えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

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2015年11月13日 14時46分18秒 | 我が家
 東北のみなさん こんにちは

 私と姉が先に出発したのに救急車の方がC病院に先に到着していた。玄関から入って救急外来へ急ぐ。母はすでに処置室の中。部屋の前で妻が長椅子に腰かけていた。処置室から、医師や看護師らの声が聞こえあわただしい雰囲気が伝わってくる。数十分たって、母が医師らと出てきた。脳のCT撮影に行くという。姉が「おばあちゃんがんばりや」と声をかける。コックリとうなづいたように見える。さらに数十分、CT撮影も終わり、医師からの説明が始まった。

 脳の出血や梗塞はない。炎症反応が30と極めて高く感染症を起こしている。さっき聞いた数値より10も上がっている。さらに血小板の数が15000しかない。敗血症を発症している上、播種性血管内凝固症候群(DIC)に陥っている。きわめて重篤な状態だ。何に感染しているか検査していく。腰のあたりが曇っていて、透析患者が体の奥深い筋肉にブドウ球菌が感染する例がある。それかもしれない。様々な抗生剤を投与して菌をやっつける。とても厳しい状態だ、と。

 診断を終え、お昼過ぎには病室へ運ばれた。痛み止めを打ってもらったせいか腰の痛みは少し減ったようだ。しかしベッドでちょっと体を動かすととても痛そうな顔をする。「頑張りや」と呼びかけると首をうんと振って応える。もうろうとしているが意識はまだある。息はあらい。いろんな機械が体中に取り付けられている。酸素マスクの値は2、血圧が下がっているようで昇圧剤も投与されている。値は2。DICは血液が固まるのを抑える機能が低下して体中のいたるところに血栓ができる。白血病や感染症の際におこり、命にかかわる。致死率は50パーセントを超える。

 容態はとてもよくないが、病室に入って少し落ち着いた母を姉に任せ、妻と昼食に出かける。おなかは勝手に減る。病院前の昔ながらの洋食屋さんで昔ながらの洋食ランチを頂いた。病室に戻ると姪(姉の次女)も顔を出していた。私たちにかわって姉らが昼食に行く。「前の洋食屋さんおいしかったよ」と声をかけると、そこに行くと。数時間して、京都にでかけていた妹も夫とやってきた。みんなで見守る。

 敗血症もDICももとになる感染症が収まれば回復するという。母の体力がそれまで持つのか。5年ほど前に心臓弁膜症の手術をしてから、年に何度となく入院し、そのたびに修羅場を乗り越えてきた。今回も乗り越えてくれと、祈る気持ちで夕方病室を後にした。姉と妹はさらに遅くまで見守った。不安なまま家に帰りついたが、とても疲れていて寝つきはよかった。

コメント
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