新ベンチスタッフの指導あるある

2018年11月12日 | ドラネタ
最近のドラゴンズ投手陣の話をラジオで聴いてると、新コーチのアドバイスが非常に〝あるある〟過ぎて面白い。
前ベンチスタッフは長年チームに在籍し新鮮な気持ちで選手たちを見れてなかったからなのかも知れない。
はたまた、その目線で元々見れなかったのか…。能力がなかったのか…。
先入観というものは本当に恐い。


ここ数日ラジオでドラ秋季キャンプ情報を聴いてます。
新ベンチスタッフが精力的に動いて選手の特徴を観察把握し的確なアドバイスを送ってる様です。
ドラ番担当アナのリポートを聴いてると、僕らやドラファンの皆さんがここ数年ゲームを観てて、素直な気持ちで「何やってんだ!何で出来ないだ💢」っと、
〝思っていたこと〟
〝感じていたこと〟
〝モヤモヤしてたこと〟
を新ベンチスタッフが的確にいい当てアドバイスしてるのを聴いていると、ついつい、この選手あの投手の癖やプレースタイルに、「あるある💡そうそう❗だよねー‼️納っ得😌」などと、感心しきり。
新ベンチスタッフ、期待出来るかも(笑)

☆門倉2軍投手コーチの指導から
①〈福谷投手あるある〉
彼が持っているポテンシャルなら先発で10勝出来るピッチャー。
ただ足りないのは〝間〟。
自分の間を見つけること。そのために色んなピッチャーを横から見る観察の時間を作ったり、ピッチャーだけではなくバッターの打席に入っている姿も見て、どういう風なリズムの取り方をしているのかという所を観察してはとアドバイスした。

②に通ずる内容です。↓

②〈今季のドラゴンズ投手陣全体あるある〉
みんな「1、2の3」のリズムで投げてしまってる。それぞれ持っている球も違うし、変化球も違うんだから違って当然なのにみんな同じリズム。同じ〝間〟になってる。それが今季のドラゴンズ投手陣が打たれてしまった1つの原因ではないだろうかという所に行き着きました。
「ピッチャーって自分のことばかりしか考えてない。だから外からどう見られているのか、あるいは外のヒントを得に行くということをなかなかしない。そういうことをしたら?」と伝えた。

③〈柳投手あるある〉
現在踏み出す左足の歩幅が広過ぎるのではないか。
投げ終わった後に体重が前足に乗っかてこないのでフィニッシュの押し込みが足らない。半歩狭くすることで体重移動がスムーズになり球に力が出る。


④〈大野投手あるある〉
「あいつは、せっかちである。そして投げ方が楽しすぎである」何故か?
「多分理由としては、結果を求めすぎるのが強い。だから、しっかり粘ってボールを最後まで持って投げ込むのではなくて、自分のボールが何処に行くのかを早く見たいからどんどん前に突っ込んでいってしまう。体が開いてしまう。もっと下半身で粘っていくピッチングが出来たら結果は付いてくると思う。」
それをどの様に大野投手に伝えたのか?
「10センチでもいいから壁があると思って横に動く。その10センチの壁に向かって
ちょっと体を委ねるようにして我慢してごらん。」
「とにかく壁を作れ、とにかく待て!」ではなく、薄い壁でいい。その薄い壁が一瞬あると思ってちょっと我慢をする。そのちょっとが大野は分かっている様で分かってない。
大野、「それがあると言われたら、何かちょっと分かるような気がしたんですよね。
これがすっと体に落ちて、今はそれを体で体現している状況にある。」


☆阿波野1軍投手コーチの指導から
①〈鈴木博志投手あるある〉
勝負というのは多少のミスはあるもの。1球のミスを気にしすぎて億劫になっている。少々投げミスをしても補っていくだけの球威がある。もっと全面に出してほしい。形をこちらがはめようとすると個性が消えてしまう。
やっぱりあの剛速球であり強いストレートなので、もう1回そこを見つめ直しコントロールという所を少し頭から外す為、〝新兵器ヒロシ君!〟を用意した。

半分青く塗ったホームベース。ピッチャーから向かって左側半分だけ青、右半分は白という2色に分かれたベースをキャッチャーの前に置いて投球練習を行った。
鈴木博志、「全部が全部、ここに投げないといけないという思いがこれまでちょっと強すぎた。シーズン終盤で良いピッチングが出来ない時ほど、絶対にこの1球はここに投げないといけないと思っていたんだけれど、今日そういうベースを置かれて、ちょっと考え方が変わりましたね」
与田監督 、阿波野・赤堀コーチは、ストライクゾーンを大きく強いボールをという教えが一貫して続いている。

②〈福投手あるある〉
阿波野コーチが自ら右打席に立ってバッター目線の高さで福の投球をずっとスマホで動画撮影した。100球ほど投げた時、福の所へ行き、セットで入った時に前足を外側に開くオープンスタンスで構えていたが、これをクロスに構えるようにアドバイスをした。クロスで構えて足を真っ直ぐ踏み出すフォームに変えた。
福、「クロスに変えるということに違和感はありません。オープンに構えると右バッターからするとボールが見やすい、と言われてクロスに構えましたが違和感はありませんでした。」
阿波野コーチ、「バッターBOXで動画撮影をしていたんだけど、あれは正直命がけなんだよ(笑)。ピッチャーというのは、正面からの映像は見ているんだけれど、バッター目線の映像を見ているのは少ない。バッター目線ではこう見えているんだよという物を見せたかった。左ピッチャーというのは、右バッターへの角度だけは失ってほしくない。右バッターへの角度が無くなるのは良くないんだ。オープンに構えている理由があるならばそれでいいんだけど、僕も感覚の押し売りはしたくない。ただ理由が無いならば、右バッターの目線からはこう見えている。ボールが見やすいからクロスに変えてみたら?という提案をしました。」

与田監督、投手陣の指導について

今の時期は大胆にやってもらった方がいい。僕の経験上、フォアボールを減らせ減らせと言って減ったのを見たことがありません。難しすぎることを求めてはダメです。
見た感想を2人の担当コーチから聞いた上で私の意見もそこに交えて、みんなある程度共通した認識を持っていこうと。担当コーチそれぞれが言うことが違うというのは選手は混乱しますから、1人1人に対して今の時期はこういうことをやらせて行こうということを確認しながらやっている最中ですね。
今出来ることをちゃんと考えていかないと。急なステップアップ。1から3へ、1から5へというステップアップは出来ない訳です。しっかり順番通りに1から2に行って、2から3に行って2に戻るかもしれないけれど、そこからまた1つずつ積み上げていく。
そういう形を私自身は取らせたいと思っていますし、コーチもそういう意見なので。とんでもないことばかりを求めてしまうと出来ないことで精神的に参っていく。だから出来ることを1つずつ消化をして自信を付けて、あくまでもこれはブルペンの練習なので、自分に都合のいいブルペンになる。バッターと勝負している訳ではないので。でもここでしっかり課題と向き合うように出来ることをと話をしています。
選手が食い付くというか、〝へぇー〟と興味を持ってもらうことは凄く大事。同じことをやらせるが、角度をちょっと変えて見させてあげることで鮮度や興味も出てくる。そうなると多少やる気も変わってくると思う。

何はともあれ、秋季キャンプに監督が居ることが当たり前の幸せを感じてます。🍁