第15回歴史散歩の会 「関内の歴史的建造物を巡る」(実施報告)
2018年3月24日(土)好天の午後、JR関内駅からみなとみらい線日本大通り駅まで、
横浜関内地区に残る歴史的建造物などを、約3時間かけて巡った。参加者は48人であった。
横浜の開港場となったこの地区には、多くの洋風建築が建てられたが、その後関東大震災や
横浜大空襲でその多くが倒壊した。幸いにして一部生き残った建物もあり、建て直された
ものもある。これらの建物は国の重要文化財や横浜市の「歴史的建造物」として保存されている
ものも多い。
この日巡った建物は ▽横浜三塔・キングの塔(神奈川県庁)・クイ― ンの塔(横浜税関)・
ジャックの塔(横浜市開港記念会館) ▽巨大な石積みとドリス式の太い円柱が印象的な
旧富士銀行横浜支店(現東京芸術大学大学院) ▽旧横浜銀行本店別館の半円バルコニ―
▽ 正面の16本の大きなコリント式の柱の列が特徴の日本郵船歴史博物館
▽ 明治37年に建てられ、震災や戦災の被害を受けながらも立ち直った神奈川県立歴史博物館
(旧横浜正金銀行本店)など14カ所であった。これらの建物は、ドリス式、イオニア式、
コリント式という様式の柱を持ち、建築様式もルネッサンス風、バロック風、ロマネスク風と
あり、どこかクラシックな風情が残っている。
建物以外では、吉田橋、馬車道、ガス灯記念碑、日本大通りなどの歴史的な場所を訪ねた。
(記:石黒 稔)
神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)