月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

住職日常

2011年10月18日 23時08分43秒 | 仏々相念(住職日記)

反省するように・・・

 

娘から電話がある度に「今週のサザエさん見た?早く見て!」って何度も何度も言われます。

こういう時は波平さんの話題なのです。

これを見ては反省しなくてはいけません。

 

昨日の夜中にやっと見ました。

これが大爆笑!サザエさん見てあんなに笑ったの初めてでした。

波平さんが野球のアンパイヤをするのですが、張り切ってがんばるのです。

がんばりすぎて身体もガタガタ、声も枯れてしまって出なくなる始末。

ボソボソ言う波平に通訳するカツオ・・・

多分、これが日常の私とダブるのでしょうね、「あ~、こうなんだ」って知らせていただいたことです。

もう、可笑しくて可笑しくて・・・

 

私の日常ってこんな感じなのです。

ボソボソ言っては何度も聞き返され、坊守に至っては日々の有様から今を判断して返事するのですから・・・

それが合うのですから大したもんです。

「ハキハキ言うように!」って叱られてばかり。

 

迷惑をかけてばかりで申し訳ない・・・


疲労困憊

2011年10月18日 22時50分38秒 | 仏々相念(住職日記)

F1の最後だけ見て・・・

 

どんな高校生活を送っているのやら、クタクタになって帰ってくる息子。

朝の自主練から始まり放課後の部活までバスケにかける青春ってところでしょうか・・・

何事も一生懸命になれるモノがあるということはいいものです。

 

私の遅くなった食事に付き合ってくれて一緒にテーブルに座ってくれます。

娘のようにベラベラとは話さないものの、ポツポツと語り合います。

伽をしとってくれるというのは嬉しいですね・・・

 

私の食事が終わるのを見計らい、「F1の最後の方見て上がろう・・・」って炬燵に入りテレビのボタンをポチリ・・・

「フォ~ン、フォ~ン・・・」って心地いいF1のサウンド。

ものの数分で眠りに・・・

いっぺんに疲れが出るんでしょうね・・・

布団で眠れば疲れの取れ方も違うでしょうに、分かっていながら起こせない自分がいます。

これ、気持ちいいんだよね~

もうちょっとこのままに・・・

 

明日も願生れよ!


歓喜之涙

2011年10月18日 22時13分35秒 | 仏々相念(住職日記)

目を真っ赤に腫らし・・・

 

「ご院さん・・・」

御主人の姿を思い浮かべるようにポツポツと語ってくださいます。

 

「お前には辛い思いをかけてきたな~、ありがとう・・・これからは守ってやることが出来なくなるけどガンバって生きてくれよ!」

優しい御主人でしたが晩年は、認知症を患いしんどい日常が繰り返されていたのでしょう。

でも、奥さんと2人きりの時、自らの思いをやっと告げることが出来るのです。

 

「よかったな~、よくおっしゃいましたね。」って感動して聞かせていただいたことです。

「私も嬉しかった~」って奥様も涙をハンカチで拭います。

 

介護の現実の中に、辛くもあり悲しくもあり怒りもあり・・・いろんな心の葛藤の毎日。

「なんで・・・どうして・・・あんなに優しかったあなたが・・・」

 

でも、辛いのは奥さんだけでなく御主人もしんどかったのかもしれません。

日々、ガンバル奥様にありがとうの裏返しに辛く当たってしまう自分がいたのかもしれません。

何もできなくなってしまった自分・・・

どうしてあげることもできなくなった自分・・・

 

「ありがとう」の気持ちを伝えることが出来た時は嬉しかったでしょうね・・・御主人も。

 

皆素直にそう言い合いながら生きれたらいいですのにね・・・

言ってみませんか・・・「ありがとう」

 

大丈夫、これからも仏さまのおはたらきになって守ってくださることです。