「止める」 「 冷やす」 「 閉じ込める」 (※1)
http://eneco.jaero.or.jp/important/atomicpower/atomicpower10.html
(上のURLをクリックすれば、ホームページが開きます。)
『財団法人 日本原子力文化振興財団』という、
たぶん官僚などの天下り財団なのだろう、そのサイトには、安全確保のしくみが謳ってある。
異常の発生の防止
余裕ある安全設計など
異常の拡大及び事故への発展の防止
自動的に原子炉を止める装置
周辺環境への放射性物質の放出防止
非常用炉心冷却装置(冷やす) 原子炉格納容器(閉じ込める)
重大な事故が起こってしまった現実から見返してみれば、
日本原子力文化振興財団という組織は、デマ宣伝の穀潰し組織であった。
そもそもが余裕ある安全設計とか、言うことからして間違っていた。
明治三陸地震津波を想定しなかった時点で、いい加減極まりない全然余裕のない設計であった。唯一の救いは自動的に炉心に制御棒が挿入されたことぐらい。百年ほど前におこった津波と同程度の津波により、炉心冷却装置は機能を喪失してしまった。つまり非常用電源のシステムは、ほとんどが津波にさらわれてしまった。
余裕のないつまり安全ではない『安全設計』で、電源は完全に失われ燃料棒の冷却ができない最悪の事態が発生した。燃料棒が高温などで破損して、放射能が施設外に多量に漏れ出した。20㎞圏の住民は避難をよぎなくされ、その外側の30㎞圏の人々は屋内退避である。原子炉格納容器も破損が示唆されている。
東電は自己で災害を押さえる能力を失っていた。
設計施工した業者の責任もこれから問われることとなる。
現在は自衛隊や警察それから消防の助けを借りて、なんとか燃料棒の壊滅的破壊を押さえているにすぎない。
東電やその計画を認めた国の行政などが、決定的な間違いを犯した。
そしてテレビの会見を見ても、現在の首脳部には原子力発電施設管理などという、高度な能力は無いことが鮮明になっている。東電の社長は、『防ぎようがない自然災害』と逃げている。べつに彼が設計したわけではない。40年も前につくられた原発でではある。しかし設計ミスは、明らかに人的ミスである。この事を認めるところからしか、ほんとうの安全な原子力発電は行えない。一歩引いて考えて、『防ぎようのない自然災害』が原子力発電にあるのならば、日本の原発はほとんどを稼働中止にして、廃炉にすべきとの前提条件を、現東電社長がみずから提出することとなる。
防げない自然災害があるのなら、そんなもの作るなよ。
こう言われても仕方がない。
じっさいにこの重大事故を決定的な破壊へ進むのを押しとどめているのは、現場の技術者や隊員なのだ。上空から散水した自衛隊のパイロット、地上で放水する警察や自衛隊そして消防庁のの隊員たち。かれらは重大な線量被爆の危険をさまざまな手段でクリアーしながら、ある意味で決死的な戦いをおこなっている。
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東京消防庁 放水の準備続ける 【NHK】
3月18日 23時11分
福島第一原子力発電所の3号機を冷却するため、東京消防庁の部隊は、離れた場所でくみ上げた海水をホースを使って放水車に送りながら、長時間放水し続けることができる態勢を整えようとしています。
これまでの作業で、海水をくみ上げて放水車に送る「遠距離大量送水車」という車両を置く予定だった場所が、地震や津波で崩壊していることが分かり、置き場所を変更することにしました。また、およそ300メートルに及ぶ放水用のホースは、「ホース延長車」という車両を使って設置する計画でしたが、がれきなどで足場が悪く、車両による設置は難しいということです。このため東京消防庁では、隊員による手作業によってホースを設置する方針に切り替え、午後9時から新たな隊員を投入してホースの設置作業を行っているものとみられます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/t10014773791000.html
各部隊の全力を尽くした戦いで、燃料プールや格納容器は冷やされている。
地震発生・原子炉停止から、1週間がすぎた。原子炉はかなり冷えたのだろう。
電源を確保してポンプを廻す。文字で書けば一行にも満たない。だがこれを現実のものとするには、多くの命が限界に挑戦しなければならない。各隊員の双肩には日本全体の期待がかかっている。全世界が注目している。けっして無理をしてはならない。しかし壊れてしまった冷却装置の働きを、補完し修理できるのは彼らしかいない。
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東電の社長だけでなく、菅直人首相も無能さをさらけ出している。だが彼はたまたま現在総理大臣であったにすぎない。それではこれも、"自然災害"なのか。この欠陥原発を作った責任者の人々は、たぶんもう物故してしまっている。ならば誰にも責任はないのか。
もっとこの事故よりも大きな問題がある。今回の死者が、2万名にも及ぶであろう東日本大地震の受難の責任は、だれにも無いのであろうか。左近尉が小学生の頃は、大型台風が来るたびに、100名や200名の死者行方不明者が出るのはあたりまえだった。ところが最近は河川が氾濫して多数の死亡者が出ることはほとんど無くなってきた。それだけ堤防建設やその他の治水設備が整って来たからなのだろう。
日本では津波などで滅多に犠牲者などは出ない。 なるべく早い段階に、このように海岸部の集落や街を守るべきである。わが郷の最近の記事、【巨大震災から立ちあがる】はその如何にして守るかの、ひとつの提案です。
m(_ _)m
これは日本国民全員にかせられた、大きな責任なのだとこの巨大津波は語っている。
本日の話題の記事
2011 03 16 津山恵子のアメリカ最新事情】地震大国なのになぜ 米市民が日本に不信感 【WSJ】
(※1のBKファイル) 「止める」 「 冷やす」 「 閉じ込める」
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アクセスの記録 2011.03.18(金) 2207 PV 614 IP 926 位 / 1554446ブログ
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