そんないちにち

国道を歩いていたら
おばあさんに道を聞かれた。
函館から来て娘の嫁ぎ先をさがしているといって
全然見当違いのところを歩き回っていた。

喫茶店で本を読んだ。

本屋で週刊誌を買った。
町田康の新刊を立ち読みした。
すごくほしかったけどがまんした。



そのあとは、


スーパーで一人分の夕飯のかいものをして、
鉄の階段をかんかんあがって、鍵をあけてはいって、
すこしの料理を作って雑誌を読みながらたべる。


そんな続きのほうが
よっぽど現実感のありそうな、
そんなつめたくて冬らしい一日。