みにくい遊郭の子 5巻
異世界花魁物語。
漫画、狩谷成
異世界花魁物語。
5巻は現在空席でる相模屋最後の一番手
ルリの名がついてまわります。
なぜ色んな人がエソラを気にかけるのかの
一旦が見えてきました。
というわけで本編。
相模屋二番手 月不見(つきみず)が
楼主 相模に空席の一番手は自分じゃ駄目なのか
と問います。
最後の一番手ルリの名を出して
何とか食い下がる月不見ですが
やっぱダメでしたね。
可哀想すぎる。
機那が相模にお見合いの話を持ってきます。
お相手は摂田屋いちか(初登場)。
いちかは見合いの席の前に
相模屋に乗り込んできたり
わざと落とし物をして届けさせ(エソラ)
相模の人となりを聞き出そうとします。
しとやかなお嬢様と見せかけて
なかなかに策士で気が強そうです。
今代が水揚げで道中突き出しの日に
相模はお見合いで いちかといました。
いちかは自分が嫁ぐかもなんだから
道中突き出しを見ておきたいと強気。
すると酔っぱらいが今代に酒をかけようとして
咄嗟にエソラが庇います。
花魁に対する恨み節を言う酔っ払い男に
エソラが反論し、騒然となったところを
今代が格好良く啖呵を切って場を納めます。
ずぶ濡れのエソラは道中を抜けますが、
そこにお見合いを抜けてきた相模がいて
送ってもらいます。
気がないことを察した いちかは
逆にプライドに火をつけちゃいましたね。
機那を呼び出して相模が断れないようにして
ルリのことで機那を揺さぶったり
これは厄介そうです。
今代の道中での絵姿が出回り大人気。
その宣伝効果もあり、今代は大忙し。
絵姿が出回ってもおかしくない騒ぎだったので
相模も番頭も経緯は深く考えてなさそう。
そこにはエソラのことも書かれてるし
どうにも いちか絡みで出回ってそうなので
後で何か火種になりそうです。
機那がエソラを連れ出して
エソラが元いた世界に似た場所を連れ回し
西陣出雲に引き渡します。
送るだけだと言うし帰り方がわからないので
ついていくエソラ。
相模屋に着く直前に出雲は
何のために遊女になろうとするのか問い
相模に騙されてると言いますが
エソラは反論。
じゃあ賭けようかと言われ頷くエソラ。
そんなエソラの首筋にキスをして
突き離されますが、
襟元に葉っぱがついてただけだと誤魔化し
エソラは信じて顔が赤くなります。
相模が2人をみつけ出雲に詰め寄りますが
エソラが商品だから大事なのかと問われ
そうだと言う相模に、
商品だというなら客としてまた来ると言って
去っていきます。
何もされなかったかと問う相模に
エソラは何もなかったと答えるが、
相模は首筋のキスマークをみつけ驚愕!
というところで以下次巻です。
エソラが嘘をついたと思うか思わないかが
一つの分かれ道ですね。
ミスリードでなければ、
ルリは神隠しにあった花魁で
エソラの母親ということなんだろうね。
そして、ルリに執着してた人たちが
エソラに執着しているということみたいなので
エソラがその事実にいきつくと怒りそうだな。
相模屋の面々(と読者である私)は、
相模とエソラが本人達は気づいてない
両想いだと思ってます。
なので後押ししようとしてくれてますが、
鈍い2人は気づいてません。
少女漫画の恋愛は気持ちの行き違いが肝だから
仕方ないとはいえ、イラっとする。
“みにくい”の意味がサッパリだし
まだまだ先は長そうだなぁ。
エソラが遊女になってしまう前に
決着してほしいものです。