手のひらねこ 1巻

裏表紙。
漫画、鷹野久

「午後3時雨宮教授のお茶の時間」や
「向ヒ兎堂日記」などの鷹野先生の新作漫画。
「手のひらねこ」は手のひらサイズの妖精で
ある日突然やってきて飼われはしないが
買って気ままに家に住みつくそうです。
本日「猫の日」。猫漫画週間3冊目。
妖精だけど、猫。
さて本編。
「手のひら猫」が
高校生の奏くんの部屋に現れた。
思わず触りたくなってしまい逃げられる。
もういなくなったかと思っていた
次の日の朝、ベッドの上に埃が散らばってて
“まだ家にいる!”と奏は喜ぶ。
「手のひらねこ」は狭いところを好むので
ホコリまみれになったりするそうです。
学校から帰ってきたら、
忘れて行った開けっぱなしの筆箱の中に
「手のひらねこ」が!
手に乗ってくれて、ミルク飲んでくれて、
名前をつけようと思う奏。
色々呼びかけてみても嫌そうにされ
悩んでると部屋に弟が乱入してきて
「手のひらねこ」は隠れてしまう。
弟には「手のひらねこ」が居たことは
秘密にして、弟におえかきで
“ふわふわなやつ”を描いてとお願いされる。
その時の会話で
「手のひらねこ」が反応した気がして
奏は部屋に戻ってきた時に
“ふわふわ” と呼んでみたら出てきたので、
名前は“ふわふわ”になりました。
母親は音楽をさせたい(たかった?)よう
ですが、奏はピアノが上手く弾けず
絵を描く方が好き。
弟の律はバイオリンをしてて
母のピアノに合わせて楽しそうなようです。
“ふわふわ”は奏の鞄に入って、
ついてきたりします。
学校にもついてきてしまって
クラスメートの悠生に見つかってしまいます。
彼は別の「手のひらねこ」も
見たことがあるそうです。
悠生には触させない ふわふわ ですが、
奏が呼ぶと膝に乗ってくるとか可愛すぎる。
奏は ふわふわ のサイズを計って
キャットタワーを手作りしてあげます。
気に入ってくれたようです。
という「手のひらねこ」と奏の
静かで優しくて温かい生活のお話です。
なんて可愛いんだ!
次巻も楽しみです。
去年発売されてたようで、
なんで気づいてなかったんだ!
鷹野先生は、毎回全く違うお話で驚きますが、
繊細で静かな優しさがあるのは変わらず
可愛らしい。
そんな中でも今回のお話は、
とびっきり癒されました。
帯に「猫」ってあるから猫です。

裏表紙。
紫陽花の中に手のひらねこが可愛い。

