浅学にして知らなかったのだが、日本では、江戸中期、将軍吉宗の頃から「賃取橋」と呼ばれる有料道路があった。財政の厳しい幕府が、有力な町人に命じて橋銭(橋の通行料)を取る「賃取橋」を造らせたものという。
有料道路のあらまし(有料道路研究センター)
明治政府も民間資金で橋をかけることを奨励したようで、明治4年の太政官布告第648号「治水修路架橋運輸ノ便ヲ與ス者ニ入費税金徴收ヲ許ス」に「有志ノ者共自費或ハ會社ヲ結ヒ水行ヲ疏シ嶮路ヲ開キ橋梁ヲ架スル等諸般運輸ノ便利ヲ興シ候者ハ落成ノ上功費ノ多寡二應シ年限ヲ定メ税金取立方被差許候」とある。
治水修路架橋運輸ノ便ヲ與ス者ニ入費税金徴收ヲ許ス
つまり、民間資金で橋を架けさせる代わりに、建設費を回収するために通行料をとることを認めていたのである。賃取橋はほとんどが短命に終わったようだが、静岡県島田市の大井川に架かる蓬萊橋は現存する数少ない賃取橋である。
Wikipediaによると蓬萊橋は明治12年(1879年)1月13日完成。「牧之原台地の開拓農民らの出資により建てられたため、関係者以外からは通行料金をとったことから、現在も賃取橋(有料)である」とのこと。
蓬莱橋 (静岡県) - Wikipedia
島田市のサイトによると、蓬萊橋は「世界一の長さを誇る木造歩道橋」としてイギリスのギネス社に認定されており、同市を代表する観光スポットという。
島田市/蓬萊橋
下記のWikipediaの項目にもあるが、この賃取橋は都内にもあったようなので、もう少し調べてみたいところである。
昌平橋 - Wikipedia
有料道路のあらまし(有料道路研究センター)
明治政府も民間資金で橋をかけることを奨励したようで、明治4年の太政官布告第648号「治水修路架橋運輸ノ便ヲ與ス者ニ入費税金徴收ヲ許ス」に「有志ノ者共自費或ハ會社ヲ結ヒ水行ヲ疏シ嶮路ヲ開キ橋梁ヲ架スル等諸般運輸ノ便利ヲ興シ候者ハ落成ノ上功費ノ多寡二應シ年限ヲ定メ税金取立方被差許候」とある。
治水修路架橋運輸ノ便ヲ與ス者ニ入費税金徴收ヲ許ス
つまり、民間資金で橋を架けさせる代わりに、建設費を回収するために通行料をとることを認めていたのである。賃取橋はほとんどが短命に終わったようだが、静岡県島田市の大井川に架かる蓬萊橋は現存する数少ない賃取橋である。
Wikipediaによると蓬萊橋は明治12年(1879年)1月13日完成。「牧之原台地の開拓農民らの出資により建てられたため、関係者以外からは通行料金をとったことから、現在も賃取橋(有料)である」とのこと。
蓬莱橋 (静岡県) - Wikipedia
島田市のサイトによると、蓬萊橋は「世界一の長さを誇る木造歩道橋」としてイギリスのギネス社に認定されており、同市を代表する観光スポットという。
島田市/蓬萊橋
下記のWikipediaの項目にもあるが、この賃取橋は都内にもあったようなので、もう少し調べてみたいところである。
昌平橋 - Wikipedia
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