オヤジみたいなよ~♪

2006-10-16 10:15:50 | 徒然に





飛騨高山の渡辺酒造の限定「蔵元の隠し酒」
飛騨地方限定酒とラベルにあるがインターネットサイトで頼めそう
頼めそうというのも、私は知り合いの小料理屋から分けて貰ったから

新聞紙で、一升瓶を上手に包み黒いラベルが張られている
なんでも、品評会に出すときは光を遮り酒質の劣化を防ぐための
蔵出し包装だという、
なんだか、手間を省いて実質をとっている雰囲気が限定酒なんて事とあいまって
妙に嬉しい

で、飲んでみた
甘さを感じさせない辛口だけれど、さらりとした飲み口の中に何とも言えない
旨味がある
もともと、普段、日本酒を利き酒が出来るほど飲んでいないが
吟醸酒に比べても、旨い酒だと思う それに、安いし ^^;

あまり美味しいので、座っている右に一升瓶を置いて、小さいガラスの杯で飲んでたら
親父を思い出してしまった
歳を取ってからは、温和しい飲み方だったが、それ以前は外で飲んで帰って
べろべろで、そんな姿を見たくなかった

一升瓶を脇に置いて、コップの酒を飲んでいる
特に乱暴とかはしないけれど、話がくどくなって、同じ事を繰り返して話してた

私が釣って帰った魚で飲むときなどは、千葉生まれの父の自慢話の始まりだ
黒鯛の小さい頃を「チンチン」「カイズ」と言うが、
海に少し立ち込んで、それを真竹の和竿で釣ると面白いのだという



秋口になると群れをなして浅瀬を移動するから、小さいけれど引き味のある
黒鯛の子は、釣り味がよいのだ

一度、親父とカイズ釣りに出かけたが、カイズはかからず海タナゴが
入れ食いになった
体力が衰えた親父に、私の軽いカーボン竿を使えと言ったが
頑固な親父は自慢の重い竹竿でウミタナゴを抜き上げて、悦に入っていた

明治生まれの頑固な親父で、酒好きな親父は、子供の中でただ一人酒を飲む
私と釣りの話をして飲むのが楽しみだったようだ

生きていれば100歳になる父だが94歳で亡くなった
残された母は、96歳でとうに父の亡くなった歳を越えて元気である

私は、酒飲みにだけはなりたくなかったのに、
一人関西勤務時代に仕事の付き合いで必要だったとは言え、
いつの間にか酒飲みになっていた

千昌夫の「望郷酒場」の世界である

親父みたいなよ~♪酒飲みなどに~♪
ならぬつもりがなっていた♪
酔えば恋しい牛追い歌が♪
口にでるのさこんな夜は♪

一升瓶を抱えてるのは、様にならないけれど
日本酒は、やはり旨いなあ

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