乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

つれ/″\種 上  正徹本 11  第四十四段~第四十八段(第四十五段 写す)

2024-11-30 | つれ/″\種→徒然草 詳密色彩大和絵本(八十六段より)

つれ/″\種 上  正徹本 11  第四十四段~第四十八段(第四十五段 写す)

 

第四十四段~第四十八段

 

第四十五段

第四十五段 写す

公世の二位のあに、良覚僧正ときこえしハ、きハ

めて服のあしき人なりけり。坊のかたハらに大き

なるえの木のありけれバ、「えびきの僧正」

ぞいひけり。「この名、しるべからず」とて、かの木を

きられにけり。そのかぶのありけれバ、「きりくひの僧正」

とよびけり、いよいよ腹をたちて、きりくひを

ほりすてたりける跡、大なる堀にて有りければ、

「ほりけの僧正」とぞいひける。

   

つれづれ種(徒然草)

正徹とは 清巌正徹/正徹の書写した『徒然草』は現存最古の写本

卜部兼好 吉田 兼好  1  

卜部兼好 吉田 兼好  2   

つれ/″\種 上  正徹本 1  一段~二段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 2  二段~八段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 3  八段~十四段(5頁)

つれ/″\種 上  正徹本 4  十四段~十九段(6頁)

つれ/″\種 上  正徹本 5  十九段~二十三段(4頁)

つれ/″\種 上  正徹本 6  二十三段~二十七段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 7  第二十三段~第二十七段(3頁)

記録、抜ける

つれ/″\種 上  正徹本 8  第三十三段~第三十七段(3頁間)

つれ/″\種 上  正徹本 9  第三十七段~第四十二段(4頁間)

つれ/″\種 上  正徹本 10  第四十二段~第四十四段(四十三段写す)

つれ/″\種 上  正徹本 11  第四十四段~第四十八段(第四十五段 写す)

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キーウクラッシックバレエ『くるみ割り人形』  大阪梅田芸術劇場  Tchaikovsky: The Nutcracker Complete, Rodziński & RPO (1956)

2024-11-29 | 音楽Live

 キーウクラッシックバレエ『くるみ割り人形』  大阪梅田芸術劇場

chaikovsky: The Nutcracker Complete, Rodziński & RPO (1956) チャイコフスキー「くるみ割り人形」全曲 ロジンスキ

  

 大阪梅田芸術劇場でキーウクラッシックバレエ『くるみ割り人形』を見た。

 特に好きな場面になると、心をわくわくさせながら見ていた。

 金平糖の踊りなどは、自分もバレリーナになり、踊る勢いで見ていた。

 

『くるみ割り人形』はいろいろなラストで演じられるが、今回は、夢が終わってくるみ割り人形を掲げての幕であった。

 実は私の場合は、夢終えて、少女もくるみ割り人形の元で眠りにつくという終わり方の方がしっくりとくるので、少し残念な思いはしたが、前代には素晴らしかった。

 ただ値段が大変安価なだけに音楽はテープ。

 やはり実際の演奏にはかなわないなと感じた。

 

 キーウバレエは今月、奈良100年会館でも『白鳥の湖』を見ている。

 この時は席も真ん中で、シンメトリーも美しく、感動は大きかった。

 

 全体を考えて、バレエも気軽に楽しんでいきたいと思った。

 

 

  

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つれ/″\種 上  正徹本 10  第四十二段~第四十四段(四十三段写す)

2024-11-29 | つれ/″\種→徒然草 詳密色彩大和絵本(八十六段より)

つれ/″\種 上  正徹本 10  第四十二段~第四十四段(四十三段写す)

 

第四十二段~第四十四段

第四十三段は清少納言を思い浮かべる^^

春もくれつがた、よもえむ(艶む)そらにいやしてぬ家の

たくふかく、こだち降りて、庭にちらしをれたるひみ

すくしかたきに入てみれバ、南おもてのかうし、みな

おろしてさびしけるかに、東にむきて、つまどのよき

ほどに開きたるか、みすのやぶれみれバ、かたち

よげなるおとこの、とし廿ばかりにて、うちとけた

れど心にくくのとやなるさまして、つくゑに文を

くりひろげて見ゐたり。いかなる流人なりけん。たづ

ねきかまほし

 

 

第四十二段通し

三十九段~四十二段

四十二段

第四十二段~第四十四段

 

 

 

つれづれ種(徒然草)

正徹とは 清巌正徹/正徹の書写した『徒然草』は現存最古の写本

卜部兼好 吉田 兼好  1  

卜部兼好 吉田 兼好  2   

つれ/″\種 上  正徹本 1  一段~二段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 2  二段~八段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 3  八段~十四段(5頁)

つれ/″\種 上  正徹本 4  十四段~十九段(6頁)

つれ/″\種 上  正徹本 5  十九段~二十三段(4頁)

つれ/″\種 上  正徹本 6  二十三段~二十七段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 7  第二十三段~第二十七段(3頁)

記録、抜ける

つれ/″\種 上  正徹本 8  第三十三段~第三十七段(3頁間)

つれ/″\種 上  正徹本 9  第三十七段~第四十二段(4頁間)

つれ/″\種 上  正徹本 10  第四十二段~第四十四段(四十三段写す)

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ウィーン・フォルクスオーパー (Volksoper Wien)   (9景)

2024-11-29 | オーストリア・チェコ

 

 ウィーン・フォルクスオーパー (Volksoper Wien) 

 

 ウィーンのフォルクスオーパーにオペレッタを見に行った。

 建物も美しく、緞帳も重厚だった

 

 フォルクスオーパーはオペレッタが中心で上演されているようだ。

 

 オペレッタは大衆オペラといった具合で、大人に加えて、子連れも多い。

 あちこちで咳払いや、話し声が激しく、騒がしいのは、オペラ上演時とは違った様子。

 

 ドイツ語を知らない私にとっては、演出部分の台詞が多いオペレッタは、かえってオペラよりも難しいと感じたのは、不思議。

 この日は親しみのある『魔笛』が上演された。その感想はまた後日記録したいと思います。

 

  (Volksoper Wien)   ウィキペディアより

 

 ウィーン・フォルクスオーパー (Volksoper Wien) は、オーストリア・ウィーン9区(アルザーグルント)にある歌劇場。

 ウィーンにおいては国立歌劇場に次いで2番目に大きな歌劇場であり、着席1,473人・立席102人を収容する。

 オペラの他、オペレッタ・ミュージカル・バレエ公演やコンサートなどの会場としても使用され、毎年9月から6月までのシーズン中に約300公演を開催する。

 劇場名の「Volksoper」とは「大衆オペラ座」のような意味である。

 ウィーン国立バレエ団の本拠地でもある。

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つれ/″\種 上  正徹本 9  第三十七段~第四十二段(4頁間)

2024-11-29 | つれ/″\種→徒然草 詳密色彩大和絵本(八十六段より)

つれ/″\種 上  正徹本 9  第三十七段~第四十二段(4頁間)

 

三十七段

 

三十七段~三十八段

 

三十八段~三十九段

 

三十九段~四十二

 

 

、、、才能ハ煩悩の増長をる也。伝えきき

まなびてしるハまことの智あらず。いかなるを智

といふべき、可と不可とハ一条なり、、、、、、

 

 

 

つれづれ種(徒然草)

正徹とは 清巌正徹/正徹の書写した『徒然草』は現存最古の写本

卜部兼好 吉田 兼好  1  

卜部兼好 吉田 兼好  2   

つれ/″\種 上  正徹本 1  一段~二段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 2  二段~八段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 3  八段~十四段(5頁)

つれ/″\種 上  正徹本 4  十四段~十九段(6頁)

つれ/″\種 上  正徹本 5  十九段~二十三段(4頁)

つれ/″\種 上  正徹本 6  二十三段~二十七段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 7  第二十三段~第二十七段(3頁)

記録、抜ける

つれ/″\種 上  正徹本 8  第三十三段~第三十七段(3頁間)

つれ/″\種 上  正徹本 9  第三十七段~第四十二段(4頁間)

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奈良 淨教寺 【今年も菊の鹿が三頭】  奈良三条通り

2024-11-28 | 神社仏閣・祭り

奈良 淨教寺 【今年も菊の鹿が三頭】  奈良三条通り

 

 浄教寺にお参りする。

 わんこが一緒の時は腕に抱えてのお参り。

 

 二週間ほど前から、まだつぼみの堅い菊が、玄関回りに多く置かれていた。

 そして二日ほど前に行くと、鹿三頭飾り付けが新たに設置され、本堂前、玄関前の菊は見事に咲き誇っていた。

 

 今年は鹿の菊は三頭。

 昨年に見ることができた鐘の菊はなかったが、菊鹿はかわいらしく咲いていた。

 浄教寺って地元の方だけでなく外国人を含む旅行者も気軽に向かい入れて下さり、心が温まるお寺さんの一つなんだよ。

 

 西本願寺の役寺として南都七大寺や市中外寺院、奈良奉行、小泉城主片桐氏などへの連絡にあたっていたこともあったらしい。

 西本願寺さんか、、、懐かしいなぁ。

 

  写真には少ししか写せてないけれど、此処のお寺さんの「ソテツ」は樹齢300年余。

 県と市の文化財の指定を受けているそうだ。

 また、いつも気軽にくぐらせていただいている「山門」は国の登録文化財。

「掲示板舎」も国の登録文化財の指定を受けるそうだ。条通り

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ひどい風邪をひいたけれど、チケットの整理をするよ。

2024-11-28 | 舞台・音楽 雑感メモ

 

ひどい風邪をひいたけれど、チケットの整理をするよ。

 

 時差ぼけか、老人ボケか、帰えってきてしばらくしてから旅行疲れが出てきたよ。

 帰国直後は元気そのもので、大量の選択をしたり、お掃除していたのに、しばらくしてから、咳が出るようになった。

 それでも、熱は全くなく、むしろ低め。

 お医者さんにもかかったけれど、コロナは陰性だったよ。

 

 昨日の事。

 京響定期演奏会 (1/18)と ヴィバルディ 歌劇『椿姫』(3/14)のチケットを二枚ゲットしたよ。

 楽しみだなぁ、、、

 

 今後の舞台予定は今の時点では以下の通りです、、、

 あほだなぁ~~

 

 

十一月

  キーウバレエ(白鳥の湖  済)

  京響(用があって断念)

  芝能(本日11/9公演:頭痛の為、断念)

  キーウバレエ(くるみ割り人形 済)

  ミサ、オペラなど、4公演  済

十二月

  新日本プロレス 12/1

  ヴィオラコンサート 12/4

  ピアノ バラビーノ 12/6

  阿波人形浄瑠璃 12/7

  おん祭り(能楽)

2025

一月

  京響 1/11

  京響定期演奏会 1/18

三月

  ヴィバルディ 歌劇『椿姫』3/14

  ピアノ シフ・ミーツ・モーツァルト 3/23

 

 

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犬が、ウィーン、チェコでは、列車の中や空港をキャリーバック無しで行き来している。

2024-11-25 | オーストリア・チェコ

犬が、ウィーン、チェコでは、列車の中や空港をキャリーバック無しで行き来している。

 

 

 ウィーンからチェコ息の列車に乗ったら、南東化のワンコが直ってきた。

 わんこはリードを付けて、普通に歩いている。

 日本ではかんがえられないこうけいなので驚いた。

 うらやましいなぁ、、、

 

 わんこはよくしつけられており、泣くこともおしっこすることもなかった。

 

 車両は【静かゾーン】を選んでいた。

 わんこも安心して、飼い主の腕の中で長時間を過ごし、休んでいた。

 しつけられた犬。

 

 犬はテーブルいすを柄多んでおられたので、真ん前には、パソコンで作業する男性がいらっしゃったが、難なく仕事に集中されていた。

 

 ウィーン空港では、リードにつながれて歩く犬の姿を多く見かけた。

 空港も、リードでワンコは歩くことができるらしい。

 その菅良にほほえましさとうらやましさがこみ上げてきた。

 

 この光景は、ヨーロッパ全体でみられるのだろうか?

 ニューヨークでは、犬はバックに入れればOKだと云われている。

 日本では、キャリーバックかバックにいっればいいのだろうが、なかなか浸透しない。

 日本では盲導犬以外の犬の立ち入り禁止の場所が多く、こういったペットと共存できる社会がうらやましく感じた。

 

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つれ/″\種 上  正徹本 8  第三十三段~第三十七段(3頁間)

2024-11-25 | つれ/″\種→徒然草 詳密色彩大和絵本(八十六段より)

つれ/″\種 上  正徹本 8  第三十三段~第三十七段(3頁間)

 

三十三段~三十七段

 

三十七段

 

三十七段(つづく)

、、、、ほまれはそしりのもと

なり。身ののちののこりて、さらに益なし。これを

ねがふもつぎにおろかなり、、、、、、、

 

 

 

つれづれ種(徒然草)

正徹とは 清巌正徹/正徹の書写した『徒然草』は現存最古の写本

卜部兼好 吉田 兼好  1  

卜部兼好 吉田 兼好  2   

つれ/″\種 上  正徹本 1  一段~二段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 2  二段~八段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 3  八段~十四段(5頁)

つれ/″\種 上  正徹本 4  十四段~十九段(6頁)

つれ/″\種 上  正徹本 5  十九段~二十三段(4頁)

つれ/″\種 上  正徹本 6  二十三段~二十七段(3頁)

つれ/″\種 上  正徹本 7  第二十三段~第二十七段(3頁)

記録、抜ける

つれ/″\種 上  正徹本 8  第三十三段~第三十七段(3頁間)

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ウィーンとチェコ 気候と交通事情と物価事情

2024-11-24 | オーストリア・チェコ

 

   ウィーンとチェコ 気候と交通事情と物価事情

 

 

 ウィーンとチェコは大変寒く、防寒着プラス帽子や大型マフラーなどを多くの方がつけていらっしゃいました。

 毛糸のお帽子は両都市共に、7,8割の方がかぶっておられました。

 いわゆる日本の真冬のスタイルです。

 

 冷たい突風、所々に小さな竜巻。

 木枯らしが吹き荒れ、薄手のコートのみしか持っていなかった私たちは、困り果ててしまいました。

 

 途中二回 雨が降りましたが、幸いなことに出かける時間には晴れ、傘をさすことはなかったです。

 

 

 交通事情はほぼ日本と大差なく、自動車の量は日本よりわずか少な目。

 バイクは時々見かける程度で、自転車は極僅かでした。

 自動車は高級車が多かったです。

 

 列車や電車の使い勝手が良く、快適でしたが、基本タクシーを使用。

 一回が1800円から6000円くらいでしたから、ずいぶんな出費を重ねました。

 

 只今ユーロ―は手数料を含め、170円前後ですから、ユーロ―がさわがれ始めたころに比べ、10円ほど上がっています。

 ヨーロッパは物価高(日本が安い、および円安)なので、何を購入しても高かったです。

 ウィーンとチェコを考えると、チェコの方が物価が全体にお安かったです。

 日本に比べて物価は高く、ウィーン大学近くの、教授や学生が集うレストランでランチ(2プレート&2ドリンク/ 2人)を食べただけでも、4~5千円はかかりました(笑)学生だって平気の、普通のランチのお値段のようです。

 

 今後写真や思い出をぼちぼち記録したいと思います。

 どうぞよろしくお願いします。

 まずは、気候と交通事情と物価事情 まで

 

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皆さまへ

2024-11-14 | 乱鳥徒然 Rancho's room.

 

 皆さまへ

 

 いつも暖かな目で見守っていただき、ありがとうございます。

 

 旅行の為、明日からしばらくブログを休みます。

 行先は、ウィーンとプラハです。

 帰りは、22日の予定です。

 

 ミサや列車移動で早起きしなければいけないので、寝ぼうには要注意です。

 また、劇場などの場所がややこしそうなので、遅刻しないように時間に余裕をもって楽しみたいと思います。

 

 帰りましたら、また、よろしくお願いいたします。

 皆さまもお健やかにお過ごしくださいませ。

 

            乱鳥合唱

 

 

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『熊野権現縁起絵巻』読了  21 下巻 熊野三山の聖域図。山伏の姿は、あたかも万行法印と重なるかのよう。那智の滝への信仰

2024-11-14 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

『熊野権現縁起絵巻』 読了  21 下巻 熊野三山の聖域図。山伏の姿は、あたかも万行法印と重なるかのよう。那智の滝への信仰

  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

 

下巻  54~56頁  『熊野権現縁起絵巻』読了

 

  下巻(51頁)

 熊野三山の聖域図。

 そこに描写される山伏の姿は、あたかも万行法印と重なるかのようである。

 本宮は音無・岩田・熊野の三川の合流する中洲・大斎原にある。

 画中の川は音無川。

 左は、湯峯、本宮と湯峯を隔てる霧の中には大日山が隠れる。

 

 下巻(52頁)

 新宮は本宮より流れる熊野川の河口近くにある。

 左上は権現の降下地、神蔵社

 右下は、加工の河須神社。

下巻(53頁)

 那智の滝への信仰から始まる。

 画では那智参拝曼荼羅に至り、著しく簡略化して描かれたもの。

 左上は妙法山阿弥陀寺。

 

 

    

寛永拾年 年十月吉日 姉崎治右衛門家[](花押)(朱印)

    

 

 

  

 

 

和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

 

 

 

 

『熊野権現縁起絵巻』 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

 川崎剛志:解題・翻刻

 高橋修 :附説

 1999年

 96頁

 

2012年に読んだ熊野権現縁起絵巻

107:『和歌山県立博物館所蔵 熊野権現縁起絵巻』勉誠出版(6枚)柳川家蔵絵巻(断簡)

上巻

『熊野権現縁起絵巻』 1  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年  川崎剛志:解題・翻刻  高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 2  十一面観世音菩薩  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 3  観世音のお計らいとおぼし召し、御喜びはきりなし  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 4 観音菩薩に祈願する。  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 5 九百九十九人の后たちの悲しみ  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 6 九百九十九人の后は女御野解任をきいて嫉妬 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 7 后たちは五衰殿を訪れ、財前王と女御の前で相人に偽の占いをさせ、悪王子解任と答えさせる 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 8 殿舎の内では、王の腰元に女御が付す。灯をともした鉄輪を被る女の姿が、后たちの嫉妬の深さを象徴する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 9 財前王をのせた車が、同時に導かれて五衰殿を出る。後をかつぐ両人が五衰殿の方を振り返る姿が、王の心残りを代弁する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

中巻

『熊野権現縁起絵巻』 10 「もろ共に御共せん」「いまはかいなきわかれそ」 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 11 中巻 やがて退出の時、玉簾に髪がかかる。自分を留めるのは玉簾だけだと、改めて悲しみを深くする。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 12 中巻 武士らは女御の処刑の地、地獄山へと追い立てる。市女笠を被る女御の両足より血が流れだすが、地獄谷ははるかに遠い。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 13 一寸抜けば千人を斬る霊剣が抜かれるが、刃を当てても、観音の申し子である王子を懐妊する女御の首は斬れない。誕生まで斬首は中止となる。和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 14 中巻  女御は腹中の王子に語りかけ、誕生を促す/ 女御は自身の髪を切り、諸神仏・父母らに奉り、王子守護を祈願する  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 15 中巻   王子と身を分けた女御の首は、いとも簡単に斬れる。敷皮に座した女御の体は、血しぶきをあげても、少しも乱れず合唱を続ける。和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 16 中巻   (15に続いて)周りでは武士らが涅槃図さながらに泣き崩れる。(33頁)

『熊野権現縁起絵巻』 17 虎王は王子の守護させ獣らが木の実を捧げ木の葉衣を着た王子が受け取る。虎王は中央におり、背後から王子を見守る(33~35頁) 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

中巻~下巻

『熊野権現縁起絵巻』 18 中巻:女御の霊が虫と化して王子救出を頼む歌 下巻:地獄山に入る

下巻

『熊野権現縁起絵巻』 19 下巻  一行は地獄谷を下る。王子は寺に入り、児学匠と呼ばれる。  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 20 下巻 王子が善財王と対面。臣下は一同階下に控え王と王子を拝する。后たちは、首の隠し場所を白状   和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 読了 21 下巻 熊野三山の聖域図。山伏の姿は、あたかも万行法印と重なるかのよう。那智の滝への信仰

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『熊野権現縁起絵巻』 20 下巻 王子が善財王と対面。臣下は一同階下に控え王と王子を拝する。后たちは、首の隠し場所を白状   和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

2024-11-12 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

『熊野権現縁起絵巻』 20 下巻 王子が善財王と対面。臣下は一同階下に控え王と王子を拝する。后たちは、首の隠し場所を白状

  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

  下巻(43頁)

 ちけん上人と万行法印を従え、王子が善財王と対面する。

 階上にひかえる臣下らも、何者かと王子の方をのぞき込む。

 

  下巻(44頁)

 善財王が我が子と知り、膝の上に招く。

 王子はいったん、畜類をともとし、土の上を踏んだことを芦有に辞するが、やがて王の膝に収まる。

 臣下は一同階下に控え、王と王子を拝する。

 

  下巻(45頁)

 善財王は九百九十九人の后たちに、五衰殿の女御の首を差し出すように迫る。

 后たちは、首の隠し場所を白状する。

 

 

  下巻(43頁)

 ちけん上人と万行法印を従え、王子が善財王と対面する。

 階上にひかえる臣下らも、何者かと王子の方をのぞき込む。

  下巻(44頁)

 善財王が我が子と知り、膝の上に招く。

 王子はいったん、畜類をともとし、土の上を踏んだことを芦有に辞するが、やがて王の膝に収まる。

 臣下は一同階下に控え、王と王子を配する。

  下巻(45頁)

 善財王は九百九十九人の后たちに、五衰殿の女御の首を差し出すように迫る。

 后たちは、首の隠し場所を白状する。

 

和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

 

 

 

 

『熊野権現縁起絵巻』 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

 川崎剛志:解題・翻刻

 高橋修 :附説

 1999年

 96頁

 

2012年に読んだ熊野権現縁起絵巻

107:『和歌山県立博物館所蔵 熊野権現縁起絵巻』勉誠出版(6枚)柳川家蔵絵巻(断簡)

上巻

『熊野権現縁起絵巻』 1  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年  川崎剛志:解題・翻刻  高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 2  十一面観世音菩薩  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 3  観世音のお計らいとおぼし召し、御喜びはきりなし  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 4 観音菩薩に祈願する。  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 5 九百九十九人の后たちの悲しみ  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 6 九百九十九人の后は女御野解任をきいて嫉妬 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 7 后たちは五衰殿を訪れ、財前王と女御の前で相人に偽の占いをさせ、悪王子解任と答えさせる 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 8 殿舎の内では、王の腰元に女御が付す。灯をともした鉄輪を被る女の姿が、后たちの嫉妬の深さを象徴する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 9 財前王をのせた車が、同時に導かれて五衰殿を出る。後をかつぐ両人が五衰殿の方を振り返る姿が、王の心残りを代弁する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

中巻

『熊野権現縁起絵巻』 10 「もろ共に御共せん」「いまはかいなきわかれそ」 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 11 中巻 やがて退出の時、玉簾に髪がかかる。自分を留めるのは玉簾だけだと、改めて悲しみを深くする。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 12 中巻 武士らは女御の処刑の地、地獄山へと追い立てる。市女笠を被る女御の両足より血が流れだすが、地獄谷ははるかに遠い。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 13 一寸抜けば千人を斬る霊剣が抜かれるが、刃を当てても、観音の申し子である王子を懐妊する女御の首は斬れない。誕生まで斬首は中止となる。和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 14 中巻  女御は腹中の王子に語りかけ、誕生を促す/ 女御は自身の髪を切り、諸神仏・父母らに奉り、王子守護を祈願する  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 15 中巻   王子と身を分けた女御の首は、いとも簡単に斬れる。敷皮に座した女御の体は、血しぶきをあげても、少しも乱れず合唱を続ける。和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 16 中巻   (15に続いて)周りでは武士らが涅槃図さながらに泣き崩れる。(33頁)

『熊野権現縁起絵巻』 17 虎王は王子の守護させ獣らが木の実を捧げ木の葉衣を着た王子が受け取る。虎王は中央におり、背後から王子を見守る(33~35頁) 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

中巻~下巻

『熊野権現縁起絵巻』 18 中巻:女御の霊が虫と化して王子救出を頼む歌 下巻:地獄山に入る

下巻

『熊野権現縁起絵巻』 19 下巻  一行は地獄谷を下る。王子は寺に入り、児学匠と呼ばれる。  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 20 下巻 王子が善財王と対面。臣下は一同階下に控え王と王子を拝する。后たちは、首の隠し場所を白状   和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

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『熊野権現縁起絵巻』 19 下巻  一行は地獄谷を下る。王子は寺に入り、児学匠と呼ばれる。  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

2024-11-12 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

『熊野権現縁起絵巻』 19 下巻  一行は地獄谷を下る。王子は寺に入り、児学匠と呼ばれる。  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

  下巻(38頁)

 ちけん上人は万行法印と三人の僧を伴い、地獄山に入る。

 に対して

  下巻(40頁)

 一行は地獄谷を下る。

 万行訪印が王子を肩車する姿に、親密さがあふれる。

 

 下巻(41頁)

 王子は寺に入り、ちけん上人の手ほどきで御経を学ぶ。

 修学のせいかは驚くほどで、児学匠と呼ばれる。

 王子は水らを結い、極彩色の着物三身を包む。

 聖徳太子像を彷彿とさせる、典型的な児姿である。

 

 下巻(42頁)

 その後王子は鳳車に乗り、国の内裏へと向かう。童子が導き、万行法印は徒歩で、地検上人は馬で髄従する。

 

 下巻(43頁)に続く。

 

和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

 

  下巻(40頁)

 一行は地獄谷を下る。

 万行訪印が王子を肩車する姿に、親密さがあふれる。

 下巻(41頁)

 王子は寺に入り、ちけん上人の手ほどきで御経を学ぶ。

 修学のせいかは驚くほどで、児学匠と呼ばれる。

 王子は水らを結い、極彩色の着物三身を包む。

 聖徳太子像を彷彿とさせる、典型的な児姿である。

 下巻(42頁)

 その後王子は鳳車に乗り、国の内裏へと向かう。童子が導き、万行法印は徒歩で、地検上人は馬で髄従する。

  

 下巻(43頁)に続く。

 

 

 

『熊野権現縁起絵巻』 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

 川崎剛志:解題・翻刻

 高橋修 :附説

 1999年

 96頁

 

2012年に読んだ熊野権現縁起絵巻

107:『和歌山県立博物館所蔵 熊野権現縁起絵巻』勉誠出版(6枚)柳川家蔵絵巻(断簡)

上巻

『熊野権現縁起絵巻』 1  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年  川崎剛志:解題・翻刻  高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 2  十一面観世音菩薩  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 3  観世音のお計らいとおぼし召し、御喜びはきりなし  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 4 観音菩薩に祈願する。  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 5 九百九十九人の后たちの悲しみ  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 6 九百九十九人の后は女御野解任をきいて嫉妬 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 7 后たちは五衰殿を訪れ、財前王と女御の前で相人に偽の占いをさせ、悪王子解任と答えさせる 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 8 殿舎の内では、王の腰元に女御が付す。灯をともした鉄輪を被る女の姿が、后たちの嫉妬の深さを象徴する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 9 財前王をのせた車が、同時に導かれて五衰殿を出る。後をかつぐ両人が五衰殿の方を振り返る姿が、王の心残りを代弁する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

中巻

『熊野権現縁起絵巻』 10 「もろ共に御共せん」「いまはかいなきわかれそ」 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 11 中巻 やがて退出の時、玉簾に髪がかかる。自分を留めるのは玉簾だけだと、改めて悲しみを深くする。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 12 中巻 武士らは女御の処刑の地、地獄山へと追い立てる。市女笠を被る女御の両足より血が流れだすが、地獄谷ははるかに遠い。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 13 一寸抜けば千人を斬る霊剣が抜かれるが、刃を当てても、観音の申し子である王子を懐妊する女御の首は斬れない。誕生まで斬首は中止となる。和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 14 中巻  女御は腹中の王子に語りかけ、誕生を促す/ 女御は自身の髪を切り、諸神仏・父母らに奉り、王子守護を祈願する  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 15 中巻   王子と身を分けた女御の首は、いとも簡単に斬れる。敷皮に座した女御の体は、血しぶきをあげても、少しも乱れず合唱を続ける。和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 16 中巻   (15に続いて)周りでは武士らが涅槃図さながらに泣き崩れる。(33頁)

『熊野権現縁起絵巻』 17 虎王は王子の守護させ獣らが木の実を捧げ木の葉衣を着た王子が受け取る。虎王は中央におり、背後から王子を見守る(33~35頁) 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

中巻~下巻

『熊野権現縁起絵巻』 18 中巻:女御の霊が虫と化して王子救出を頼む歌 下巻:地獄山に入る

下巻

『熊野権現縁起絵巻』 19 下巻  一行は地獄谷を下る。王子は寺に入り、児学匠と呼ばれる。  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

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『熊野権現縁起絵巻』 18 中巻:女御の霊が虫と化して王子救出を頼む歌 下巻:地獄山に入る

2024-11-11 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

『熊野権現縁起絵巻』 18 中巻、下巻

  中巻(36頁)

 三年の歳月が過ぎる。

 ある日、麓にすむちけん上人が文机に御経を広げると、何やら虫食いがある。

 よく見ると、王子救出を頼む歌であった。

 女御の霊が虫と化して表したものである。

 承認の左脇には、三人の僧、右わきには山伏の万行法印が座す。

 

  下巻(38頁)

 ちけん上人は万行法印と三人の僧を伴い、地獄山に入る。

 

和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

 

 

 

  中巻(36頁)

 三年の歳月が過ぎる。

 ある日、麓にすむちけん上人が文机に御経を広げると、何やら虫食いがある。

 よく見ると、王子救出を頼む歌であった。

 女御の霊が虫と化して表したものである。

 承認の左脇には、三人の僧、右わきには山伏の万行法印が座す。

  下巻(38頁)

 ちけん上人は万行法印と三人の僧を伴い、地獄山に入る。

33頁、34頁

 

34頁、35頁

 

 

『熊野権現縁起絵巻』 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

 川崎剛志:解題・翻刻

 高橋修 :附説

 1999年

 96頁

 

2012年に読んだ熊野権現縁起絵巻

107:『和歌山県立博物館所蔵 熊野権現縁起絵巻』勉誠出版(6枚)柳川家蔵絵巻(断簡)

上巻

『熊野権現縁起絵巻』 1  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年  川崎剛志:解題・翻刻  高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 2  十一面観世音菩薩  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 3  観世音のお計らいとおぼし召し、御喜びはきりなし  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 川崎剛志:解題・翻刻 高橋修:附説

『熊野権現縁起絵巻』 4 観音菩薩に祈願する。  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 5 九百九十九人の后たちの悲しみ  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 6 九百九十九人の后は女御野解任をきいて嫉妬 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 7 后たちは五衰殿を訪れ、財前王と女御の前で相人に偽の占いをさせ、悪王子解任と答えさせる 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 8 殿舎の内では、王の腰元に女御が付す。灯をともした鉄輪を被る女の姿が、后たちの嫉妬の深さを象徴する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 9 財前王をのせた車が、同時に導かれて五衰殿を出る。後をかつぐ両人が五衰殿の方を振り返る姿が、王の心残りを代弁する。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

中巻

『熊野権現縁起絵巻』 10 「もろ共に御共せん」「いまはかいなきわかれそ」 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 11 中巻 やがて退出の時、玉簾に髪がかかる。自分を留めるのは玉簾だけだと、改めて悲しみを深くする。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 12 中巻 武士らは女御の処刑の地、地獄山へと追い立てる。市女笠を被る女御の両足より血が流れだすが、地獄谷ははるかに遠い。 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 13 一寸抜けば千人を斬る霊剣が抜かれるが、刃を当てても、観音の申し子である王子を懐妊する女御の首は斬れない。誕生まで斬首は中止となる。和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

『熊野権現縁起絵巻』 14 中巻  女御は腹中の王子に語りかけ、誕生を促す/ 女御は自身の髪を切り、諸神仏・父母らに奉り、王子守護を祈願する  和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 15 中巻   王子と身を分けた女御の首は、いとも簡単に斬れる。敷皮に座した女御の体は、血しぶきをあげても、少しも乱れず合唱を続ける。和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年 

『熊野権現縁起絵巻』 16 中巻   (15に続いて)周りでは武士らが涅槃図さながらに泣き崩れる。(33頁)

『熊野権現縁起絵巻』 17 虎王は王子の守護させ獣らが木の実を捧げ木の葉衣を着た王子が受け取る。虎王は中央におり、背後から王子を見守る(33~35頁) 和歌山県立博物館蔵 勉誠出版 1999年

中巻~下巻

『熊野権現縁起絵巻』 18 中巻:女御の霊が虫と化して王子救出を頼む歌 下巻:地獄山に入る

下巻

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