うろこ玉絵日記

日々のなにげない一こまを絵日記にしてみました。大阪に近い奈良県在住です。
マウスでかいてまーす。

絵鳩さんと森さん

2010-11-10 | Weblog
撫順の奇蹟を受け継ぐ会 第9回神奈川証言集会 に行ってきました。



第1部:戦争犯罪人から人間への軌跡

横浜の証言集会ではおなじみの絵鳩毅さん(97才)です。


元中国帰還者連絡会会員は、今年に入ってもう何人も亡くなっています。

歳をとれば、当たり前なのですが、
時間の流れとともに先輩であり仲間である方々がいなくなっていくのは寂しく、心細いものです。
最年長の絵鳩さんは、ますますお元気。耳も目も悪いと言われますが
いつもの調子でしっかりとした声で証言されました。


わたしが絵鳩さんと初めて会ったのはたしか5年くらい前ですが
そのときより元気になってる気がする・・・。

帰りの電車で、
教師をしていた時の教え子が80代でね、といたずらっぽく笑って
この前同窓会して、僕100まで生きるって約束したの。あと3年、と指を出してみせました。


会場からの、絵鳩さんの従軍した中国に慰安所はあったか、という質問に
将校クラスは日本人女性が相手をし、兵士は中国人、朝鮮人女性、計3か所あった、と答え
自分も一度だけ、中国人女性を利用したと告白しました。


今まで絵鳩さんからそんな話はきいたことがありませんでした。
なんだか身内みたいな気持ちでいたので、やはり動揺しました。

いつも紳士で優しく、チェック柄のスーツをきちんと着こなす絵鳩さん。
軽蔑なんかしないよ、でもやっぱり、ちょっと悲しくなって、なんども思い出しました。




第2部:世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい

森 達也さん  作家・映画監督です。

森さんの生のお話は初めて聞きました。面白かったです。
死刑廃止国のノルウェーを取材したDVDを見せてもらいました。
囚人と看守たちが一緒にランチしたり、囚人が自由に台所で調理をしたり・・。

閉じ込めるのではなく、社会とかかわりを断つのではなく
逆に外で奉仕労働をさせたり、社会復帰のために人やモノやおカネを十分に与えたり
日本では考えられない世界がそこにはありました。
被害者のケアも、日本よりも丁寧に、こまやかに行なわれているようでした。

ノルウェーの殺人率はとても低いです。
日本も、ほぼ変わらないのではないか、と森さんは言います。


それなのにこの国は、凶悪な犯罪が増えている、とか
恐怖だけが増幅する社会になっていると・・・。ほんとにそうだね。

わたしは絵鳩さんたち1000人ちかい兵隊さんが入り、
人間的な扱いを受けた撫順戦犯管理所が、
きっと平和のヒントになるとずっと思って、活動の応援をしています。


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以下宣伝です!朝日の夕刊とってる方はぜひ!

今月17日から朝日新聞で
「にっぽん人脈記 語り継ぐ戦場」という
連載がスタートします。
夕刊一面と聞いています。

日ちにまではまだ分かりませんが
中帰連と受け継ぐ会も出る予定です。

ぜひご覧くださいませ。
ただし事件が起きればとぶそうです。


とりとりとーり

2010-11-10 | Weblog
自転車のタイヤに空気を入れていたら
上の方でヒッヒッ、カッカッと鳴くのはだあれ

家にもどって双眼鏡を手に
とってかえして覗くと、ジョウビタキの雌でした。

おしゃれでかわゆいのね!




洗濯物を干していたら
視界の右からスズメの群れが轟音のような羽音でやってきて
左へと逃げていった。
1羽はあまりにあわてて、灌木にひっかかり
こけつまろびつ、と言った様子であたふたと群れの後を追った。


だあれ?ねこちゃん?

どさっと足元に降り立ったのは、みたことない鳥でした。

鷹の顔だ~。ウズラくらいの大きさで、目が真っ黄色で中が真っ黒。
0.5秒くらい目が合って
「ちっ」と言ったか知らないが、音もなく飛び立っていった。

いまのはだれだったんでしょ~。