異世界失格 1〜3巻
原作、野田宏
作画、若松卓宏
先日までアニメやってましたね。
二期もあると信じてます!
それにしてもタイトルと表紙が秀逸すぎる。
タイトルと表紙だけで、
異世界モノで、
人間失格な太宰治が主人公なんだろうなと
わかる。
しかも、
太宰治なら異世界で活躍しようとか
思わなさそうだし、
執筆はやめなそうだし、
何をやらかすんだろうってワクワクします。
そして、そんな期待を裏切らない太宰治!
さっちゃんとの心中しようとしてたら
異世界に転移させられ
エステアン聖堂の神官アネットから
勇者だと言われるが、
転移してくる勇者にありがちなチート能力が
全く中で驚かれる。
名前聞かれて「センセー」と呼ばれてると
答える。
アネットを論破して とりあえず、出て行く。
そこらへんを意味なく彷徨ってると
木のモンスターに捕まってる猫耳娘に
助けを求められて、
とりあえず助けてみようとして
あえなく捕まり首吊り状態で
死ねるとワクワクな先生。
しかし、常に睡眠薬を飲んでる先生のは
毒持ちらしく、
先生の養分(?)を吸ったモンスターが
毒で退治できてしまう。
助けてくれてありがとうという猫耳娘に
死ねなかったと悲しむ先生。
さっちゃんを探そうとと思った先生は
情報を得ようと聖堂に戻ると
センセーに惚れたアネットが待っていた。
センセーとアネットが
さっちゃん探しの旅に出ることになり
タマ(猫耳娘をセンセーが命名)は
自分の国までは同行してくれることに。
ウィリディス村で出会った少年ニアは
用心棒として転移者の紹介すると旅人を
騙してお金を稼いでいた。
引っ掛かるアネット。
そんなニアが堕転移者にボコられるが
センセーに助けられる。
センセー一行に剣士見習いとして加わるニア。
アネットが神官の辞表を託していた使い魔が
ついてきていた(無断退職したことに)。
その様を見て、
センセーから“メロス”と命名されて懐く。
ドラゴンを連れた少女に遭遇。
転移者を憎悪してるようで
パーティーは全滅しかけるが
センセーが転移者だけでいいだろと
自らに刃を向けさせる。
少女が去り、隠れてたメロスが変化して
センセーを運び一命をとりとめる。
ツヴァイテン聖堂の司教イーシャは
アネットがセンセーに騙されてるのではと
心配するが、センセーにアネットは弱くないと
諭される。
街に現れた堕転移者スズキは、
魔王は(堕)転移者が倒したから
これからは転移者が牛耳ると言い出し、
「絶対服従(ペット)」のギフテッドで
アネットやタマを操る。
しかし、彼は元のは元の世界で絶望して
転移してきた弱い人だったのに
ギフテッドを手に入れ変わってしまったらしく
それを聞いたセンセーは彼の物語を執筆したい
と思う。
センセーが執筆した物語により
鈴木は逆転生して元の世界に戻った。
センセーの能力は、
普段は存在しないが
特定の相手に発動するらしい。
(当然、本人は気にしてない)
タマの故郷グリューン王国に着くと
王女誘拐の罪で幽閉されるセンセーたち。
タマはグリューン王国の王女だった。
タマが父親にセンセーたちの無罪を訴え
今後は大人しく姫らしく過ごすことと
引き換えに釈放してもらう。
そこに、
魔王を滅ぼした勇者「七堕天使」の一人
「暴食の堕天使」カイバラが現れて
「弱肉強食(グラトニー)」のギフテッドを
つかい、国をよこせと王に迫るが
断った王と戦闘に。
そこにタマがきて助太刀しようとするが
庇った王が片腕を無くすことに。
王の師匠によりタマは脱出させられる。
センセーたちはタマを残して城に乗り込み
センセー食べて欲しいと懇願して捕まる。
追いかけて城に乗り込むタマ。
センセーはニアに鍵を開けてもらって
城をうろつき物色し取材してる様子。
そして、タマの物語を書いた先生により
タマはパワーアップ。
勝負がついたところに、
ドラゴン少女がやってきて
彼女が魔王の娘ウォーデリアであり
転移者を仇と憎みカイバラを消し去る。
センセーに復讐できて満足感かいと聞かれるが
立ち去っていく。
タマは父親の理解も受け、
センセーたちと旅を続ける。
さっちゃんの情報を探すべく次の聖堂へ向かう
センセー一行。
世界樹の麓の村トリネコに行くと
そこには堕転移者が集まるカジノがあった。
呆然とする一行だが、
センセーはそれよりも睡眠薬が切れたことに
パニックを起こしていた。
村長に話を聞きにいくと
なんとかして欲しいと言われるが
センセーはそんなことより薬と言うと
そこに転移者ヤマダが現れて
自分が引き受けようと言ってくる。
どうやらヤマダは“堕”に落ちてない転移者で
純粋に人助けしてるようですが
センセーはちょっと小馬鹿にしてるっぽい。
一人薬を探し彷徨うセンセーは
治安が悪そうな場所に辿り着くと
エッシェと美女が声を掛けてくる。
というところで以下次巻。
アニメは5巻ぐらいまでだったので
この続きをアニメでは知ってしまってるので
ネタバレ状態で読んじゃいました。
アニメの時は、そう来たか!というところを
漫画で読み直すので、
だからこんなことしてたのかとか
センセーが
ノープランのようでノープランじゃないのが
わかって それはそれで面白い。
あと、センセーは職業柄
人の本質を見抜けるので、
他の人が受けた見た目の印象と
センセーが思う本質の印象が
食い違ってたりします。
漫画は、
ここから面白さが加速していきそうな感じで
アニメでこの後さっちゃんが動きますが
うわぁそうきたかー!
というとこで終わってるので、
アニメ2期があったとしても
待てなくて漫画を揃えてしまうかもです。
それにしても、漫画やアニメ界隈で
太宰治のイメージが固定されてますね。
本人は真剣に死ぬつもりなのに
奇跡的に助かるとか
飄々と掴みどころがなく
人の本質を見抜くとか
周りは振り回されるのに魅了されるとかetc。
文豪ストレイドッグスのイメージが
強いのかなぁ。
この漫画の太宰治は
実際の太宰治の容姿とイメージの雰囲気を
足して割ったような太宰治って感じです。
タイトルが人間失格と掛けてなければ
パッと見は芥川龍之介っぽい気もする。
他の作家もゴロゴロ転生してくるという話では
ないようで良かった。
アニメ2期がありますように!