うろこ玉絵日記

日々のなにげない一こまを絵日記にしてみました。大阪に近い奈良県在住です。
マウスでかいてまーす。

晩のラジオニュースより。

2007-01-31 | Weblog
長崎市は国が自治体ごとに定めるよう求める
「国民保護計画」案の中から
「核攻撃を受けた場合の対処」の項目を削除することを決めた、と
報じました。

被爆者団体からの指摘を受けての対処だそうです。


10歳のときに被爆したという女性は
「核攻撃を受けた場合の対処として、光ったほうを見ない、雨合羽を着用する、
建物の陰に隠れるなど、どれも現実味を欠いている。
実際原爆が落とされれば、光のほうを何だろうと見るでしょう。
62年前、姉は教わった通り目と耳を指でふさいだまま真っ黒になっていました。
これでは核のおそろしさは全く若い人たちには伝わらない。
国(県だったか?)はあくまで爆心地から離れた場合の二次被害を想定していると説明するが、
一次被害の場所はどうなるのですか」
という主旨のことを電話口で語りました。


長崎市には、
「世界には3万発もの核兵器があるのに、被害を想定した項目を削るのは無責任だ」
との声も届いたそうですが、被爆経験のある市がこのあまりにも被害を軽視した
計画を認めることこそ無責任との見解をしめしたそうです。


広島市は国の国民保護法とは別に
実際核攻撃を受けた場合の被害者や状況を想定したデータを出しているそうです。

どちらも最終的には核廃絶への願いをこめたもの、と解説していましたが、
「こんな計画は始めからいりません、うちはつくりません」
とはならないのね、とすこし落胆しました。

それでも勇気ある決断でしょう。
小田原市の今日の国民保護計画協議会は、30人も集まって誰も異議なしで
にこにこしながらコーヒーなど飲み、ひとりひとり頭をひっぱたいてやりたくなりました。

帰りがけに海上保安の角刈りの人が、
「こんなの(計画)があってもなくても、やるんですよ」
と勝ち誇ったようなみょうに爽やかなせせら笑いで去って行きました。
なにやるんでしょう。