うろこ玉絵日記

日々のなにげない一こまを絵日記にしてみました。大阪に近い奈良県在住です。
マウスでかいてまーす。

ぶらくってなんですか

2012-06-15 | Weblog
近くの駅前とかには大きく
「毎月11日は人権を確かめあう日」とか
「差別をなくそう」とかかいてある。

娘の通う中学校の目標には
「問題をはじめ、あらゆる差別をなくすための正しい認識を持たせ・・・」
とある。




引っ越してきたとき、やっぱり関東とはちがうのかなーとおもった。
わたしが今までつかってきた「人権」という言葉と、こちらの「人権」という言葉は、ちがうのかな。



わたしの住む香芝市の南にある御所市には、水平社博物館があります。
「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と宣言し、解放運動の原点となった全国の創立から今年で90年です。
この柏原という地からが誕生しました。
このあたりは膠産業で栄えたそうです。
にかわとは、鹿や牛などの骨、角、皮や腱、腸などを水で煮た液を乾燥させて固めたものです。
奈良は墨の産地でも有名ですが、にかわは墨作りにかかせない材料だそうです。
博物館の解説では、この活発で豊かな経済力も、創立の支えとなったとのことでした。

水平社博物館の隣には、神武天皇の神社がありました。




香芝市より東にある橿原市には、橿原神宮があって、神武天皇のお墓といわれる神武御陵があります。
これは江戸時代の終わりごろに場所を決めて作られたものですが
明治時代になって、この御陵を見下ろすところにがあるのはおそれおおい、という理由で昔からあった洞村の人々を移転させたという歴史があります。
家屋から墓地、骨までが警察の監視のもと掘り返され4年間で強制移転させられたそうです。



現在の奈良市にある被差別は戦国時代の終わりごろから興福寺の命により、さまざまな役目をになってきました。
(「なかま」中学校 奈良県人権教育研究会編 より)
その役目(役負担)とは、「下級役人(罪人の処刑)」、「祭礼中の死人やけがれたものの片づけ」
「死んだ鹿の処理」「奉行所の掃除」「犬狩り、犬追い」「鹿の角切り」などだそうです。



ケガレとキヨメ。
なんだろう?
祭礼や、神さまにかかわる仕事だったり
生き物の命にかかわる仕事だったり
不思議な力や技術を持った人たちは、神聖視もされ、差別もされたってことなのかな?



って、なんであるんでしょう?
今身近に差別がないなら、知らなくていいことなのかな?


うーん。難しいけど、でもしりたいです。