もっけの箱庭 1〜2巻
2巻の表紙は先輩と狛犬の庭魂です。
漫画、草川為
物の怪と人間のあったか人情漫画。
勿怪(もっけ)とは物の怪のことで、
この世界の江戸から明治時代に作られていた
『勿怪の箱庭』。
職人が耐えたため作り方は謎だが、
メンテをする箱庭修造師という職があり、
その見習いの少女レンちゃんが主人公。
“庭魂”と呼ばれるモノ(物の怪)が入ってて
それぞれに素敵な箱庭になっていて
“庭魂”が許可すれば入ることが出来て
そこで楽しく時間を過ごすことが出来ます。
“庭魂”は主人(持ち主)が大好き。
レンちゃんは祖父の箱庭を継いでしまい
本来は箱庭の中でしか存在できない庭魂が
何が原因か分からないけど
外にも出れるようになり
レンちゃんに纏わりついてるため、
学生生活を続けられなくなり
(試験の邪魔というかカンニングを疑われる)
住職も上手くいかず、
箱庭のお手入れをする『庭師』しか
選択肢がなかったと嘆く少女です。
もちろん、庭師が嫌とかではないけど
複雑な気持ちになるのは、わからなくもない。
庭魂は“吉祥”という藤の木で、
見た目は若い男性(イケメンかな)ですが
無邪気で主人大好きで
何でも覚えようのする好奇心旺盛な
小学校低学年男子みたいな庭魂です。
レンちゃんのことが大好きすぎて
何かと好きと言われたい褒められたいと
明るく前向きに纏わりついてます。
レンちゃんは少しツンデレなので、
ウザいと吉祥を邪険にしがちですが、
それでも大事には思ってるようです。
庭は生きてるので手入れをしないと荒れます。
荒れると庭魂の魂も荒れてしまい
人を食べようとするという
厄介な一面もあります。
庭師はそれを手入れできる職人さん。
箱庭はカタチもさまざま(タンスだったり)で
庭魂もさまざま。
藤や桜といった昔から馴染みのある木だけかと
思ったら、椰子の木みたいな南国なのや
亀や狛犬(石像)だったりして色々。
庭師見習いのレンちゃんが、
庭魂の吉祥と師匠と先輩とで
色んな箱庭と出会い手入れしていくお話。
庭魂は、癒しであったり、
親のようであったり、片想いの相手だったり、
親友であったりと様々です。
とっても優しい物語。
2巻の表紙は先輩と狛犬の庭魂です。
狛犬庭魂カワイイ。
いつか自分の箱庭が欲しいと思ってる
箱庭を愛してやまない先輩。
箱庭展で出会ったお婆さんに
箱庭に閉じ込められてビックリ、
そこは栽培してはいけない麻薬な草原。
庭魂はご主人大好きだから、
それがダメな草とか知らずに育て守ってます。
とっても健気。
どうやらこの主人は、捕まりそうだから
高飛びするの箱庭を捨てたかったけど
庭魂が心配で
庭魂展に来てる庭魂好きに押し付けた
ようです。
庭魂は主人以外を受け入れたくはないけど
庭が荒れるのも怖いから
彼が定期的にメンテに来ることを了承します。
庭魂にとっては大事な主人だったんだろうけど
どうか先輩のモノになって欲しいです。
先輩もきっと、もうこの箱庭以外は
目に入らなさそうなご様子だし。
主人公コンビより、こっちの方が気になる。