ティアムーン帝国物語
断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー
1〜6巻
漫画、杜乃ミズ
原作、餅月望
キャラクター原案、Gilse
お姫様が断頭台での瞬間に20歳→12歳へ転生。
死ぬ前に書いていた血まみれの日記を持ってて
それを読んで何が悪かったのか、
何をすれば回避できるのか
足りない頭で一生懸命考えて突き進むお話。
面白い!
このタイプの漫画は数あれど、
主人公がお馬鹿さんなのに
これから起こることを阻止しようと
色々と手を打とうと奮闘すると
周りが勝手 “帝国の叡智” とか “聖女” と呼び
勘違いしてくれるというコメディです。
断頭台回避系漫画はピリッとするハズなのに
ミーアがお馬鹿さんの行き当たりばったりで
回避したいのに自分から突っ込んでいってたり
巻き込まれていったりするけど
なんやかやで解決してしまうので
ますます周りが勘違いというループに入り
ミーアは知らぬうちに何とかなっていきます。
ミーアの基本は “自分ファースト” なのも
清々しい。
主人公のミーア姫は
悪気のない我儘姫。
↑悪気がないのがタチが悪いともいう。
国がとんでもないことになってるなんて
全く知りもせずに改めることもせず
気付けば地下牢で断頭台へ
という前時間軸でした。
地下牢生活を経験し転生したミーアは、
前時間軸なら食べなかった
嫌いな料理もカビパンと比べたら美味しいし
料理長にも心から感謝するし、
最後まで優しくしてくれたメイドを専属にして
同じく最後まで手を尽くしてくれた文官は
腹心として知能担当してもらいます。
色々と改めると、
地下牢から普通の部屋になったり
日記の内容が変わっていきますが、
まだまだ断頭台は変わらず。
そうやって、信頼できる人で周りを固めて
いざ学園編。
自分を断頭台に送る面々が
心象が悪くなる前時間軸で起こった出来事を
上手くサバいていくミーア姫。
心象が良くなったため、
仲良くなろうと近寄ってきてくれますが、
それは怖いから基本は逃げ腰ですが、
断って嫌われるのも怖いので
何やかや関わることに。
長期休暇で戻ってきたミーアは、
日記を頼りに領地問題なども改めていき
自分の刑を執行した騎士とも出会いますが、
何やかやで自分の側に引き込めました。
とにかく、勘違いだらけなのに
上手く話が進んでいく面白さ。
ミーアも決して悪い子ではないし、
明るく前向きだし、
前時間軸の末路の経験があるから
貴族ならしないようなことも
ガンガンやっていくし、
逃げるための準備として乗馬も練習するし
頑張り屋だと思います。
自分ファーストなんですけどね。
これから何を巻き起こすのか、
気になるのでノベル読もうかな。