つらねのため息

写真や少し長い文章を掲載していく予定。

ホワイトバンド

2005-10-27 09:28:57 | ノンジャンル
どうやらホワイトバンドが結構叩かれている様だ。
なんでも途上国支援に直接には
一銭も役立ってないというのが問題らしい。

そんなこと初めからわかっていたことじゃないかと思うのだが。
偽善でしかないのは一目見ればわかるだろうに。

だってたかが300円。
しかも途上国支援といいつつmade in China
まあ一応フェアトレードらしいけど、
どうも搾取のにおいがぷんぷんする。

そもそも、途上国にお金が行かない
と言って文句を言う人は
たかだか300円の買い物でいったい
何を支援するつもりだったのか。

たとえホワイトバンドの売り上げから
いくらかが途上国へと行っていたとしても、
たぶん日本人が数日暮らせば
それ以上のものを途上国から搾取しているだろう。

ホワイトバンドはせいぜいみんなが自分の意思表示をして
社会にアピールするってこと以外の意味は持たない。

そしてそんな「善意を身に着ける」というような
ファッションを楽しむためのものだ。

そんな偽善でも皆が言い続ければ少しは違うかもしれない。
そんなものだ。

ホワイトバンドに文句を言うなら
そして本当に途上国支援を(偽善ではなく)したいなら
世界革命でも起こすしかないだろう。

ここまで書いてて気がついた。
ホワイトバンドの製造費、
これは確実に中国の労働者の手に渡る。
その分だけは確かに途上国支援といえるかもしれない。

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4 コメント

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Unknown (СЕКИ)
2005-10-28 23:57:44
ホワイトバンド、確かにその通りですね。一つ付け加えるとすれば、他者にアピールするのと同時に、「これ何?」と周囲の人に問いを喚起させることで、途上国の人々について考えるきっかけを与えるものでもあると思います。

あと、偽善という表現が気になります。別に不可知論を説く気はありませんが、善と偽善ってのはそんなに簡単に線引きができるものでもない、相対的なものなのではないかと思うのです。

いずれにしても、何もしないよりは一歩でも踏み出すことが必要なのではないかと思います。その一歩が、前進であることを期待しつつ。そして経済上の支援としては、少なくとも中国の労働者に資本家(ホワイトバンド工場長?)から搾取された残滓が届いていることを祈るのみです。
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確かに、「偽善」と断定するのはよくないかもしれませぬな。 (tsurane)
2005-11-02 00:27:46
たとえ「偽善だとしても」ぐらいの留保にするべきかな。

「何もしないよりは」一歩を踏み出すことが大切。でも一歩を踏み出すことに満足せずに、何か二歩目を踏み出すことも考えなければならないのでしょうが…。
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Unknown (СЕКИ)
2005-11-04 00:00:56
一時期(今もか?)、「持続可能な発展」なんて言葉がもてはやされたと思うんですが、そもそもこれに向かって一歩踏み出していく時のこの「一歩」が何をもって同定されるのか、判断が難しいところですね。これだけ技術の進歩が加速し、生産関係が網の目のように広がっていると余計に。

そして、「二歩目」以降は本当に由々しき問題です。マルクス=レーニン主義的な(暴力)革命観にはやはり同意しかねるので、「世界革命」というのはどうしても回避したい。そうすると、これまでの人間の歴史に学べば社会民主主義という代替案があるわけですが、個人的には非常にこれが焦臭く感じるわけです。仏国でしばらく過ごした実感を頼りにすれば、どうしても「エリート臭」がその実践においては漂うわけで。

最近、旧ソ連・東欧諸国の現在までの選挙結果を概観しているのですが、一時のユーフォリア的状況を抜けた後は、国によって投票率が激化しています。酷いところは、50%に近づくか(2002年のチェコ議会選、2003年のエストニア議会選、)、それを下回ってすらいます(2001年・2005年のポーランド議会選、2003年のモンテネグロ議会選、2004年のリトアニア大統領選、2004年のセルビア議会選、2004年のスロヴァキア大統領選)。民主制が必ずしも社会的公正をもたらすものではないことは認めつつも、それではそもそも「民主化」とは一体何だったのか、そこで実現されるはずの価値とは何だったのか、再考が迫られているのでしょうね。
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「二歩目」、確かに悩ましいところではあります。 (tsurane)
2005-11-07 00:17:12
でも別に何十歩も歩かなくてもいいので、少しずつやっていけばいいのだと思います。別に世界革命をしようって言う訳でもないのだから、「何かに向けて」の一歩である必要はないわけで。
一歩目が貧困の問題、二歩目が環境問題、三歩目が平和問題でもいいのですから。

「民主化」においても同じで、確かにそもそも論も大事ですが、少しは進んだところもあるはずです。ダールだったかオドンネルだったか忘れましたが、「どんなに問題があってもそれでも権威主義体制よりはいい」という感じの表現があった気がします。

自分のやってることでいえば、英国を見てて思うのは「ブッシュのプードル」でも「サッチャリズムマーク2」でも、それでもブレアはサッチャーよりはマシ、小泉よりはマシっていうことです。

「象牙の塔」にこもってしまうとついつい何事も批判的に見てしまいますけど、一歩一歩を見ていくことも大切なんでしょうね。
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