八重のクチナシ

2005-07-29 23:47:33 | 


ぎらぎらと照りつける太陽から逃れて、公園沿いのケヤキの路に飛び込む
見上げれば木漏れ日とともに、緑の葉がさわさわと揺れている
木の下は、こんなに涼しい所なんだと、今更ながら、感心して歩く
ふと、足を止める
かぐわしい香りが、暑さで参った私を引き留める
ケヤキの根方に植栽されたクチナシが最後の花を密やかに咲かせていた
木陰の光が入らない一角で、白いクチナシの花が何故か輝いて見えた
ここでも、涼しさを感じて、暑さを忘れる

小径の切れた先には夏のぎらぎらした太陽に照らされて、逃げ水の路が続いている