月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

親父宣言

2011年10月09日 18時48分23秒 | 仏々相念(住職日記)

奮え立つ思い・・・

 

お参りさせていただくと幼き姉妹が帰省されておられます。

あ~、世間では3連休なんだって認識することです。

 

3歳になるお姉ちゃんと1才ちょっとの妹ちゃん、賑やかにお聴聞して下さったことです。

妹ちゃんの口から出る言葉、「パパ~、パパ~・・・」

「お~、パパって呼んで貰っていいですね!」

「何でもパパなんです!」って笑っておられました。

そういえばそんな時ってあるよな~って思いました。

ウチの娘はお参りになる御門徒さんは皆「Mおばちゃん」でした。

優しいおばちゃんで長き間、徳正寺の仏婦会長をして下さっていた方です。

懐かしいな~・・・

 

「パパ」って言う声を聞きながら私にもそんな時があったよな~・・・、もう十数年前になります。

「懐かしいな~、嬉しかったよな~・・・」メロメロの毎日でした。

当時の自分になったように「パパ」の呼び声を聞かせていただいたことです。

 

初めてこの腕に抱きしめた2人の小さな命・・・

もの凄くずっしり重たく感じました。

2人とも大きかったので体重も重たかったのでしょうが、そういったものではなく・・・

この命、オレが守っていくんだ!支えていくんだ!って思うと重たくて重たくて・・・

縁あって今生の命恵まれました、しかし、辛いこといっぱい、悲しいこといっぱいの人生をお前も歩まなければいけないんだ!って自分の拙い人生経験を通して思うと、大丈夫!オレがいるから・・・オレが抱きしめるから・・・って力入れて宣言していました、「オレがお前の親父だよ!」って・・・

可愛くて、愛しくてたまらない2人の命。

 

歩むことのしんどさの中に挫けそうになっては、崩れそうになっては、「パパ!」って呼んで下さる声に奮い立たせていただきました。

支えているどころか、小さな命がこの私をしっかりと支えて下さっていたのです。

抱きしめては安心し生かさせていただく勇気をいただいていました。

今ではその状態は歴然としていることです、大きく育てていただいた子どもたちに「いい子にしているのじゃぞ!」って皆に言われる私であります。

どんだけ何にもしないかということです。

 

一端に「親父宣言」したものの、さっぱりサマにならず・・・

出来るのは「悪しきも手本」で情けなさ、力のなさを隠すことなく見せては子どもたちの心を奮い立たせることぐらいです、「こんなにならんように・・・」って。

 

いつまでも心配かけてしまうダメ親父!

でも、ダメ親父はダメ親父で願生るよ!

 

あなたたちに出遇えて本当によかった・・・そう思うひと時でした。

 

「南無阿弥陀仏」は阿弥陀さまの宣言、なんと心強いことでしょう・・・

そしたらナンマンちゃん、私のお念仏でメロメロですか・・・

よう称えてくれたね、よう気付いてくれたねって尚のことギュウっとしとってくださるのですね。

 

安心して「悩む人生」を歩むことが出来ます・・・ありがとうございます!