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神客万来! 5〜6巻(全6巻) 漫画 ネタバレ感想

2024年04月23日 21時19分00秒 | 漫画と本とアニメとドラマとCD
神客万来! 5〜6巻(全6巻)
ねむようこ

“こっち向いてよ向井くん”と同時に連載してて
こちらが先に最終回を向かえました。

ねむようこ先生は、
心の動きを描くのが上手いなぁ。

最終巻に向けて
鬼ちゃんの影を返す方法の軸が強くなります。
みちるを大事に思う瑞希くんと鬼ちゃん。

みちるを食べる以外の方法以外を探すため
鬼の世界に行くことになった
鬼ちゃんと みちる。

鬼の感覚の軽さというか
人間とは違う倫理観と死生観に
戸惑う鬼ちゃんとドン引きの みちる。

やはり、鬼ちゃんが影を取り戻すには
みちるを食べるしかないようです。

みちるが人間であることがバレ、
鬼ちゃんは みちるを守りツバメ屋に戻ります。

鬼ちゃんは、
自分が鬼の感覚を無くしてることに気づき
鬼としても人間としても生きていけない
何処で生きればいいか分からないと
瑞希に吐露して嘆きますが
ツバメ屋で生きればいいと言われて、
そっかぁとなります。
(鬼ちゃんは、みちると瑞希が相思相愛だと
気づいています。)

なったハズなのに
次の日、鬼ちゃんは旅に出てしまいます。

そして、
みちると瑞希両思いとなり付き合い始めます。

女将さんは、
付き合いを温かく見守りたいと思ってますが
大女将は早く結婚してしまえと思っていて
みちるたちが気づかないとこで攻防戦が。

結局は大女将が2人に詰め寄り
2人とも一生そばにいる覚悟があることが判明。

晴れて一緒になり儀式も済ませます。
これで、みちるは鬼ちゃんの影がなくても
ツバメ屋にいれるようになります。

みちるは若女将になって
さぁこれから何が起こるのかなと思ったら
そこから一気に大女将みちるの葬儀に飛び
ビックリです。

子宝にも恵まれて長生きし
皆んなに愛された大女将だったようです。

そして、鬼ちゃんが水希の前に現れます。
鬼ちゃんは、まだまだ若い姿です。

みちるは最後の願いとして、
もし葬儀に鬼ちゃんが来たら
自分の体を渡してあげてと
瑞希への手紙に書き残してます。

言葉少なに会話する鬼ちゃんと瑞希。
きっと言葉にしなくても思いは通じてる
のでしょう。

鬼ちゃんは、旅をして色んなものを見て
色んな人と出会って
もう疲れたから鬼の世界に戻りたいと
言います。

そして、
鬼ちゃんは みちるの遺体を持っていきます。

おしまい。



という、ハッピーエンドと言えると思うのに
もどかしいような切ないような、
でもこれしかないよねという終わり方でした。


鬼ちゃんは みちるの側にいるのは
色々と限界で旅に出たんだろうな。

みちるへの愛情と影を取られた憎しみと
鬼として成人できない悔しさや
人間として生きるにもツノがある苛立たしさや
そういった色んなことが、アンバランスで
いつ弾けてもおかしくないと
感じてたんじゃないかなぁと。

そして時間の経過が違う鬼ちゃんは、
みちるが天寿を全うするのを
旅をして気を紛らせながら
待つことにしたのかなと。

みちるが亡くなる直前に姿を現すのかなと
思ってましたが、
亡くなるまで待ったのも
みちるの命を摘まない為
最後まで瑞希の側で幸せにと思ってたのかな。

鬼ちゃんの中に みちるに最後に一目だけでも
という気持ちだってあったのではないかなと
思うと切ない。

そして、鬼ちゃんの為でもあり
みちるの願いであっても
遺体を渡すのは複雑だったろうと思います。

みちると瑞希は幸せな時を
たくさん過ごしたんだろうなと
お子さんたちを見てもわかります。

どうか鬼ちゃんのこれからが
少しでも安らかであって欲しいな。


最後まで読めて良かった。
ありがとうございました。




           
              




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