月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

強迫観念

2011年10月04日 20時07分53秒 | 仏々相念(住職日記)

いつも、どこかで・・・

 

坊守と話していると絵本の話を聞かせて下さいました。

「手を洗わずにはいられないアライグマ」というような題だったとか・・・

そうせずにはおれないと心の奥でず~っと思い続けるのです。

重荷になるのでしょうか・・・

 

「あ~、なんか分かるよな~」って思わず言ったことです。

私もそのような性格でして・・・

何事も重荷にしてしまうのです、「続けなければいけない」って思う方なので・・・

「今日は何もしないぞ、考えないぞ!」って思っていてもいつも心の中で思ってしまうのです。

あ~、あれせんといけん・・・

さ~、ボツボツ動かんといけんか・・・

 

止めたらいいのですが、止めれない。

止まってもいいじゃない、またやり直せば・・・

分かっちゃいるんですけど、そうできないのです。

何かに追われているような・・・

止まると置いて行かれてしまうんじゃないか・・・

 

そんな私の日常・・・

 

阿弥陀さまと私の間に、「そうしなければ救わない!」っていう約束事があったら・・・

ず~っとお念仏申しなさいよ!ちゃんとお荘厳しなさいよ!って押しつけられたら・・・

重荷にしてしかたのない私が見えることです、「え~、続けんといけんのかよ!」って・・・

でも、性格上もしかしたら続けることができるかもしれません。

重荷にしながら、追い立てられるように、つまらない一日を送ることでしょう。

 

でも、阿弥陀さまはこの私を知り抜いて「そんなお前を救わずにはおれないんだよ!」ってず~っとおはたらきくださるのです。

重荷にすることもなく私の日常を抱えて下さる。

そのおはたらきに出遇うとお念仏申さずにはおれなくなります・・・

優しいお浄土に気付かせていただくとお荘厳せずにはおれなくなります・・・

それは急き立てられるようなものでもなく、取り残されるような恐怖心からのものでもありません。

 

あなたに気付くその時にお念仏申さずにはおれなくなります、「ありがとうございます」って・・・

 

「すいません、申し訳ないことです」って日常を歩ませていただきます。