月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

宅配仏壇

2011年10月24日 20時19分23秒 | 仏々相念(住職日記)

小さいんですけど・・・

 

御入仏のご縁に会わせていただきました。

小さな御仏壇ですがきれいなお飾りがなされていました。

 

「このお仏壇は東京の娘が送ってくれたんですよ。こちらでお迎えするからと言ったのですが娘が選び送ってくれたのです。どうしてもって言って・・・」って嬉しそうに話して下さる奥様。

「え~、わざわざ・・・有難いですね!どんな思いでこのお仏壇をご覧になったのでしょうね!」

「父に対する思いなのでしょう・・・迷惑かけてばかりだったから・・・」ってお姉さん。

「そうですか・・・」

 

そんなお話を聞き改めて見せていただくと、温かいものを感じるようでした。

「お父さん、ゴメンね・・・」娘さんの精一杯の感謝の気持ち。

 

立ち向かい下さる親心を尋ね聞かせていただくと「これからも一緒だから・・・」

どんなに逆らっていようとも、喚び続けていて下さいます。

気付きながら気付きながら、大切に過ごさせていただきましょう。

ず~っと抱きしめて下さる親心に気付きながら生かさせていただきましょう!

 

そんな大切な空間をありがとうございました。

御里の御仏間が賑やかになりましたよ。


素通問答

2011年10月24日 19時54分18秒 | 仏々相念(住職日記)

あれれ・・・

 

先日の豪雨、凄い雨でした。

道路は水が溜まり川のようになっていました。

なるべく水溜りのないところを選び走るのですがどうしても水を巻き上げ走っていました。

あ~、大分汚れているんだろうな~って思っていたのですがあまりの豪雨に汚れも一緒に流してくれていたようです。

やっぱりワックスは大事ですね。

 

かといってホットクこともできず夕方から洗車を始めました。

洗車の途中、視線を感じるのです・・・

ふっと見ると問答さん、「お~っ」って手を挙げると「フフフ・・・」って笑いながら手を振ってくれる。

でも、それだけで帰ってしまうのです。

あれれ・・・素通りかよ!って。

今までは帰る途中でも寄っていたのですが・・・

お寺のおっちゃんと遊びどころじゃないって気付いたのでしょうか・・・

暫く会わないうちにお寺のおっちゃん離れしてしまったのでしょうか・・・

少々寂しく思ったことです。

まっ、まだ手を振ってくれただけでも良しとしなければ!

 

縁あって子ども会にも参加してくれているのですが、学校に忙しくなり御寺にも参れなくなるのでしょう・・・

でも、今感じたことを大切にしていてほしいな~

一人じゃないからね・・・願生れ!

 

偶には声かけてくれよ!


菓子御供

2011年10月24日 18時40分10秒 | 仏々相念(住職日記)

孫たちがね~・・・

 

お爺ちゃん、お婆ちゃんのいるお家に遊びに来るお孫さん。

遊びに来てくれると直ぐに仏さまにお参りしてくれるんですよ。

「お~、それはいいですね!お育てですね・・・」

 

これにはからくりがありまして、お孫ちゃんの好きなお菓子をお供えしておくのだそうです。

それが楽しみでお仏壇にお参りするのだそうです。

嬉しそうにお菓子を手にして居間にくる孫に、「仏さまがいいよって言ったの?」って尋ねると「いいよ!って言ったよ。」

可愛いですね・・・

仏さまのお顔を見ながら尋ねたのでしょうね・・・いえいえ、「ダメだよ!」なんて言葉は頭にないのでしょう。

 

そんなお話を聞かせていただきながら幼かった娘のことを思い出していました。

誰からだったのでしょうか、早く開けたいプレゼント、「ナンマンちゃんに見せておいでよ!」って言ったら「分かった!」ってタッタッタッタッタ・・・と足早にお内仏へと向かうのです。

速攻で帰って来ました、「ナンマンちゃんにみせたの?」「うん、見せた!」

「どうやって見せたん?」「こうやって!」って紙袋を両手で持ち上げナンマンちゃんに見せたというのです・・・

そのひと時を思うに堪らなく可愛くなります・・・

心は紙袋の中なのです・・・

開けたくて堪らないのです・・・

その心を胸に置きながらナンマンちゃんに見せているのです。

「よかったね!いただいたん?」って優しい声が聞こえたのでしょうか・・・

否、その声を背中に聞きながら居間に駆けていたのでしょうね。

懐かしいな~・・・

 

いろんなお育てをいただきます。

合わすことのない手を胸元に合わさせていただいたら、お陰さまを喜びたいですね。