ハイペース”の流れは、キクノアローにとって願ってもない流れであると言えるでしょう。
でもそう簡単には行くかな?
もし、あまりにもどの馬も動くに動けず、最後までスローで行くことだって十分に考えられますから。
切れ味のブルーコンコルドに負けるならばともかく、短い直線、とんでもない馬にも最後まで届かず。。。という泣くに泣けない決着も!?アリ?
レースの流れを大きくを動かすのは、意外と地方の馬なのかも知れません。


距離の話では同様の不安がある”サイレントディール”は、昨年の名古屋グランプリ(2500m戦)では岩田騎手がスタート後インで抑えて乗りましたが、最後は出られずそのままなだれ込んだ形の悔しいレースになってしまいました。
今回も3番枠。
今回の武騎手はどう乗るのでしょう?
名古屋の1900mは、ホント微妙な距離です。
勝った佐賀記念のような乗り方(スタンド前先頭)もできるのでしょうが、今回は内枠。
外には遅い馬も多く、スタート直後、外へ持ち出すには相当な馬への操作が必要でしょう。
やはりインでじっと我慢の競馬になるかも知れません。
どの馬も勝ちにいくならば早い仕掛けが必要ですし、インにいては(この馬の苦手な?)最後の直線勝負になってしまう場面も。。。
もしかしたら行っちゃったりして(笑)。
そうなると最後、やはり不安。


”アルドラゴン”は・・・・・?
総じて短距離を使われてきた馬ですし、いくら小回りと言えどもよほど最後の直線まで上手く乗らないと厳しいでしょう。
もしそういう展開になれば、ブルーコンコルドの競馬でしょうし。。。
もしこの馬が絡むとするならば、藤田伸二騎手の腕によるところが大きくなってくるでしょう。
しかしながら、腐っても鯛。 ←(表現が。。。(汗))
JRA馬を安易に切るのは危険ですかね?


考えれば考えるほど、ハマっちゃいますね。(笑)
まあ順当なら、キクノアロー→ブルーコンコルド→サイレントディール→アルドラゴンの順番でしょう。
あくまで、順当なら。。。ですが・・・。



さて期待の地方馬については、また明日。。。ということで。



それでは、また。







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