月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

虫の声のはなし

2011年10月15日 21時09分22秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
昨日、今日と、雨が降ったり止んだりの空模様でした。
時折、雨足が強く降る時間もありました。

ひと雨ごとに、秋が深まってゆくのでしょうか。


いましがたベランダに出ると、雨は止んでいました。


りりぃん…りりぃん…
ちりり…ちりり…
りりりりりりりり…


虫の声が聞こえます。
きれいな声です。

誰かと会話してるのか…
誰かを呼んでいるのか…

あちらから、こちらから…
きれいな声が聞こえます。


雨上がりに虫の声を聞くと
以前、秋台風が過ぎたあとに届いた友人からのメールを思い出します。


「豪雨が去ったあとでスズムシの鳴き声をきくと、小さなからだでよがんばったね…なんて思います。鳥や虫や植物、みな強いですね」


ちいさいながらも懸命に、ともに生かされているいのちの営みがあるということ…
そして、そのいのちの世界に慈しみのまなざしを向けることのできる友人の優しさ…

また、思い出してほっこりしている…しずかな夜です。