税金で買った本 13巻 新刊
原作、ずいの
漫画、系山冏
図書館あるある漫画。
今巻は内容が濃かったなぁ。
まずは税金で買った本らしい、
公共施設らしいお話が2つ。
ブックポストで返却したために
隣の町立図書館の本を市立図書館に、
市立図書館の本を町立図書館に
取り違えて返却してしまった利用者さん。
この場合、図書館同士でやりとりは出来ない。
利用者さんが取りに行って
返却しなおすしかないという
二度手間どこらの騒ぎじゃない。
例外を作れない公共施設らしいお話。
他の図書館から本を取り寄せて貰える
“相互貸借”という制度。
手続きが大変な上に、
図書館同士の信頼が必要になってくるので
いつも以上に細かい制限がある。
そんな“相互貸借”で返却しない利用者さんが
いると、更にややこしい『弁償』を
することになります。
買う予定がない本だからこその“相互貸借”
なのに、買うハメになるという
図書館事情なお話。
長編のビブリオバトル編。
“ビブリオバトル”初めて知りました。
簡単にいうと本を紹介しあって読みたいと
思った人が多かった本が勝ちというバトル。
なんか近いことを1回やったことあるけど
あれもビブリオバトルの変化球バージョン
だったのかも。
そんなことは置いといて本編。
図書館で東高vs西高のビブリオバトルを開催
することになるが、石平くんの通う西高の
人数が揃わず、石平くんも参加することに。
初登場の図書委員 柴さんは
ビブリオバトルは好きだが
それはコミュニティ型という
少人数で楽しむやつが好きなんであって
人前で発表するタイプの
イベント型は嫌い。
それでも、とりあえずの石平くん達との
ビブリオバトルはしてくれることに。
他のメンバーは、
普段本を読まない石平の友達の山田くんと
大学受験のために図書室で勉強してた
同じく石平の友達の灰坂くん。
灰坂くんのお姉さんが東高にいるらしく
打倒東高な灰坂くんに対して
勝敗よりも楽しむ優先の柴さんとでバチバチ。
石平くんは柴さんの気持ちもわかると思うが
バトルというなら勝ちたいと思うの大事な
灰坂くんの主張もわかる。
柴さんが楽しくなさそうにビブリオバトル
するのが気になる石平くん。
(心配ではなく好奇心)
柴さんに何で攻撃をして
結局は楽しんで勝ちを目指そうぜ的な流れに
なって、柴さんも参加することに。
(山田くんは応援に)
そして、東高には柴さんの友達もいた。
(灰坂くんのお姉さんは出てません)
楽しく好きなものを好きと言う覚悟が決まる
柴さんの快進撃により、柴さん優勝!
お友達ともまた仲良く親交ができそうです。
めでたしめでたし。
という感じ。
簡単に書きましたが、
もっと複雑で高校生らしい気持ちの揺れや
乙女心や色んなモノが詰まってます。
それぞれが紹介する本が
簡潔で面白そうな興味をそそる発表で紹介され
すごく気になりのが凄い。
ちょっとマニアックな本が多くて、
それぞれのキャラに合わせた幅広い本が登場
するので作者さんのセンスの凄さが出てます。
それが、ビブリオバトル編が大反響だった所以
だろうなと思います。
ちょっとマニアック強すぎて
ホラーちっくというか闇が見え隠れするような
本が多めではありますが、
実際のビブリオバトルはどうなのかも
気になります。
気になってるということは
作者さんの思う壺だろうなぁ。
清々しい思う壺。
今度、
友達とやってみようかなビブリオバトル。
漫画縛りで(笑)