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大奥 6・7巻 漫画 ネタバレ感想

2023年03月01日 21時57分00秒 | 漫画と本とアニメとドラマとCD
大奥 6・7巻
漫画、よしながふみ

NHKのドラマ大奥は、
6代家宣と、7代家継をすっ飛ばしましたね。

ここら辺がガチャガチャっとして
1巻片手に6・7巻を読まないと
江戸時代の知識が乏しい私には、
いつ政権交代したのかとか色々と
分かりにくかったりします。

同じエピを重複させず、
でも歴史的事実は抑えて、
出てくる人物も変えないで
歴史とは全く違う男女逆転エピソードに
作り替えるよしながふみ先生の
凄さに圧倒されます。


6巻は
5代綱吉×右衛門佐編が終わり、
6代家宣の時代に入りますが、
お話はその側用人の間部詮房×左京編。

主人公は左京。

ただの魔羅としか思われてない左京が
初めて恋した間部さまは、
誰よりも左京を魔羅としか思っていなかった。

という皮肉が効いた切なさのある話です。

間部は兎に角 家宣さまが大事。

家宣さまを将軍にしたいと思い、
将軍になったら世継ぎを産んでほしいと思う。
家宣に人生を捧げちゃってる人です。

でも5代綱吉の時の吉保みたいに
恋愛感情というわけでは無さそう。

大ファンで推しって感じかな。

そんな間部に言われて
左京は気持ちを押し殺して家宣の側室になり
家宣の人柄に触れ真心込めてお仕えして
お世継ぎが生まれ上手くいくかと思いきや
家宣が亡くなってしまい間部が錯乱する。

その間部を落ち着かせるためというか
どさくさに紛れて
一夜だけ想いをとげる左京だけど、
間部は左京の気持ちには応えない。

家宣の忘れ形見である家継を守ると決め
立ち直る間部。

左京は月光院となり
総取締に側仕えの江島がなり
大奥の頂点へ。

しかし、家宣の正室だった天英院と
側仕えの藤浪は面白くない。

そこに間部が次の将軍に推すのは尾州継友だが
周りは紀州吉宗を推しているという対立に
月光院と天英院も対立構図に。

そして謀で江島生島事件が起こり、
江島の死罪を覆すために
月光院は天英院に頭を下げ
吉宗を推すことを約束し、
江島は永遠流になる。

その余波で間部は権力を失う。

並行エピとして今まで
ストーリーテラー的役割だった8代吉宗が
紀州の二代藩主三女だったのが 
何がどうなって将軍になるのかも
描かれていきます。

この謀で天英院側に居て吉宗推しさせてたのが
吉宗の側近の久通。

ドラマでは貫地谷しほりさんです。
そしてドラマの没実録の空白部分がココら辺。


そして、7代家継が亡くなったとこは
1巻にあるから飛ばして
吉宗の御代に戻ります。


大奥は、将軍が主人公に見えるけど
水野→有功→右衛門佐→左京と
大奥にいる男性が主人公で進んでいく話ですが
7巻からの吉宗編は男性主人公がいないカタチ
(1巻では水野だけど)になります。

あえていうなら、吉宗×杉下になるのかな。
恋愛ではないけれど。

杉下はいつの間にかスルッと出てくるので、
何処からいるんだと思ったら、
1巻で水野の同僚として出てきて、
水野がいなくなってから吉宗に信頼され
お中﨟になってます。  

ドラマでは風間俊介さんが杉下ですね。
密かに運良く落とし穴を避けて
いつの間にやら吉宗の大奥での懐刀みたいに
なってます。

出世したい人達がいっぱいいる中、
生きていければいいぐらいにしか思ってない
杉下が重宝されてしまうという
予想だにしない人生まっしぐらです。

ドラマ大奥は、
かなり設定を改変してきましたね。

どうしても中島くん出したかったのね。
そして中島くんに女装させたかったのねと
思ってしまうと、そんな改変どうなのよと
思いますが、
それでも色々と飛ばさなきゃいけないエピを
上手く捌いてる感じはあります。

うーんでも、仲里依紗さんと山本耕史さんの
濃厚演技の後になると、
最初の時はアッパレだった冨永愛さんの吉宗が
少し物足りない。

そこは風間俊介さんと貫地谷しほりさんで
ガッチリ固めてくれれば良いのにと
思わなくもない。

8巻は吉宗の娘たちから9代を決めるのと
ついに赤面疱瘡の治療法を探る話が
始まります。

ある意味、
ここまでが大プロローグとも捉えられるかなと
思います。







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