お参りできなかったら・・・
お参りさせていただきますと、喪主さんを支えられるように兄弟姉妹方々が集われます。
悲しいですが優しい空気が流れます。
お念仏申される声を聞かせていただきながらひと時過ごさせていただきました。
ご縁をいただいていてもお念仏の声が聞こえなくなってきています。
お歳を重ねられた方であろうと声に出される方が少なくなってしまいました。
心ではお称えされておられるのかもしれません・・・
何と称えていいか分からないのかもしれません・・・
でも、そんななかでも呟かれるように「ナンマンダブ ナンマンダブ・・・」と聞こえる時があります。
あ~、この方のお念仏を初めて聞かせていただいたな~って嬉しくなります。
でも、それは辛いご縁を通して出遇うのです。
愛された息子さんのご縁に会われ、息子を呼ぶように・・・「ナンマンダブ ナンマンダブ・・・」
それからというもの身内のご縁等でお会いしてもその方のお念仏を聞かせていただきます。
辛かったけど、よかったよな~・・・阿弥陀さまに出遇って!
先日、子どもさんの49日のご縁をお勤めさせていただきました。
そのお母さんっといっても年配の方で身体を悪くされています。
お内仏にお参りできないので、私や参拝された方々にお手紙を書いてくださっていました。
その中には・・・
「・・・息子のお陰で仏さまのお慈悲を嬉しく思います・・・」
凄いな~、素晴らしいな~・・・
お念仏を喜ばせていただくというのはこういうことなんだと教えていただいたことです。
辛くない筈はないのです、身を切られるように傷むでしょう、苦しいでしょう・・・
でも、必ずお浄土に参らせずにおかないとおはたらきくださる阿弥陀さま。
あなたのおはたらきいっぱいのお陰で息子もお浄土に往生させていただいた。
そして、わたしもその御手のなか・・・
嬉しいのです・・・
お念仏、申させていただきましょう!