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素晴らしい色、形のツバキだ
濃紫紅色とでも言うのか、濃いワインレッドというのか・・・
今まで見たこともない色合いだ
一瞬、バラ?と・・・葉を見れば明らかにツバキの葉だ
「クロツバキ」と言うほど黒くない
ふらっと、訪れた通りすがりの寺の境内の脇道に
ポツンと一株のツバキの樹
まだ、樹高は高くないから、まだ幼木だろう
檀家の寄進かも知れない
ツバキの花にありがちな、薄っぺらい紅色の花を見慣れた私には
一寸、背筋に震えが走るほどの感銘を受けた
花を訪ねていると、時折戦慄が走るほどの美しい花に出逢う
今朝のバスの中の出来事である
駅に近いバス停から乗ってきた年輩のメガネのオジサン
大きな荷物を持っているところを見れば旅行者か?
真ん中の乗車口のステップを上がり、何かごそごそしている
私の何時も座る席は一番奥の右側の窓際
そこからは、よく解らないが、突然穏やかな女性の声
「○△*#%???・・・」
ん?
英語か?
乗車口から三つほど離れた辺りに座っている着物姿の女性だ
なにか、説明したのだろう
彼は、「サンキュー」「マイファーストタイム?#&%???」
はは~ん、バスに乗ったときの乗車バス停を知らせる「乗車券」を
彼はどうして良いか解らなかったようだ
それを見かねて妙齢の女性が声を掛けて助け船を出したようだ
この路線は多くの外国人が、バスに乗ってくる
以前、私もバスターミナルで出るはずのない「乗車券」を発行機の
前で、不審な顔をして見ている外国人に
「始発のバス停では乗車券は、出さないんだよ」 < ここの所一応英語で ^^;
と、説明したことがある
しかし、今朝の妙齢の女性は、確かな英語で彼に説明して、
慣れない土地での彼の不安を解消してあげた
私と同じような老年に入ろうかという着物姿の女性が、
英語をしゃべったって、いっこうに変な事ではないのだが、
ちょっと、ビックリして顔をまじまじと見てしまった
彼の周りには、恰幅の良い紳士然とした人や、
女子大生とおぼしき若い人たちが、立っていたのだ
手助け出来るだけの英語能力が無いのか
他人事、まして、日本人とヒスパニック系の二世とおぼしき風体の外国人には
無関心なのか?
多分、両方なのだろう
言葉が分からなくても、発券機に手を伸ばして、
彼のために券を取って上げることくらいは、出来そうなものだ
着物姿の女性が、妙に魅力的に見えて、そんなには美人では無いが
品の良い横顔に見入ってしまった
世の中にも、キラリと光る優しさと周りに気配り出来る、
アンテナをしっかりと立てて状況を判断出来る人はいるものだ
そんな人の髪に、こんな色の椿の花を手折って
カンザシ風に刺してあげたい、でも、花が、でか過ぎだな
こんな人には、やっぱり、
この椿のような色のバラを贈りたい