カノジョは今日もかたづかない 4巻
(全6巻+番外編)
漫画、加納梨衣
何でも出来るように見える あいなは
片付けが出来ない女性だった。
という ラブコメ。
深川さんが あやかとの過去を話してくれる。
あやかは、深川が上司の江尾に面倒な仕事を
押し付けられてばかりいた時に労ってくれて
『要領の悪いそういうとこが好きかも
…ね今度部行ってもいい?』
と言われてお付き合いが始まったようです。
(仕事に忙殺されてた深川さんは救われたん
だろうけど、女性目線だとすでに危ない匂いが
プンプンしてる台詞です。)
そして、順調に付き合ってると思ってたら
当然『江尾さんと結婚する』と報告され
何でと聞いたら
『結婚してくれって言われたんだもん』ときて
『江尾さんは一緒に暮らす人、
宗介(深川)は好きな人
私それでいいと思ってるの』ときたもんだ。
理解できないから帰ってくれという深川に
『…そっかぁじゃあしばらく連絡しないね
でも寂しくなったらまた宗介の部屋に来るね』
と笑顔で去っていく。
(怖い怖い怖い怖い…。)
それで深川は仕事を辞めたのでした。
あいなは、聞いていて体にチカラが入り
握ってたネックレスが千切れてしまう。
深川は
“要は彼女に乗り換えられて、
ついでに会社もやめて引っ越しただけの話”
と言って、ここからが本題だと言う。
その彼女から最近頻繁に連絡がきて
部屋に入れるのを断り続けていたら
部屋の下で待ってるようになって
だから深川はまた逃げよう(引っ越そう)と
していたと。
彼女のことをストーカーと口にしてみて
ちょっとくるものがあるという深川に
気分転換に一緒に服を売りに行こうと提案。
人に話して冷静に今の状況を俯瞰できた
という深川。
そして、もう一度話して しっかり拒絶する
と宣言するが、
“どうしてこんなにうまくいかないのかな”
と口に出してしまい、その言葉を聞いて
あやなは深川を思わず抱きしめてしまう。
深川の気持ちを理解できるという あいなに
戻りましょうと帰宅を促す深川。
あやかと話すことを決めた深川は
あやなの片付けが進むようにと
自分の部屋に戻ることに。
しかし食事は作りに来てくれて一緒に食べる
ことにする。
早速現れた あやかの話すために外へ行く深川。
そして “あやかが嫌いだ”と伝え
“絶対にもう会いたくない” と続ける。
すると泣きながら
『どうして無理するの?
わざと私を傷つけようとしてる。
謝ったら許してあげる』とまで言われ
“意地悪じゃない本当に嫌いだ”と言うと
『今の宗介ぜんぜん可愛くない
なんだか がっかりした』と去ります。
(嘘泣きはとっくに止まったようです)
そして深川は あやなに
“もう大丈夫、俵さん(あやな)が手伝って
くれたから終わらせられた” と言う。
あやかはその足で旦那のパーティに向かい
笑顔で旦那に甘えるのでした。
(さすがです。)
あやなはギプスも取れて仕事復帰も決まり
あっさりと1人でゴハンを食べる毎日に戻る。
仕事復帰して、代わってくれてた後輩が
自分より上手くこなしてるように見え
自分の仕事が遅く感じて焦ってるところに
追加の仕事をするしないでモメていると
深川から“他の人がやった方が早い”と言われ
ショックを受けて そそくさと帰宅する。
深川が言葉足らずで、職場のみんなは
あいなの仕事量の多さを痛感して
皆んなで分担してあいなの負担を減らして
あげなければと思っていて、
深川はギプスを外したばかりで
まだそんな動かないだろうという気遣いの
つもりで言っていたのでした。
周りに言い方を注意されるが
何か悪かったらしいぐらいな感じの深川。
あいなに電話しようかと思うが
マンションに帰ってからでいっかと思う。
あいなは、マンションに帰るのが嫌で
実家に直行していた。
歳の離れた妹の える が
あいなが帰ってきたことを大喜び。
しかし、あいなは えるの前では
だらしない姿は見せたくないと
気を張ってしまって寛げない。
次の日 えるに一緒に外に出ようと言われるまま
自転車で神社に行く。
深川から着信があり何の用かの思ったら
マンションの断水の予定の話をして
“昨日は” と本題を切り出そうとした瞬間に
えるの声が聞こえ “お忙しいとこ失礼しました”
と切ってしまう。
えるに深川のことを詮索され
彼氏じゃないのに一緒に暮らしていたことを
やらしいと囃し立てられてしまい
「子どもなんだから いいかげんにしなさい」
と言ってしまう。
すると、えるは泣き出してしまい
妹を泣かせてしまったとオロオロ。
どうやら他にも何かあったのだなと気づき
話を聞くと、塾の30歳(あいなと同い年)の
先生に結婚を前提に付き合って欲しいと告白
されたらしく、親に言ってもきっと怒るし
先生相手だから友達にも言えないし
頭がパニックでどうして涙が出るのか
嬉しいのか悲しいのかわからないと言う。
私が子どもだから分からないのかと。
あいなは真剣に答えてばと考えて話し出す。
「その人とのお付き合いは
私はしちゃいけないと思う。
だって受験生でしょ。」と言うと
『そんな先生みたいなこと』と遮られるが
「その人も先生でしょう」と。
えるの将来にとって大切な今の時期に
受験のための先生という立場なのに
えるの心を掻き乱す言葉を言ってしまえる事が
同い年の大人として私は許せない。
と告げる。
それを聞いて
『ホントだ、私受験生なんだった』と
コロッと切り替わり『もう会うのやめる!』
という えるに無理してないかと心配するが
『彼氏作るのは大学入ってからにする
ありがとう お姉ちゃん』と笑顔で言う。
行動が早い妹ちゃん、
今の塾をやめて違う塾に行くことに。
そしてそれを男友達に伝えると
彼は “一緒に遊びに行かね?
もちろん受験が終わってから” と言う。
(同い年の男の子でもできる気遣いが
30歳塾講師が出来てなかった皮肉ですね。)
あいなはマンションに戻ることにして
帰りに深川と合流してゴハンに行く。
というところで以下次巻。
なかなかハードな4巻でした。
あいなの実は自己肯定感が低いのは
母親のズバズバ言いすぎなとこと
えるのしっかりしてるとこが影響してるんだな
と読み取れる感じが
さりげなく散りばめられてて上手い。
(えるは片付けが出来る)
えるちゃんがスパッと切り替える時に
受験の為に塾に行かせてもらってるのに
何してんだ的なことを言ってたのが印象的。
妹らしい上手な言葉だなと。
あいなと深川さんも進展がありそうだし、
大きな問題は乗り越えた感じもあるし
あとは幸せな方に真っしぐらだといいな。