言わなければならない事は言わないと前には進まない

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地検聴取は“口封じ”の恫喝か 佐川氏に喚問で逆襲の可能性

2018-03-26 18:08:39 | 言いたいことは何だ
地検聴取は口封じの恫喝か 佐川氏に喚問で逆襲の可能性
2018323日 日刊ゲンダイ
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政権による口封じのメッセージではないのか。森友学園の国有地払い下げをめぐる財務省の決裁文書改ざん問題で、大阪地検特捜部が佐川宣寿前国税庁長官を虚偽公文書作成罪の可能性を視野に任意聴取する方針、と報じられた。佐川前長官は27日に衆参予算委で証人喚問が決まったばかり。このタイミングで特捜部聴取の報道が表面化したのはいかにも怪しい。佐川前長官が証人喚問で「刑事訴追の恐れがあるので証言を控える」とダンマリを貫くことにわざわざお墨付きを与えたようなものだからだ。

佐川喚問の焦点は、なぜ決裁文書が改ざんされたのかの一点に尽きる。「関わっていれば総理も国会議員も辞める」と断言した安倍首相の答弁がきっかけになったのか、誰がいつ改ざんを指示したのか、政治家の関与はあったのか――などだ。

すでに政府、与党からは「佐川首謀説」が盛んに流されているが、佐川前長官が全ての罪をかぶるのか、それとも不透明な払い下げの理由を含めて一切合切の真相を明かすのかによって安倍政権に与える影響は全く違う。

政府与党は佐川前長官には何が何でも黙っていてほしいに違いない。地検特捜部の聴取報道は「国会で全てを話したら森友の籠池前理事長と大阪拘置所でご対面になるゾ」という政権側のドーカツとも受け取れるのだ。

愛読書は「孤立無援の思想

佐川前長官の懊悩する姿が目に浮かぶが、しょせんは我が身かわいさの政権だ。忠誠を誓ったところで何の意味もない。前川喜平前文科次官も「週刊朝日」(3月30日号)でこう言っている。

〈私も(略)文科省の天下り問題で国会に参考人招致されたときは、まだ役人体質を引きずっていた。政権を守るために忖度もしなければならないと思っていた。でも、そうした一切の未練が吹っ切れたのが、読売新聞の記事。『官邸はこういうやり方をするのか。ならばもう何の気遣いもいらない』と、逆にすっきりした。だから佐川氏も本当のことを言えば、楽になれる〉

読売の記事とは、「出会い系バー」に通っていたと批判されたあの記事のことだ。

近畿財務局に森友との交渉記録の開示を請求してきた上脇博之神戸学院大教授はこう言う。

「証言拒否はやむを得ないとはいえ(連発すれば)『関わっていたのではないか』と国民は不審に思うでしょう。ただ、答弁内容を誰かとすり合わせしたのかや、指示があったのかについては犯罪の嫌疑とは直接関係がないため、答えられるはず。公文書廃棄や改ざん問題前の売買の経緯についても、自身への告発とは関係がないために証言拒否できないと思います」

旧大蔵省に入省する直前の佐川前長官が新潮社の写真週刊誌「フォーカス」に登場したのは1981年12月。〈この秋、大蔵省が採用を決定した役人のタマゴは27人〉と題した記事で、佐川前長官は〈大学では高橋和巳を読んだ〉と紹介されていた。高橋和巳といえばエッセーの「孤立無援の思想」が有名。高橋を愛する佐川前長官なら、悪辣政権と対峙して〈孤立無援の立場に固執〉するに違いない。洗いざらいブチまければ国民は拍手喝采だ。官僚としての誇りを取り戻す「逆襲」である。 

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「私には首相夫人という立場がある。何かやろうとする時は利用していいよ、と伝えています」「昭恵には怖くて聞けないんだよ」

2018-03-26 18:03:55 | 言いたいことは何だ
安倍政権の足を引っ張る昭恵夫人の「罪深き言葉」たち




森友学園問題が一向に収まらない。国有地売却に関する決裁文書の改ざんの真相は一向に明らかにならず、国会は空転を続けている。一連の問題にまつわる言葉を振り返ってみたい。
◆ ◆ ◆
太田充 財務省・理財局長
「それは基本的に、総理夫人だということだと思います」
朝日新聞デジタル 3月19日


 19日の参院予算委員会で、財務省の太田充理財局長は、改ざん前の決裁文書に政治家ではない安倍昭恵首相夫人の動向について記載されていた理由について、「総理夫人だということだと思います」と述べた。質問を行った共産党の小池晃氏は「まさに国会議員以上に配慮しなきゃいけない存在だから決裁文書に登場した」と指摘。昭恵夫人の森友学園への深い関与が、忖度の原因となっているというわけだ。

衆院財務金融委員会 財務省太田充理財局長と麻生太郎財務相
© 文春オンライン 衆院財務金融委員会 財務省太田充理財局長と麻生太郎財務相
 

改ざん前の文書には、森友学園側から「安倍昭恵総理夫人を現地に案内し、夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください』とのお言葉をいただいた」と伝えられたと記されていた。安倍首相は「妻に確認したが、『そのようなことは申し上げていない』と話している」と否定したが、説得力はない。なにせ、昭恵夫人は森友学園が運営する幼稚園で講演し、「素晴らしい小学校ができる」「籠池園長、副園長の熱い熱い教育に対する思い、お手伝いできれば」と述べるほどの森友学園の熱烈な支持者だったのだ。改ざん前の決裁文書には、籠池泰典前理事長が2014年4月に小学校予定地で撮影されたという昭恵夫人と並んで写っている写真を提示したとも記されていた。

「何かやろうとする時は利用していいよ」




安倍昭恵 首相夫人


「私には首相夫人という立場がある。何かやろうとする時は利用していいよ、と伝えています」


『週刊文春』3月29日号

 昭恵夫人はかねてから自分の肩書や立場を「利用していい」と周囲に繰り返し語ってきた。実際に利用した筆頭の存在が籠池氏だ。かつて安倍首相は「名誉校長に安倍昭恵という名前があれば印籠みたいに恐れ入りましたとなるはずがない」(朝日新聞デジタル 2017年3月6日)と語ったが、籠池氏は明らかに昭恵夫人の名前を「印籠」として使って近畿財務局を屈服させた。

安倍昭恵 首相夫人
「私に注目していただいて、その活動にも注目していただける。それが私の役割なのかな」
共同通信 2017年3月8日
 これは2017年3月に行われたイベントに出席した際の昭恵夫人の発言。自身の総理夫人という立場をよく理解していることがうかがえる。森友学園が設立しようとした小学校の名誉校長を引き受けたのも、世の中の目を森友学園に集めるためだったのだろう。昭恵夫人は森友学園で使用されていた教材を販売していた「鈴蘭会」でも名誉会長を務めていたが、そこでも「私の肩書を自由に使って」と話していた(朝日新聞デジタル 2017年3月9日)。

安倍昭恵 首相夫人
「後悔したり、先に起こることを心配したり、恐れたりするのではなく、日々の瞬間を大切にしたい」
日刊スポーツ 3月18日
 森友学園問題が国会で紛糾し、野党からは昭恵夫人の国会招致を求める声があがっているが、当人はどこ吹く風。3月17日には愛知県の福祉関係のイベントに出席し、意味深な発言を行った。これからもどんどん言いたいことは言うし、やりたいことはやるという宣言のように見える。
 これには安倍政権に近い産経新聞も苛立ちを隠せない。3月21日朝刊に「拝啓 安倍昭恵さま」と題したコラムを掲載し、昭恵夫人が「政府・与党内だけでなく安倍首相を支持する層にも疑問符を広げ、政権の足を引っ張りつつある」として行動の自粛を求めた。昭恵夫人は近畿財務局の職員の自殺が明らかになった3月9日の夜、銀座で行われた知人のパーティーに出席していたことが明らかになっている。
麻生太郎 副総理兼財務相
「だいたい昭恵さんから始まったことだろ」
『週刊文春』3月29日号
 責任論、辞任論が飛び交っている麻生太郎副総理兼財務相の苛立ちも募っているようだ。麻生氏は森友学園問題の影響で、アルゼンチンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議への出席を見送った。完全に“安倍夫妻のとばっちり”だ。麻生氏は以前から「だいたい昭恵さんから始まったことだろ」と漏らしていたという。
 また、安倍政権は今年度の予算が成立したところで麻生氏を辞任させる動きを見せているが、麻生氏自身は「なんで、安倍晋三、昭恵夫妻のせいで俺が責められ、辞めなくちゃいけないのか」と怒り心頭に発しているとのこと(AERA dot. 3月18日)。安倍首相と麻生氏の蜜月の終わりも近い。

安倍晋三 首相
「昭恵には怖くて聞けないんだよ」
『週刊文春』3月29日号


 昭恵夫人に関することは首相側近といえども立ち入ることはできず、常に安倍首相を通して返事を聞くことになっているが、ある案件について返ってきた安倍首相の答えがこうだったという。


 籠池氏と昭恵夫人の関係について安倍首相も全ては把握していないのだろう。普通の夫婦だって配偶者の交友関係をすべて知っているわけではない。ましてや超多忙な夫と勝手気ままな妻のこと。「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と言ってしまった手前、「怖くて聞けない」という気持ちは少し理解できる。首相が聞けないのなら、国会にお呼びしてみんなで聞いてみるのはどうだろう。

財務省を一方的に悪者に仕立て上げる自民党議員の暴言




太田充 財務省・理財局長
「それはいくらなんでも、それはいくらなんでも、ご容赦ください」
MBS NEWS 3月19日


 文書の改ざんについて、財務省を一方的な悪者に仕立て上げようという動きも進んでいる。3月19日の参院予算委員会で質問に立った自民党の和田政宗議員は、太田充理財局長が民主党政権時代に野田佳彦首相の秘書官を務めていたことを取り上げ、「増税派だからアベノミクスを潰すために、安倍政権を貶めるために意図的に変な答弁してるんじゃないですか」と投げかけた。“個人攻撃”のような質問に、それまで淡々と答弁していた太田理財局長も怒りを露わにして反論した。


 和田氏は「財務省は自民党にも官邸にも嘘をつき通した」「政治側にはやましいことは一つもない」とも断言している。また、「党や官邸が指示して隠蔽の扉をこじ開けなければ、財務省内部で完全に書き換えの事実は隠されていたかもしれません」とも言っていたが、改ざんの事実を暴いたのは和田氏が記事の信憑性に疑問を投げかけ続けていた朝日新聞である。和田氏の質問については、20日の衆院財務金融委員会で麻生太郎財務相が「その種のレベルの低い質問はいかがなものかと、軽蔑はします」と強い言葉で批判した(朝日新聞デジタル 3月20日)。


 22日には、近畿財務局でこの取引が「安倍事案」と呼ばれていたことが明らかになっている。局内では「『安倍事案』で自分たちだけでは判断できない」「官邸筋や本省から理不尽なことをやらされている」と語られていたという(しんぶん赤旗 3月22日)。はたして本当に「政治側にはやましいことは一つもない」のかどうか。23日に続き26日に行われる野党と籠池氏の接見、そして27日に行われる佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問以降の展開が注目される。

自殺した近畿財務局職員の父
「まあ、おそらく政治家の上のほうの人らは、これ(自殺)ぐらいのことは、何とも思うとらんのでしょう。ハハハ」
『女性自身』 3月22日号


 自殺した近畿財務局職員の父が取材に応えた。涙をこらえながら「それ(書類の改ざん)がいちばんいやだったんでしょう。とにかく、真っ正直一本の男でしたから」と語った後、関与を否定する昭恵夫人、安倍首相に対して「ああいう人はどんな神経しとるんかなと」と疑問を投げかけ、最後は上記のように言いながら乾いた笑いを見せたという。安倍首相には「なぜ改ざんされたのか、しっかり解明する責任が私にはある」(ロイター 3月19日)という自身の言葉のとおり、責任をもって全容を「しっかり解明」してもらいたい。




何かやろうとする時は利用していいよ、と伝えています
この発言が原因!





http://bunshun.jp/articles/-/6700

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