言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

【四季】 (2013/10/23):日本農業新聞記事

2013-11-21 20:00:59 | 言いたいことは何だ
 





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 しゃれっ気があって辛辣(しんらつ)だった。広告批評で知られたコラムニストの天野祐吉さんが20日、亡くなった。享年80。奇しくも新聞広告の日だった。広告を通して世相や政治を鮮やかに切り取った▼例えば、東京電力の1987年5月の新聞広告を題材にしたコラム。〈5月は原子力発電安全月間。一人一人の決意も新たに。〉。事故前の広告文をいまの再稼働の流れと重ね合わせた。「2度とこんな広告が出てこないようにしなければならない。ぜったいに、なあなあ主義となしくずし方式を許してはいけない」▼彼の訃報に接し、やはり稀代のコラムニスト山本夏彦を思い出した。87歳で逝って今日で11年。「人間通」だった。雑誌編集者にして批評家、寸鉄人を刺す紙つぶてを投げ続けた。偽善を嫌い政治やマスコミの権威を唾棄した▼あまたの夏彦語録を残した。「食いものを捨て助平の限りを尽くす国民は滅びる」「話せばわかるは嘘(うそ)である」「人は言論の是非より、それをいう人数の多寡に左右される」「日本は独立国ではない」▼わけても大新聞の訳知りな正論を嫌悪した。戦争翼賛と偏向報道の歴史を振り返り、こう断言した。「新聞はこの次の一大事にも国をあやまるだろう」。いま国の曲がり角にあって、2人の警句の数々を、胸に刻む。


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