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6月俳句会例会ご報告

2023年06月11日 14時54分41秒 | 俳句会

6月10日 俳句会6月例会を行い、欠席投句を含む、10名分30句で選句を行いました。

 

高得点句及び作者名は以下の通りです。

選評および作句コメントは、代表世話人の小板橋泰山(俳人協会会員・全国結社「万象」同人)が担当。

 

3点句  店さきのラジオは落語桜桃忌  作者:吉仲洋子

(選評)季語の「桜桃忌」は、小説家・太宰治の忌日である。「人間失格」、「斜陽」などの作品から無頼派、破滅型と称されるが、「御伽草子」はじめ、ユーモアあふれる作品も多数残したという。それらも含め、太宰作品を愛読する作者は、商店街の店先のラジオから流れる落語を聞いて、太宰治を思い出し、偲んだのであろう。昭和時代を懐かしむ一句である。

 

3点句  草茂る機関車今は公園に  作者:小板橋泰山

(作句コメント)夏に入り、若葉の緑も濃くなり、草も茂る東京上野公園。所属する結社の中央句会の会場のある上野を1時間ほど早く訪れ、公園内を散策した。科学博物館の屋外に、通称デコイチ、D51蒸気機関車の展示を発見した。昭和4年に製造が開始され、昭和50年まで、全国を走り回り、活躍した人気のSLである。めぐりあった、その感動を表現してみた。

 

【自薦句】

(早稲田大学にて)

変わりゆく学び舎新緑の銀杏           稲垣庸子

 

いちはつの白き目にしむ日暮れどき        榎本義子

 

青嵐一期一会のひとり旅             S.K

 

菖蒲湯に浸かりて一つ若返り           立木欣吾

 

そらんじる万葉集や麦の秋            田中とき子

 

梅雨の街クラゲ舞い降るイルージョン       原田由紀子

 

朋集い歌う校歌に風薫る                   東島正樹

 

(鎌倉にて)

紫陽花や人混みの中接写撮り               三ツ堀哲宗

 

 

※次回は7月の第三週目の土曜日、15日13時からになります。ご注意ください。

入会者を随時募集しています。気楽にお問合せ下さい.。

qqht6cr9k@mist.ocn.ne.jp 立木まで

 

以上

 

立木記

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