幻獣の國物語 全16巻
漫画、猫十字社
ファンタジー異世界漫画。
完結してると思って読んだら、
全く完結してませんでした。
これは続き出ないヤツだろうなぁ。
主人公の夏芽ちゃんは日本育ちだけど
両親は幻獣の國の住人で、
12年に一度開く扉で
幻獣の國へ家族で里帰りしていて、
夏芽は契約の猫ラーオと一緒に
フィローン国を出て
気ままな観光旅行を楽しむ。
夏芽の祖父はフィローン国のトップで、
夏芽はお姫さま。
なので、夏芽はポワポワと旅してるけど
竜騎士のタイトとストリクスが
隠れて護衛していて、
結構色々と助けて貰ってるが気づいてない。
しかし、他国で戦争に巻き込まれてしまった
ことから運命が動き出す。
という感じの
平和ボケしてる平和で純粋なお嬢さんが
ファンタジー世界で危ない目にあうが
助けてもらったり、
思いもよらないチカラを手に入れたり
そのチカラを狙われたりしながら
強く逞しく健気に頑張るお話。
途中、良い人と思ってた秋津国のヒサキが
夏芽を利用しようとしてて、
同じく秋津国の双子王子ヒカゲとユツキは
夏芽を殺そうとするけど
結局仲間になりヒカゲと夏芽は恋人同士に。
最初に戦争を始めたボマレア王国の
アトレイデス王は悪い人かと思いきや
どちらかというと正義感の人っぽいが
娘のミーアを溺愛していたり
何やら重たい過去がありそうですが
判明せず。
秋津国のクーデター派を利用して
幻獣の國全部を手に入れようとした
可陀国の統利帝は、
秋津国に全ての国のトップが集まるのを狙って
全員を人質にしようとするが失敗。
秋津国の帝(双子王子の母で女帝)は
地の利を活かして逃げる。
他のトップはチカラを使ったりして
逃げようとするが、
ボマレア王国の飛行機に乗って脱出
というところで、
統利帝が放った刺客に捕まりかけるが、
秋津国守護聖獣の高麗と契約した夏芽が助け
脱出成功。
夏芽は祖父と再会しフィローンに帰れるのに
自分のためにボロボロになった双子王子を
見捨てることができずに残ることを選ぶ。
そこからは双子王子を救うために
帝を探してたら統利帝に見つかったり、
秋津国の歴史の秘密や
双子王子の出生の秘密がわかったり、
夏芽は両手両足を切られたり
統利帝に見つからずに秘密の場所へ移動し
双子王子も夏芽も全回復したり
ヒカゲと夏芽が両想いになったり。
ここら辺で夏芽ちゃんが
本筋のストーリーに合流できずに
ウロウロと違う方向に行ってる感じがします。
夏芽たちが隠れて生活している間にも
統利帝は秋津国の姫と政略結婚したり、
政略結婚の割には色々と手取り足取り教えて
彼女は淡い気持ちを持ち始めてしまい
自分で自分が許せないとグルグルしていたり
ツンデレ姫と圧倒的支配力を持つオレ様帝の
カップルは、何だか可愛いらしくもあり
この統利帝がラスボスなハズと思うと複雑。
(真のラスボスが出てきそうな感じも
あったけど未完なので謎。)
夏芽たちは、
戦争が終結するまで隠れてるつもりっぽかった
けれど、高麗ちゃんの命が危機になり、
それを救うために地上にいる秋津犬の元へ。
途中、可陀軍にみつかるも何とか逃げ延びる。
高麗ちゃんを救ってくれるかと思った秋津犬は
聖獣の國へ行けという。
しかし、双子王子の身体は秋津国を出ると
エネルギー切れになってしまうため
一緒に行けない。
無事に聖獣の國に行って戻ってこれるか
わからないし、
行けても高麗ちゃんを助けれるかわからない。
夏芽はヒカゲと離れるのが嫌で悩むが、
結局は旅立つことを決意する。
というところで、おしまい。
この後、夏芽たちは無事に行けそうだけど、
秋津に残った双子王子は可陀軍に捕まりそう。
幻獣の國とは?
12年に一度開く扉とは?
なぜ両親は里帰りしようとした?
聖獣って?
夏芽のチカラって?
と謎がいっぱい残ったままです。
第二部として小説が1冊出てるようですが、
それもそこでストップしているようです。
この話を完結させようとするなら、
30巻は軽く超えそうだなと思いました。
面白いから完結まで読みたかったな。