明け方帰ってきた猫が開けた窓から
細く冷たい空気が流れてくる
露のにおい
濡れた葉っぱのにおい
冬のにおい
まだ眠っている子どもたちを見おろして
窓を閉め、猫に餌をやり
外をながめる
どんよりと雲はたちこめているけれど
東の空はすこし明るい
空のうえのほうは勢いよく風が吹いて
空気がどうどうと流れているのだろう
そんな音がきこえるような気がする
わたしはコーヒー
夫と子どもたちは野菜のスープ
真っ白い湯気をあげて台所が働きだす
頭がやっぱり少し痛い
首筋が重い
あ、と思い出して
昨日観にいった日本画家・堀文子さんのインタビューが載った本を探す
友人から借りっぱなし
ページを繰る
薄くなった指の皮膚に紙はするどい
細く冷たい空気が流れてくる
露のにおい
濡れた葉っぱのにおい
冬のにおい
まだ眠っている子どもたちを見おろして
窓を閉め、猫に餌をやり
外をながめる
どんよりと雲はたちこめているけれど
東の空はすこし明るい
空のうえのほうは勢いよく風が吹いて
空気がどうどうと流れているのだろう
そんな音がきこえるような気がする
わたしはコーヒー
夫と子どもたちは野菜のスープ
真っ白い湯気をあげて台所が働きだす
頭がやっぱり少し痛い
首筋が重い
あ、と思い出して
昨日観にいった日本画家・堀文子さんのインタビューが載った本を探す
友人から借りっぱなし
ページを繰る
薄くなった指の皮膚に紙はするどい