みなさん こんにちは
「南京の記憶をつなぐ2023 ドキュメンタリー上映/講演」を一昨日、エルおおさかで開催、約115人の方にお集まりいただきました。ご来場くださったみなさん、チラシ配りなどでご協力いただきましたみなさん、ほんとうにありがとうございます。かいつまんで内容のご報告をします。
集会では抗日戦を戦った父を持ち南京大虐殺での被害者の聞き取り調査をした桜花学園大学元教授高文軍さんが講演。そのあと中国・江蘇電視台が制作したドキュメンタリー映像「南京の人びとを救った外科医 ウイルソン医師 ー孤独のたたかい」(作・50分)を上映しました。
高さんはまずは南京の歴史を紐解きました。紀元前210年ごろ、秦の始皇帝の時代に「帝王の居場所の気がある」とされたのを始皇帝が「帝位を奪われるのを恐れ」地名を「金陵」から「秣陵」に改名した。200年ごろ秣陵を通った諸葛孔明は「帝王の場所だ」とした。それを聞いた孫権は都を秣陵(南京)に移した。3世紀前半から6世紀後半の六朝時代は、100万人の人口を持つ世界一の都市であったり、破壊されたりと栄枯盛衰の時代だった。明時代に再び都に。そして近代、日本軍によって破壊しつくされた。
一小学校教師だった松岡環さんが自費で南京に来て被害者の聞き取り調査をしていることを報道で知り感動。松岡さんの調査に同行し始め、太平門での虐殺を告白した元日本軍兵士の証言と合致する中国人住民の話を聞いた。
そして最後に、新四軍として抗日戦で戦い日本軍捕虜になったものの、保釈金を積んで釈放された父の半生を語りました。
映画は虐殺が行われた過酷な状況の中、人の命と尊厳を守ろうとした一人の外科医を描くヒューマンドキュメンタリー です。ウイルソン医師は南京生まれです。当時父が南京金陵大学の教員でした。その後、医学を学ぶために一旦アメリカに帰りますが、学業を終えるとすぐに南京に戻り鼓楼病院で外科医として働き始めます。1937年8月、日本軍の空爆が始まります。中国人医師も含め多くの病院関係者が南京を去る中、彼はたった一人の外科医として病院に残ります。生まれ育った南京への想いがそうさせたのでしょう。そして12月の南京陥落。日本軍の残虐な行為に多くの住民まで巻き込まれていきます。目をそむけたくなるような映像です。実際はさらに凄まじかったでしょう。手術室のそばにまで爆弾が着弾。それでも彼は手術を止めませんでした。当然、中国人からの信頼は絶大でした。日米開戦を前に南京を去ったウイルソンは、子どもらにさえ南京のことは話さなかったと。心に負った深い傷が推し量られます。
集会後に集めた感想で、「感動した」、「知らなかったことを勉強できてよかった」などと、よい評価をたくさんいただきました。
国内では”軍拡”が続き、ウクライナではまだロシアが侵略を続けています。ガザでは子供らを含む住民がイスラエルの攻撃にさらされています。歴史の事実を次代に継承していく作業はとても大事です。日本の平和、東アジアの平和、そして世界の平和へとつなぐために。来年も12月初めに集会を開く予定です。ぜひお越しください。
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