4/30(土)カープ7回戦
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先発 ドラゴンズ=松葉
カープ=森下
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広|000 000 020|2
中|000 110 02X|4
勝=ロドリゲス 敗=中崎 S=R.マルティネス
このゲームの見どころは先発・松葉の取扱いをどうするのか?
松葉の2022シーズン、バンテリンでのゲームは5回までは無敵です。
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1~5回までの被打率はほぼ1割程。
一方、6回は8割と極端な数字となっている。
まさに〝松葉さんは取扱い注意〟の劇薬です。
プレイボールがかかった途端、初回は一、三塁、2回は満塁とピンチとなります。データと違うやん…。しかし、ここは無失点で切り抜けた。
その後、飄々と5回までを投げきった。5回・78球・4安打・無失点。やはり無敵です。
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その裏、立浪監督は松葉の〝トリセツ〟を熟知したかの様にスパッと代打を起用した。その直後、追加点に結び付く。
立浪監督は試合後、先発5イニング無失点と好投した松葉について「彼は5回までと決めました。バンテリンの5回。チームが勝てばいいと言っていたので、じゃあそれでいこうと」
今後、松葉さんの〝トリセツ〟をアップデートすることにした。
すると4回裏1死一、二塁チャンス到来。前日、高橋宏が中京大中京の先輩堂林に決勝の本塁打を浴びて敗れてるだけに、この日の阿部も明大後輩の森下に面目を見せなければならないところ。インコース151㎞のストレートにバットを折りながらも左前に運び先制。先輩後輩対決は〝やられたらやりかえした〟5回裏には1死満塁から石川昂の右犠飛で追加点挙げた。
6回からは逃げ切りの継投に入った。6回、祖父江が3人をきっちり抑え、7回、清水のフォークが冴えた。
ここからドラゴンズの自作自演の〝ミラクル8劇場〟が始まる。
8回表、防御率0.00男・Y.ロッドがまさかのミラクル2失点された。最速157㎞を計測するものの、そのストレートを狙い打たれた。木下のリードもちょっと単調になった様に見えた。
同点に追いつかれたことにより
松葉さんの勝ちが消えたしまった…。
ミラクルはその裏にも続いた。1死満塁とカープ中継ぎ陣に襲いかかり、打席には加藤翔、大西三塁コーチャーから「男になったれ!」と背中を押された。劇的な一打は中前にタイムリーを放ち勝ち越た。
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さらに福留の右犠飛で追加点を挙げ4-2と粘るカープを突き放した。
最後はライマルが締めてゲームセット。連敗もストップ。
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ロッテから移籍2年目で本拠地初のお立ち台に立った加藤翔は、「みんながつないでくれたチャンスだった。(死球で離脱した)大島さんを戦える位置で待っていたい。その一心で打ちました。とにかくしびれました」と喜んだ。
今季は代走や守備固めとしてチームに貢献している加藤翔は「途中から出ていく選手としては、ああいうところで打たないとチームに貢献できない。バヤシ(岡林)も、うー(鵜飼)も頑張っていますし、僕も10年目。『レギュラー、レギュラー』と自分のことばかり考えてちゃいけない。若い選手がこれからのドラゴンズを引っ張っていくので、そういう後押しというか、サポートすることも僕の役目だと思う。チームが勝つためにできることをしたい」と、今季に懸ける意気込みも明かした。