えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

八尾志紀・銘菓処かすがさん閉店

2018年04月15日 08時00分00秒 | ドンキホーテ
 みなさん こんにちは

 「健康上の問題により、事業継続叶わず閉店させていただきます」

 大阪・八尾志紀の銘菓処「かすが」さんが、きのうなじみのお客様に配り始めた案内です。来月13日でおよそ60年の歴史に幕を閉じます。無常は世の常なのでしょうが、友人のお店の閉店はとても寂しい。

 高校サッカー部からの友で大学も同じ。学生時代にほとんど家業を手伝わなかったこちらと違って、高校のころから父親の営む和菓子店を手伝い、お店の貴重な働き手でした。大学卒業後そのままお店に入りました。職人さんが菓子を作るのを盗み見て、また独学で学んで和菓子職人になりました。学生の時は英語が得意で、活かせる道に進むのが夢でした。しかし一人っ子で、夫婦と職人さんとで店を切り盛りする両親を少しでも早く楽にさせてあげたいと、一度も外に出ることなく家業に。

 そんな彼でも若いころには父と衝突、一時は家を出たこともありました。思い直して家業に戻りました。結婚して数か月もたたないうちに母親が亡くなり、父親も脳卒中で倒れたり。奥さんも命にかかわる重い病を患いました。本人も10年以上前から難病に。今では一日2時間ほどしか働けません。もともと保母だった奥さんは保育士として民間の保育園で働きながら、帰宅後の夜や土日はお店を手伝い、ほとんど休む暇がありません。本人の体力も奥さんの疲労も限界にきていました。その苦労は並大抵ではありません。

 閉店するのは一つだけの理由ではないでしょうが、お客様へのご挨拶に「健康上の問題」と挙げているのはまさにその通りです。幸いなのは二人の娘さんがすくすくと育ち。それぞれの夢に向かって歩みだしていること。

 下の娘さんは大学生で、まだ金銭的にも負担がかかります。「後はごゆっくり」とはゆきませんが。それでも、お疲れ様でしたと声をかけたい。生真面目な彼を支える明るい奥さんとのおふたりなら、これからの困難にも打ち勝っていけるでしょう。今後、幸せな人生を送られことを祈らずにはいられません。

 冒頭のあいさつ文は、彼の自筆です。体が不自由ながら調子の良い時にはこんな手紙も書けるようです。一つ一つの言葉、一筆一筆に、お客様へのそして和菓子への真摯さがにじみ出ています。彼が作る和菓子と同じように。

 和菓子処 かすが
 大阪府八尾市志紀町1-161
 JR大和路線志紀駅西徒歩約5分
 ℡072-949-1582
 9時から19時まで
 火曜日休み
 詳しくは以下の食べログサイトをご覧ください。
 https://tabelog.com/osaka/A2707/A270705/27095618/

 それにしても、絶品のブランディケーキや最中、上生菓子を食べられなくなるのはさびしい。

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 TEL 072-923-5587 FAX 072-996-4187  ホームページ http://nhkf.jp  E-mail info@nhkf.jp

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コメント (4)
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