絢爛たるグランドセーヌ 21巻

漫画、Cuvie

バレエ漫画。
奏ちゃんロイヤルバレエスクール満喫中。
ニコルズ先生の振付作品“パエトーン”の
サマー・パフォーマンスでの
地母神ケレス役に指名された奏。
ニコルズ先生のバレエの基礎技術だけではない
振付に悪戦苦闘というか
どうしていいかすらわからない奏。
違う場所で同じケレス役をする
バクスターさんやヒメネスさんの踊りを見て
実力の差も感じるが糸口もみつけて
挑んでいく奏。
ロイヤルバレエスクールでは
ニコルズ先生と親しく特別授業も受けてる奏は
贔屓されてると言われてしまう。
しかし、奏はそういうので腐るタイプではない
んですよねぇ。
実際、ニコルズ先生には
これを成功させることで奏の奨学金の継続を
推しやすくしたい思惑があることも
奏は察しています。
ロイヤルバレエスクールでの
ドレスリハーサルで、息を呑むケレスを踊り
奏が指名されたことを皆に納得させる。
しかし、それさえもバクスターさんや
ヒメネスさんの踊りを観てないからだと
苦笑いのような照れ笑いのような奏。
そこからバランシン作品の難しさに気持ちが
向かう奏は、
翔子ちゃんなら綺麗に踊りそうと思い、
負けられないなと気持ちを新たにするのでした!
というところで以下次巻。
ケレス役は、奏が得意なジャンプがない踊りで
ここさえガツンと決めれば観客を巻き込める
という奏の強みみたいなのが通じない作品と
なっています。
バレエの基礎を覆すような振付も多そうで
これを奏にさせようというのが
ニコルズ先生の企みにしか思えず
今まで積み上げたものを崩してしまわないか
ハラハラしています。
ずっと言ってますが
ニコルズ先生が苦手なんです。
ニコルズ先生に憧れる子達を
手元に置いて競わせて
自分の人形を作ろうとしてる感じが怖いし
その子の個性を伸ばそうよりも
自分の思うように踊れる子作りって感じで
理想と違えば壊れようと構わないと思ってそう
な気がするんですよねぇ。
私の誤解だといいんですけど。
奏は、それさえも踏み台にして
ニコルズ先生の思惑以上に成長して欲しいな。
そして、頑張る奏に触発されて
頑張れる翔子ちゃんが可愛い。