うろこ玉絵日記

「日々のなにげない一こまを絵日記にしてみました。大阪に近い奈良県在住です。

マウスでかいてまーす。」

六ヶ所村ラプソディーと藤村さんのお話。

2008-02-23 | Weblog
「愉しく原発は減らしていくことができます」
と藤村靖之さんは言いました。

タウンセンターマロニエで「六ヶ所村ラプソディー」の上映会があり、行きました。

原子力発電でうまれる使用済み核燃料から、
ウランやプルトニウムをとりだして再利用するための再処理工場は、いよいよ本格稼動するそうです。
そんなこと最近まで知りませんでした。

もしこれが稼動を始めれば、一日で原発1年分の放射能を空に、海にばらまくのです。
地元の農作物は?魚は?

「いくら反対したって、できちゃったものは仕方ない」
「わたし一人が反対、反対って言ったって」
「国がやることだもの」
「仕事があるから」


人々を覆うのは無力感、あきらめ。
または職につけることや、経済の発展への期待。

地域経済への利権をちらつかせて、
そこに住む人たちに選択をせまり、分断をうみ、
反対するひとはどんどん減っていく。

基地の問題と一緒だ・・。
でもここで働いている「必要だ」と言っているひとたちに
「やめて、反対して」といえない・・。
だって、うちも電気つかってるし・・。


だけど、命も環境も大事なんだ。
どうしたらいいのだー
と思っていると、はじめの言葉。



発明家の藤村靖之さんは、非電化工房の代表で、
電気をつかわないさまざまなモノを発明されています。

除湿機、掃除機、冷蔵庫・・・。

修道院の非電化野菜貯蔵庫をつくるワークショップの過程を、
写真を上映しながらわかりやすく紹介してくれました。

ススキのわら、地元の土、漆喰で壁をつくり、通気性をよくし、
使い終わったペットボトルに水を入れ保冷剤の代わりに使用します。
電気を使わずに湿気を逃がし、空気を放出する仕組みがたくみに施されたこの倉庫は
しかし見た目はとっても美しい家なのです。住みたい。


「愉しく原発を減らす方法」が披露されました。
藤村さんのつくった単位
1GP・・原発1基が1年に供給するエネルギー(50億kw/時/年)
日本は1年に202GP使っているそうです。そのうち50GPは、原発50基からでています。

これで計算すると、
照明10GP、TV10GP。
電気ポットは3GP。
電気炊飯器は2.5GP。
電気掃除機2GP。
みんなが電気ポットやめるだけで3基減らせるんです。おどろき。


つまり、みんながすこしずつ照明をひかえ、TVを消し、
電気ポットを使わず、圧力なべでご飯を炊き(土鍋でもいいよね)、
ホウキを使えば、未来はすこし、変わる!かも。

圧倒的な力の前に、屈するほうが楽。「中立」と言ってなにもしないのが楽。
なんでもそう。

わたしひとりがやったって、とつい思うのは当たり前。
でも、選ばないと。

夫がうしろでこどもたちに言っています。
「お父さんたち、君たちになにか道すじをつけないと」

こどもたちはわたしに言います。
「ママ、パソコンやめないと」

わたしはこどもたちに言います。
「もう寝ないと」







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4 コメント

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戦争の消費energy (smat)
2008-02-23 22:17:49
戦争をやめることが、最大の環境保全。小田原市の1年分の全エネルギー、イラクとアフガンですでに数百年分使っています。「戦争をさせないこと」こそ最大の地球環境保全です。
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smatさま (うろ子)
2008-02-23 23:57:41
ほんとにそうなんです。
その通りなんですね。

戦争は最大の環境破壊、人権侵害なんです。

たいがい、身近なひとと話していても、
いま「戦争」は遠い・・。
現在も起きているのに。加担しているのに。
準備されているのに。
やっぱり、どこか、ひとごとなんです。

戦争が起きてほしくない、というひとたちばかりだけど、その「ひとごと」の気持ちをその先どうするのか。
わたしたちの大きな宿題です。




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Unknown (M)
2008-02-24 22:35:08
パソコンは辞められないけど、電気ポットも、テレビも控えめに。出かけるときはすべてプラグを抜いてでかけますぞ。。。
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Mさま (うろ子)
2008-02-25 22:03:25
プラグぬくのね、えらい。

うちは暖房のある部屋がひとつしかないので、
ごはんとおやつと宿題と紙粘土とネコと書類とパソコンと新聞と・・・ぎゃーと叫びだしそうなくらい1箇所に集まっちゃってます。いや。
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